0
%
東京都 -葛飾区

【葛飾区】野鳥観察の楽園、冬の水元公園がアツい!冬鳥のカモや人気の小鳥たちが見やすいスポットをご紹介

KEYWORD
WRITER
ASA24

東京23区最大の都立公園として知られる水元公園は、湖のように大きな池の小合溜(こあいだめ)を中心とした水郷公園。園内には大小の水路が走り、冬季にはカモをはじめとする多くの渡り鳥でにぎわいます。木々の葉が落ちる冬は野鳥観察に最適な季節。この冬も多くのバードウォッチャーが訪れている園内で、気軽に散策しながら注目の鳥を観察できるスポットについてご紹介します。

たくさんのカモが浮かぶ小合溜

1. 小合溜に多彩な浮かぶカモたち、水面の奥にもご注目!

悠々と青い水を湛えた小合溜には、シベリアなどのユーラシア大陸北部から越冬のために渡ってきたカモたちが、何百羽も浮かんでいます。特に多くのカモがいるのは、花菖蒲園を南に進み、小合溜の南の角から水面を見渡すエリア。赤茶色の頭に赤い目を持つホシハジロや、黒い頭にちょんまげのような冠羽が印象的なキンクロハジロ、赤褐色の頭に白いおでこの線が目立つヒドリガモが、とりわけ多く見られます。

ちょんまげのような冠羽と金色の目が特徴のキンクロハジロ

注目してほしいのは、水辺にあずまやが立つ南東部の、奥の水域。良く見るとヨシガモハシビロガモなど、あまり見かけないカモが浮かんでいることがあります。
ヨシガモは金属光沢のある緑色の頭をしており、長く伸びた襟足と相まって、ナポレオンの帽子をかぶっているような姿。ハシビロガモはその名のとおりくちばしが幅広く、深緑色の頭と茶色の脇腹が目立つカモです。水辺からは遠い場所を丹念に眺めると、これらの色鮮やかなカモたちが見つかるかも。遭えたらラッキーです!

ホシハジロの群れに混じるヨシガモ

水元公園の冬の風物詩となっているのが、ヒドリガモの行進。水面に浮かぶ植物の葉や根、種を食べるヒドリガモは、群れで岸に上がって陸地の植物を食べることもあります。クチバシが短めで、まるっこいフォルムのヒドリガモは、親しみやすい可愛さで来園客の人気者。彼らが園内の遊歩道を横断する間、散策中の人々が足を止めて、そっと見守る光景にも和みます。

小合溜から草地に上がりエサを探すヒドリガモの群れ

2. カワセミやサギ、冬鳥のジョウビタキが飛ぶ水辺エリア

カモが多く集まる小合溜の角から、南東部へ進むと、「水辺散策池」や「水辺のさと」が広がるエリアがあります。水路や池が豊かな水をたたえるこの一帯は、カワセミサギ類がよく見られる場所。輝くブルーの羽が美しいカワセミは、水元公園を代表する人気の野鳥です。

右に「水辺散策池」、左に「水辺のさと」が広がるエリア

水辺の木の枝や杭に止まり、魚を獲るため素早く水に飛び込むカワセミの様子は、まるで青い閃光のようです。水音がバシャッと鳴ったら観察のチャンス。付近に獲物をくわえたカワセミがいるはずです。正面を向いているときは、お腹のオレンジ色も目立ちます。雌雄ともにほぼ同色のカワセミですが、メスは下のクチバシが朱赤で、口紅を塗ったような姿が可憐です。

池の杭に止まるオス(左)/下のクチバシが赤いメス(右)

実の成る木々が多く立つこのエリアでは、多彩な小鳥たちが飛び交います。とりわけ人気のジョウビタキは、ロシアや中国北部から渡ってきた冬鳥。オスは濃いオレンジ色のお腹が鮮やかで、メスはくりくりした目が可愛く、注目の的です。
この近辺で良く見られるのは、メスの個体。オレンジ色の尾羽を上下に振る仕草が魅力です。こんな愛らしい小鳥が、はるばる北国から越冬のために水元公園まで来たことに、感動を覚えます。

