【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
紅葉の名所として知られている小松寺の裏山には、昔から地域の人たちが利用してきた大貫(おおぬき)古道があります。「歩くことで道ができる」というキャッチフレーズのもと「大貫古道の会」が整備を行っている場所。年に数回開催している、歩くことを楽しむための「フットパス」に参加して歩いた、大貫古道を紹介します。

2009年に発足された大貫古道の会は、市民と行政が協働して魅力あるまちづくりを進めるための制度「市民提案型まちづくりチャレンジ事業」を活用してスタートしました。約20名の会員たちが、案内板作りや古道の整備を行っています。「歩かないと道でなくなる」という考えから、年に数回フットパスを開催し、参加者たちに大貫古道を案内しています。
この日のフットパスは、小松寺の駐車場に集合して受け付けを済ませ、みんなで準備運動をしてから古道へと入りました。2019年の房総半島台風で、倒木や崩れが発生して通れなくなった道を修復した、5キロのルートを歩きます。

この日のガイドは、大貫古道の会メンバーの今村隆嗣(りゅうじ)さん。道中、昭和の中頃まで使われていた炭焼きの跡を案内してくれました。マテバシイの群生地では、成長が早くて硬質なマテバシイが、サバ節を作るときの燃料として利用され、海苔の養殖でも利用されていたことを説明。原油が人々の生活に入るまでは、薪を背負子で運んで売っていたそうです。

すげ笠姿の人物が刻まれた道標(みちしるべ)は、稲村城と白浜城を行き交う「里見の道」の札所を示しているそうです。「南白浜道」は、昔大八車が14時間ほどかけて白浜から小松寺までお参りをするために通っていた道なのだとか。
ここには、安房国(あわのくに)の主だった里見家が財宝を埋めたという埋蔵金伝説があり、昔テレビでも取り上げられたことがあるそうです。そのときは、寛永通宝(かんえいつうほう)が見つかったそうですよ。
昔は頂上から館山湾や富士山が見えていましたが、現在は木々の成長とともに見えなくなってしまいました。それでも、海が見えるポイントがあったり、祠や「小松寺の七不思議」にまつわる「乙王の塚」があったりと、昔の暮らしを想像しながら目の前の自然を堪能するひとときは、心地よい時間でした。5キロという、気軽に歩ける距離感も魅力的です。

看板が設置されており、道筋も明快なため個人でも楽しめますが、機会があれば大貫古道の会が主催するフットパスにも参加してみてください。
【詳細情報】
名称:大貫古道
住所:千葉県南房総市千倉町大貫1057(小松寺)
大貫古道の会フットパス開催情報は「南房総みんみんネット」をご確認ください。
取材協力:大貫古道の会
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バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。
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