【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
7月5日から3日間、初めて開催されるイベントがあります。その名は、「たけわらんど」。謎解きの暗号のような名前に聞こえますが、これは会場の住所に由来しています。館山市にある竹原(たけわら)という地域で行われるので、竹原の土地という意味になるでしょうか。
山と田んぼに囲まれた小さな谷あいにある、竹原。そこにある2軒の家「ありがた屋」と「山のおへそ」が、たけわらんどの会場になります。

ジャンベ(アフリカの太鼓)奏者である奈良大介さんが、農的な暮らしを営んでいる拠点「ありがた屋」。ジャンベに加え、ギターや奄美三線も奏でるマルチミュージシャンの奈良さんが、昔ながらの農法で米を作る生活のなかで、年齢も背景も異なる人々が集まり、火を囲んで語り合い、音を奏でる憩いの空間になっています。
たけわらんどでは、17時からのライブ会場としてありがた屋がオープン。もともと牛舎だった建物を利用し、観客と演者の境がありません。今までも、みんなで一体となって楽しめるライブが、たくさんここから生まれいます。

「ゲストハウス千倉のおへそ」を運営する、小林徹也さんとなるみさんが暮らす自宅です。徹也さんは、ソロで音楽活動をしていましたが、南房総へ移住後奈良さんや仲間と一緒に「beee(ビー)」を結成し、バンド活動も行っています。
外から見ている人も楽しめるようにと、徹也さんが丸い田んぼを一から作り、自分たちで作った米を食べ、薪ストーブで暖をとる暮らしを実践しています。
なるみさん「風や光がどうやって流れるかを考えるようになり、季節に合わせて暮らしも変化できるようになってきました。今ここにあるもので整えて、暮らしていくこと。その一つ一つがアートなんだと思うようになりました」
そんな風に暮らしを楽しんでいる拠点の山のおへそは、たけわらんどの昼間の会場になります。さまざまなアーティストたちの作品が展示・販売されるほか、アフリカンダンスやジャンベのワークショップ、地元飲食店の出店もあります。

去年の梅雨時期、雨で農作業が休みの奈良さんがふらりと山のおへそにやってきて、徹也さん、なるみさんと3人でコーヒーを飲みながらまったりとした時間を過ごしていました。そのとき、「何か新しいことをやってみたいな」と、奈良さんが呟きます。
そのころ、インド北部などで昔から伝承されてきた民俗画「ミティラー(Mithila)アート」に夢中になっていたなるみさんは、「暮らしの中にこそアートが自然に寄り添っているような暮らし方がしたい」と、思い始めていました。
奈良さんが、ふだんからすらすらと素敵な絵を描くことを思い出したなるみさんは、「展覧会をやりましょう」と提案し、そこからたけわらんどへとつながります。山のおへその壁には、なるみさんがたけわらんどのためにミティラーアートを描いたそうなので、どんなミティラーが描かれているのか楽しみです。

なるみさん「この展覧会は、ただ絵を見るとかそういうのではなく、暮らしそのものを開く三日間にできたらなと考えています。訪れてくれた人がふとした瞬間に、自分の暮らしの中にもアートがあるな、こんな手作りができるなとか、そんな気づきがあるような展覧会になればと思っています」
暮らしの中で、一つ一つ種をまくように準備をしてきたというなるみさんたち。日頃、仕事や子育て、何かに追われていっぱいいっぱいになっている人こそこの場を訪れて、こんな暮らしがあるんだ、もっとゆるくても、もっと楽しんでもいいんだ、ということに気づいて、元気を持ち帰ってもらえるイベントになるのではと、筆者は勝手に期待を寄せています。最終日には、奈良さんと徹也さんが活躍しているbeeeのライブがあるので、盛り上がること間違いなしでしょう。
【イベント詳細】
名称:たけわらんど
日時:7月5日(土)〜7日(月)11時〜16時(山のおへそ)
6日、7日17時〜(ありがた屋)
入場:山のおへそ入場無料
ありがた屋2000円(竹原地区の方1000円、20歳以下無料)
※ありがた屋ではライブを中心に行うため、スマホの持ち込み及び撮影、録音は不可
会場:山のおへそ(千葉県館山市竹原2217-1)
ありがた屋(千葉県館山市竹原2741-1)
公式instagram
取材協力:たけわらんど
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バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。
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