水辺の木に止まるジョウビタキのメス

3.群れで木々に止まるアトリやマヒワ

広大な敷地に様々な木が茂る水元公園には、他にも多くの冬鳥が訪れます。アトリは黒とオレンジ色の羽の配色が美しい、シベリアから渡来する小鳥。群れで行動することが多く、水元さくら堤や園内の木々で、にぎやかに過ごす様子が時折見られます。たくさんのアトリが木に止まる様子は、花が咲いたようです。

さくら堤の木に止まるアトリ

園内には、水に強い落葉高木であるハンノキが数多く植えられています。花菖蒲園の水辺に並ぶハンノキは、バードウォッチャーに人気のスポット。この木の実を好むマヒワが、しばしば群れで飛んでくるのです。
スズメよりふた回りほども小さいマヒワは、オスは明るい黄色。繊細で可憐な見た目ながら、この鳥もシベリアから渡ってくる冬鳥です。松かさに似た小さい実を、集団でついばむ様子にたくましさを感じます。

ハンノキの実をついばむマヒワ

4. ガマ田で飛び交うモズやツグミ

花菖蒲園から小合溜に架かる水元大橋を渡り、ポプラ並木の遊歩道をしばらく進むと、右手に水路が現れます。水路に架かる小さな橋を渡ると「ガマ田」と呼ばれるエリアが広がっており、自然の趣を感じられる眺め。冬枯れたヒメガマやヨシが茂るこの湿地では、モズツグミシジュウカラマヒワカワラヒワアオジなどの多彩な野鳥が見られます。

土手道の下にヒメガマやヨシが揺れるガマ田

ガマ田の野鳥の中でも、特に目立つ存在はモズ。「はやにえ」で有名ですよね。虫だけでなくカエルやネズミ、小鳥なども捕食する肉食系のハンターで「小さな猛禽」とも呼ばれます。
頭が大きく目のまわりにサングラスをかけたような黒い線があるモズは、尾羽をぐるぐる回す習性があり、遠くからも見つけやすいのがポイント。カギ状の鋭いクチバシが、いかにも肉食の鳥です。遊歩道沿いのメタセコイアの木の枝に止まっている姿も、しばしば見られます。

尾羽を回して獲物を探すモズのオス

ガマ田や水路の周囲の草地には、多くのツグミが歩いています。シベリアから渡ってくる冬鳥で、翼のオレンジ色やうろこのような胸のまだら模様が印象的。数歩跳ねては立ち止まり、また歩いては立ち止まる仕草が、まるで「だるまさんが転んだ」をしているようで微笑ましくなります。開けた場所でエサを探していることが多く、観察しやすいのもポイントです。

草地で立ち止まるツグミ

5. ひときわ目立つサギたち

冬の水元公園にはまだまだ魅力的な野鳥がいっぱい。池や水路が豊富にある園内では、あちこちでダイサギアオサギコサギが見られます。体の大きなサギ類は観察がしやすく、スマホで写真を撮る人々に大人気です。
動きの速い小鳥をじっくり見たいときは、小型の双眼鏡などを持参するのがおすすめです。警戒心の強い野鳥たちを驚かせないように、観察の際にはそっと見守ってくださいね。

あちこちの水場で見られるダイサギ(左)とアオサギ

冬の寒さが厳しい今こそ、水元公園が輝く季節。晴れた日には多彩な野鳥たちを見に、足を運んでみてはいかがでしょうか。水辺の風は冷たいので、防寒対策もお忘れなく。

名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 常時開園
入園料: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から「水元公園循環バス(金63)」で「はなしょうぶ園」下車 徒歩約1分(土・日・祝のみ運行/運行期間3月1日~11月30日)
水元公園HP

この記事を書いた人

ASA24
ライター

ASA24

Website: https://tabicoffret.com/writer/914/

出版社に11年勤務後、ライターになる。シンガポールに4年住んでいたため、ハーブとスパイスが利いた東南アジアの料理が好き。在住地の葛飾区の推しポイントは、便利で下町情緒があり、水と緑が豊かなところ。季節ごとに異なる魅力があります!
旅行情報サイト「たびこふれ」に、国内・海外の旅行記事を書いています(URLは上記)

このライターの記事を読む
BACK