【京都市】右京区『太秦』の「太秦キネマ・ストリート」&「大映通り商店街」で日本映画の歴史を体験!
WRITTEN BY RICA
江戸時代中期、刀鍛冶として歴史をスタートさせてから約360年も続く老舗の刃物屋「京之鍛冶師 義定(きょうのかじし よしさだ)」。
長きにわたり、その卓越した技術を刀から人々の暮らしに寄り添う包丁へと受け継いでいます。
京都の地で製造から販売までを一貫して行う、数少ない老舗の鍛冶屋として、その伝統を守り続けています
その卓越した技術は、「日々の暮らしに、良い道具を。」という哲学のもと、私たちの料理を支える包丁へと受け継がれています。

この長い伝統を一身に背負うのは、10代目当主の山口悌市朗(ていいちろう)さんです。
15歳で職人の道に入り、70年近く刃物作りに人生を捧げてきた山口さんは、「現代の名工」や「黄綬褒章」を受章した、まさに国の宝とも言える職人です。

代表取締役の山口悌市朗さん
全国の催事では「社長に会いたくて」と訪れるファンも多く、その温かい人柄も魅力です。
山口さんが最も大切にしているのは、「何よりも『使いやすく』」というお客様への想いです。
目指すのは、一般家庭で20年、30年と使い続けられる「一生モノ」であることです。

「何年でも使っていただけるものを作る」という信念のもと、鋭い切れ味だけでなく、硬い鋼を使いながらも欠けにくい「刃こぼれしにくい」粘り強さ(柔らかさ)を追求し、絶妙なバランスを実現しています。
包丁を手に取ったとき、まず目を引くのが、ブレード表面に現れる独特の美しい模様です。
「保津川」シリーズなどに見られるこの模様は、『槌目(つちめ)模様』と呼ばれ、職人が鉄を叩き鍛える過程でハンマー(槌)が当たった跡がそのまま意匠となったものです。

槌目模様は、単なる装飾ではありません。
これは、熱した鉄と鋼を幾重にも重ねて叩き延ばす「火造り」と呼ばれる手仕事の証であり、まさに一本一本の包丁に職人の魂が宿っていることを物語っています。

機械では決して再現できない、深く、力強く、それでいて規則的すぎない模様は、手仕事ならではの揺らぎと美しさを兼ね備えています。
また、この凹凸には、実用上の大きな利点もあります。
包丁で食材を切る際、切り口の表面張力によって食材が刃に張り付くことがありますが、槌目模様の凹凸がこの張り付きを軽減し、食材がスムーズに離れるのを助けます。
見た目の美しさだけでなく、機能性も兼ね備えた、理にかなった日本の伝統技法なのです。
家庭用包丁だけでなく、竹細工用や畳をカットするための刃物など、特殊な刃物も製作しています。

つまり、伝統産業のプロを支える「職人のための職人」でもあり、日本の伝統的な文化を影で支える存在なのです。
本物の職人が作る、本物の道具。

お店は、三十三間堂の近くにあります。
ぜひ360年の歴史と名工の魂が宿る一本を迎えてみてはいかがでしょうか。
住所 京都市東山区本町6-1-4
TEL 075-541-6618
営業時間 10:00〜17:00
定休日 年末年始その他
公式ホームページ:https://yoshisada.jp/
関連情報
京都ビジネス(京都商工会議所公式Instagram)
取材協力
有限会社義定刃物
京都商工会議所
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ものづくり、ビジネス、ネイチャー、アート、ミュージアム、イベントなどを中心に、幅広く取材と執筆を行います。
その他、キャンプ、フィッシング、バイクなど、旅行やアウトドア領域にて執筆中。
2024年~2026年 Yahoo!ニュースエキスパート 地域クリエイターとして活動
2024年7月度地域クリエイターMVA受賞