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長野県 -上田市

【上田市】気づいたらどっぷり「木彫の世界」100年を経て再び注目される信州の農民芸術

【上田市】気づいたらどっぷり「木彫の世界」100年を経て再び注目される信州の農民芸術
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もりのりこ

こっぱ人形をご存じですか?
大正時代、山本鼎(かなえ)が提唱した農民美術の一環として生まれました。

木彫人形の素朴な表情やしぐさに、思わず頬がゆるむ
初めて見るのに、なぜか懐かしい

見る人をたちまち虜にするこっぱ人形。
古さがかえって新しさを感じさせる、信州の農民芸術の世界へご案内します。

・木彫ワールドにどっぷり

モダンな造りの建物 オレンジ色の屋根が目印
2階から1階展示室を見下ろす
館長の尾澤さんが半生をかけて集めた世界の木彫人形も並ぶ
登山人形などの土産品が全国でつくられた

上田市・信濃国分寺近くの静かな住宅街にある尾澤木彫美術館
新潟の豪雪地帯にあった古民家を移築・改装した趣ある空間には、農民美術の作品や世界各国の木彫人形が並びます。

話し始めると止まらない、その情熱的な語り口が印象的

「寒いけれど、ゆっくりしていって」
そう迎えてくれたのは、館長の尾澤敏春さん。父・千春さんとともに、現代の農民美術を牽引してきた人物です。

・木端から命を掘り出す

父:尾澤千春さんの作品

「これは私の父の作品」そう言い、愛おしそうに人形を見つめる館長の尾澤さん。まっすぐなその瞳を輝かせ、農民美術について語ってくれました。

後継者の育成にも情熱を注ぐ尾澤さん
構図によっては大変手間のかかる作業となる
「自分が直接感じたものが尊い」(山本鼎) 農民美術の世界観を熱く語る

「ひとつの木から掘り出すから、本当に手間がかかります」デザインから仕上げまで、その全てが1人の作り手による手仕事。ひとつとして同じものはなく、それぞれに違う表情や佇まいが生まれるのは、作り手の深い愛情が込められているからなのでしょう。

・古民家の建築美と木のぬくもり

エントランスの吹き抜け 洋風のしつらえが調和する
屋根裏のような3階展示室 ひだまりが優しい

もうひとつの見どころである美術館の建物。
「木は生きているんですよ」そう語る尾澤さん。

新潟から運び、自ら組み立て修復したこの建物は、太いケヤキやブナの梁がどっしりとした存在感を放ち、厳しい冬に耐えてきた木組みの力強さを感じさせます。

展示品のような薪ストーブ
物販コーナー 雑然とした中にも美しさがある
3階展示室

ひんやりとした木肌の奥に宿る、静かな温もり。ステンドガラスから差し込むやわらかな午後の日差し。長い年月をかけて生まれた艶が、その歴史を物語っています。

・訪れるなら事前予約がおすすめ

尾澤木彫美術館は、基本的に年中無休(ただし事前予約が確実)。館長自ら案内してくれることも多く、その熱量たっぷりの解説を聞けば、こっぱ人形の可愛らしさも、建物の魅力も、より味わい深く感じられるでしょう。

木の温もりと、木彫りにかける情熱に包まれるひとときを楽しんでみてください。

尾澤木彫美術館

住所:長野県上田市国分580-2

電話:0268-22-4337

時間:09:00~18:00(4月~10月)09:00~17:00(11月~3月)

料金:大人500円 子供(小・中学生)200

この記事を書いた人

もりのりこ
山から山へ旅するライター

もりのりこ

Website: https://note.com/noriko_mori448

東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス

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