【南アルプス市】フルーツ王国南アルプス市の果樹栽培の歴史〜ふるさと文化伝承館にてテーマ展開催中〜
WRITTEN BY おがわひでいち
今回は、前回までご紹介してきた早川町とは富士川を挟んだ東側にあって、身延の秘境とも言える栃代川渓谷を辿り、栃代地区最奥部にある神社へお参りに行ってきました(前回記事はコチラ)

国道52号上沢交差点を左折して国道300号へ進みます。

しばらく進むと「栃代(とじろ)」方面に進む案内板がありますので、その先の常葉駐在所前交差点を左折します。

栃代川にかかる橋を渡って突き当たりを右へ県道412号を進みます。昔、栃代川沿いの山では林業が盛んで、現在の県道412号は栃代川林用軌道という材木等を運搬する森林軌道の廃線跡になります。今回は林用軌道の遺構は探索しませんでしたが、お好きな方はネット幾つか情報がありますので検索してみてください。

観光地化されていない、本当に静かな山里の光景が続きます。

延々と栃代川の右岸を進んできましたが、先に見える栃代川橋を渡って左岸へ進みます。

栃代川橋の東詰を直進すると「御飯峠・本栖湖登山道」と案内板があります。昔の人たちが下部〜本栖方面の峠越えをしていたルートのようです。機会があれば歩いてみたいですね。

栃代川橋から見た栃代川渓谷。山の色は徐々に色付いてきていました。

橋を渡って少し進むと栃代の集落に入ります。かなり山の中ですが、結構人が住んでいる様子です。この辺りの方は、昔は殆どが林業や林用軌道の仕事に携われていたようです。

集落を抜けると県道は不整地へと変わります。

これでも県道です(笑)落石の危険もあるし路肩は崩落する危険もあるので、通行する際には十分に気をつけてください。

林道栃代釜額線の起点杭がありました。延長距離的にも、北側の釜額の集落と繋がっているようですが、この先通行止めになっているので詳細は分かりません(情報もなし)

栃代川はハコネサンショウウオの生息地のようです。自然記念物であることに関わらず、渓谷で遊んだり散策したりする際には、そこに在る物や生き物を持ち帰らず、環境を荒らさずに大切に見守っていただければと思います。

さて、ここで県道(林道)は通行止めです。数年前に来た際には橋の向こう側まで進めましたが、道の荒れ加減が凄まじかったので撤退した記憶があります。今では橋の手前で通行止めとなっています。実際に釜額地区まで道が通っているかも不明です。

目的地の神社はここから更に山の中。橋の右手に上流の堰堤へ向かう簡易舗装の坂道があるので登っていきます。濡れ落ち葉が滑りやすいので靴はしっかりとした物を履いていきましょう。

流れの綺麗な堰堤です。

堰堤に突き当たったら右へ進んで堤体の上に出ます。そこから更に山の中(右手)へ進みます。

薄ら道が付いていますが不明瞭です。画面右手の杉の木方面に進みます。

進むとその先に神社が見えてきました。例大祭のある8月以外には整備されていないようで、足元が不安定なためよく注意して登ります。

いやしかし、凄い所に在る神社ですね。こちらは「山神社」と言います。読み方はまんま「やまじんじゃ」?ネットの情報では「やまのかみじんじゃ」と言われているとのことですが。

場所を考えればかなり立派な社殿。右手の枠組みは例大祭でのお神楽を奉納する舞台でしょうか?

神額はシンプル。

内側はこんな感じ。秘境と呼べる場所ながら、よく手入れされている様子です。御祭神は大山津之命(大山祇命)。山の神で産業の神様。山の恵みをもたらしてくれることから、林業、鉱山、水、田んぼの神様として崇められているとのこと。

神社裏手には沢を渡す木橋がありますが半分朽ちていました。毛無山の登山道に続いているようです。

神社裏手へ回ってみると、神社の立地が凄い所であることがよく分かります。急斜面にある大岩の間に石積みで基礎を造り、その上に神社を建てています。なんでこの場所なのでしょうか?不思議でなりません。8月の例大祭は盛大に執り行われるようなので、機会があればお邪魔してみたいですね。

拝殿から振り向くと深い森になります。急斜面で沢筋が続いてます。この先に進んでみたいと思いましたが、装備が十分でないので断念。今回は野生動物の気配は感じられませんでしたが、山に入る際には獣に人間の気配を知らせる工夫をしましょう。

早川町も十分に秘境感ありますが、身延町の栃代川沿いの山里は、殆ど観光地化されておらず、観光施設どころか町の商店すら見かけない環境です。そこには古くからその土地の人達の生活があるのみ。林業が盛んだった頃には賑わっていたと思いますが、今ではその面影もわずかで麓とは違った緩い時間の流れを感じる山間の集落でした。
山神社へ参拝される際は、足元が悪いので山を歩くのに適した靴と服装で来られることをオススメします。多少のリスクは伴うものの参拝する価値は十分ある神社だと思いました。あの雰囲気は、なかなか他の神社では得られないものがあります。
栃代川渓谷の紅葉を楽しみながら、適切な準備と心構えがあれば山神社への参拝も検討されてはいかがでしょうか。
【山神社】
鎮座地:山梨県南巨摩郡身延町杉山1923-1
御祭神:大山祇命(大山津之命)
由緒:弘長元年伊豆国三嶋大杜から神霊を勧請して山頂近くへ祀ったのであるが、 鉱山閉鎖後の文政4年山腹へ遷座し、この時杉山村中が氏子となる。 然しこの場所も参詣に不便を感ずるので、さらに明治31年現在地の羽前場へ遷座して今日に至る。 (旧下部町の町誌より)
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おがわひでいち
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