【取手市】夕日に浮かぶ富士山を発見!冬の利根川河川敷で楽しむ絶景
WRITTEN BY みかん
1953年に取手市で創業し、長年親しまれてきた「石引写真館」。
70年以上にわたり、家族写真や七五三、卒業アルバムなど、地域の人生の節目を撮り続けてきた老舗の写真館です。現在3代目として写真館を引き継ぐのは、大学で写真を学び、出版社や広告業界、音楽業界など多彩な現場を経験してきたカメラマンの石引卓さん。
今回は、地域に根ざして歩んできた魅力と、写真を通して地域の未来を支えていこうとする想いについてお話を伺いました。

現在3代目である石引さん。実家が写真館であることから、自然と「家を継ぐ」というレールが見えてしまう環境に、戸惑っていたこともあるといいます。 最初に就いた仕事はミュージシャン。大学時代はバンド活動に打ち込み、コンテストで優勝しCDデビューも経験。音楽の道を志した時期もあったんだそう。
一方で、日本で最も歴史ある写真学科の一つ、日本大学芸術学部写真学科で写真表現を学びました。
そして、どうせやるなら業界トップの景色を見たいと志し、卒業後は出版社へ就職。ファッション誌、料理、健康、美容、芸能人撮影、記者会見、さらにはキャラクター撮影やテレビ関連の仕事まで、まさに“オールジャンル”の現場を経験しました。
その後、短い時間で人々の心を打つ、CM広告などにも興味があったことから、フリーランスとして独立。広告撮影や動画制作、音楽番組の立ち上げなど、写真だけにとどまらない活動を展開します。

出版や広告業界は技術一本の世界で、被写体との距離もどこか遠い。一方で、写真館はお客さんとの距離が近く、その場で喜んだ顔を見られるのが魅力だといいます。
「その場で喜んだ顔を近くで見られるのはやっぱりいいなって。なかなか笑わない子が笑ってくれたり。人生の中で大切な瞬間を見届けることができたり。」

七五三や成人式、家族写真など、石引写真館は70年以上にわたって、地域の人生の節目を撮り続けてきたからこそ、人々の記憶とともに歩んできた存在として親しまれています。
そうした経験を経て改めて見えてきたのが、写真館という場所の価値でした。そして石引さんは、家業である写真館を引き継ぐ決意をします。
写真への向き合い方が大きく変わった出来事として挙げられたのが、東日本大震災。スタジオの機材が倒れ、営業どころではない状況の中、写真の復元や卒業アルバム制作に関わる機会が増えたといいます。
スタッフの家族が行方不明になるという出来事もあり、「写真があること」の意味を強く実感したそうです。
何気ない一枚が、何十年後には家族の宝物になる。写真館という仕事の本質を、改めて見つめ直すきっかけになりました。
出版や広告業界では、光の使い方や構図、商品撮影など高度な技術が求められます。そうした経験は、現在の石引写真館の大きな強みになっています。
写真館と聞くと人物撮影専門のようなイメージを持つ人も多いかもしれませんが、同館では料理、建築、車、企業のパンフレット用写真など、幅広い撮影に対応。出版社時代に培った技術が、地域の店舗や企業にも生かされています。
「写真って、家族の活力にもなるし、企業の元気にもなる。自分の写真で地域が少しでも明るくなったら嬉しいですね」
その言葉から、今までの経験や力で地域を良くしていきたいという、懸命な想いが伝わってきます。

石引写真館が大切にしているのは、「心地よい空間づくり」だといいます。
ウェルカムボードで迎えたり、緊張をほぐす会話をしたり、撮影そのものを思い出に変える工夫を重ねています。
「写真館って、問題を解決する場所じゃないんです。幸せな人が来て、もっと幸せになって帰っていく場所にしたい」
七五三、成人式、家族写真。人生の節目に訪れる場所だからこそ、写真だけでなく体験そのものを残してほしいという思いが込められています。
「写真って、人も街も元気にできると思うんです」
現在は地域イベントや子ども向けの職業体験など、写真を通じて街を盛り上げる取り組みなどを企画されています。
さらに、写真を撮るのが嬉しくなるような撮影前の“綺麗な姿”をサポートするアイラッシュサロンの展開など、新たな挑戦も視野に入れています。

1953年から続く石引写真館は、家族の歴史、地域の記憶、そして未来への想いがたくさん積み重なっています。
何気ない今日や節目の一枚が、何十年後の宝物になる。石引写真館は、そんな時間をこれからも丁寧に撮り続けていきます。
店名:石引写真館
住所:〒302-0005 茨城県取手市東3-1-21-2
電話:0297-72-0280
mail:info@ishibiki-ps.co.jp
営業時間:9:30~18:00
定休日:毎週木曜 第二・第四水曜
HP:https://www.ishibiki-ps.co.jp/
Instagram:ishibiki_photo_studio
アクセス:
JR常磐線:取手駅東口下車徒歩15分
バス:JR東口ロータリーより大利根交通バス(赤バス)「東三丁目下車」徒歩1分
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地方創生に興味がある社会人です。本業の傍らYahoo!ニュースで地域クリエイターとして発信をしていました。珈琲とお酒や喫茶店巡り、旅行、音楽が大好きです。歩いていろんな地域の魅力を発見します。
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