【東京都杉並区】荻窪の路地裏にオープンして6年目。「美味しいものを少しずつ」をポリシーに、創意工夫に満ちた進化形の和食が味わえる店。
WRITTEN BY 酔街草
柴又の「山本亭」は、大正末期から昭和初期にかけて増改築された名建築。庭園の美しさも有名です。意匠を凝らした屋内では、この庭を見ながら甘味やお茶を楽しむことができます。涼しい滝の音を聞きながら、夏季限定メニューの冷やしぜんざいを食べてきました!

柴又帝釈天の南大門の近くにある角を曲がり、東へ3分ほど歩くと、風情ある和風建築の山本亭にたどり着きます。高い生垣に囲まれた棟門をくぐると、引き戸を開け放した玄関があり、緋毛氈が敷かれた屋内が見えています。
入館料はひとり100円。チケット売り場は玄関ホールの正面にあり、こちらで喫茶メニューの注文もできます。


この日は蒸し暑かったため、初夏~夏の限定メニューの「冷やしぜんざい」(税込700円)を注文してから入室しました。
山本亭の一階部分は約120坪。庭園に面した6部屋の和室は長い廊下で繋がれ、池の水と緑が調和する庭からは心地よい風が吹いてきます。この庭園は、米国の日本庭園専門雑誌『Sukiya Living ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の、日本庭園ランキングで、2024年度は3位に選ばれています!

「花の間」「月の間」「星の間」など優美な名前が付いた部屋は、欄間や明かり障子で彩られ、雅なたたずまい。大きな座卓が並ぶ畳の上に腰を下ろすと、庭の奥に作られた人工の滝から、水音が聞こえてきます。視覚からも聴覚からも涼しさを感じる、癒しのひと時です。


庭の眺めを楽しんでいるうちに、黒いお膳に乗った冷やしぜんざいが運ばれてきました。冷たいお茶も付いてくるのが嬉しいポイント。黒い漆器のお椀に入ったぜんざいには、白玉が三つ入っており、いかにも涼しげです。

上品な甘さの小豆は、ふくよかで豊かな食感。ひんやりした小豆汁は喉越しが良く、口いっぱいに爽やかな甘みが広がります。白玉はつるんとした舌触りが心地よく、もちもちした弾力が小豆汁にぴったり。うだるような暑さも吹き飛ぶような味わいです。
何より、雅趣に富んだ和室と庭園に、冷やしぜんざいのさっぱりした美味しさが、抜群の取り合わせ。風流な空間で、夏の甘味を味わえることに喜びを感じます。


山本亭は海外からの観光客も多く、この日も様々な国の人々が、庭を眺めながらお茶や甘味を楽しんでいました。とりわけ庭に張り出した露台の風情と、池の中を泳ぐコイが人気。葛飾区が世界に誇る、端正な文化的施設です。


水音が涼しい庭を眺めながら、趣のある和室で甘味を楽しめる、山本亭へ足を運んでみてくださいね。ゆったりした贅沢な時間を過ごせます!
| 名称: 葛飾区 山本亭 住所: 東京都葛飾区柴又7-19-32 電話: 03-3657-8577 開館時間: 9:00~17:00 休館日: 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)および12月第3火・水・木曜日 入館料: 100円/中学生以下および障害手帳をお持ちの方は無料 アクセス: 京成金町線 柴又駅から徒歩約8分 公式HP |
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出版社に11年勤務後、ライターになる。シンガポールに4年住んでいたため、ハーブとスパイスが利いた東南アジアの料理が好き。在住地の葛飾区の推しポイントは、便利で下町情緒があり、水と緑が豊かなところ。季節ごとに異なる魅力があります!
旅行情報サイト「たびこふれ」に、国内・海外の旅行記事を書いています(URLは上記)