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長野県 -上田市

【上田市】独鈷山 信仰の山に息づく伝承 ふたつの虚空蔵堂と山中の石祠

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もりのりこ
智慧と福徳の仏様といわれる虚空蔵菩薩が安置されているお堂です

信州百名山の独鈷(とっこ)山の南麓にある法住寺(ほうじゅうじ)平安時代に創建されたと言う古いお寺には、国の重要文化財に指定された虚空蔵(こくぞう)堂があります。
そして、もうひとつ。独鈷山の反対側にも小さな虚空蔵堂があります。

・自然に溶け込むもうひとつのお堂

地図に「虚空蔵堂」と表示されるだけ
これといった標もない

独鈷山の北麓にひっそりと佇む西前山の虚空蔵堂。独鈷山の西前山口へ向かう途中にありますが、知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど控えめなお堂です。

鮮やかな赤色が印象的

戸の隙間から覗くと、そこには真っ赤なお顔の虚空蔵菩薩像が鎮座しています。無造作に見えますが、室町時代又はその直後の作品と伝えられる古いものです。

  • 建立: 詳細不明
  • 建築: 藁葺き屋根だった様子
  • 菩薩像: 室町時代以降

こちらでは、今も毎年4〜5月に祭事を行い、祈祷したお札が配られるそうです。清められた境内の様子からも、地元の方々の深い信仰と愛情を感じます。

・国指定の重要文化財 法住寺虚空蔵堂

お堂へ導くレッドカーペットのような舗装路

独鈷山の南麓にあるのは、国の重要文化財に指定されている虚空蔵堂。

色々な指定を受けているようです
鳥が翼を広げたようにも見えます

周囲にはいくつもの案内板が立ち、訪れる人々にその存在を伝えています。

  • 建立: 室町時代中期
  • 建築: 和様を基調とし、禅宗様式の装飾が美しい
  • 菩薩像: 室町時代の「虚空蔵菩薩坐像」

・ふたつの虚空蔵堂

山岳信仰の歴史がある独鈷山を挟んで対峙する虚空蔵堂。地元の方から興味深いお話をお聞きしました。

「独鈷山を隔てて南北に位置しており、山岳信仰との関係があると記述している村の記録があります。法住寺虚空蔵堂は室町中頃の建立と考えられており、西前山の虚空蔵堂は不明ですが、中の仏像が室町時代とすると、両者の建立には関係があるのかもしれません。」

(塩田まちづくり協議会 藤森様)

・まだまだ知りたい・・独鈷山の奥に眠る石祠

登山者も通らない場所にある石祠

周辺には、古くからの信仰の跡が残されています。
そのひとつが、雨首(あまくび)につながる独鈷山北稜にある「金比羅堂」。

金比羅堂の石段
雨首北陵から見る北麓

「金刀比羅社が文化6年(1809年)に創立されたとのことです。ただ、拝殿が老朽化で壊したそうで、石の祠が残っています。」
(塩田まちづくり協議会 藤森様)

長い年月の中で姿を変えながら、今も密やかに守られています。


ーいかがでしたか
それぞれに受け継がれてきた祈りのかたちが共存する、そんな懐の深さが感じられる信仰の山。これから迎える桜の季節。ふたつの虚空蔵堂をめぐりながら、山麓の桜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

独鈷山登山口(西前山)

住所: 長野県上田市前山

車でのアクセス:

上信越自動車道 上田菅平ICから上田バイパス・県道65号線経由30分

この記事を書いた人

もりのりこ
山から山へ旅するライター

もりのりこ

Website: https://note.com/noriko_mori448

東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス

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