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千葉県 -鋸南町

“待ってました!”の声続々。季節限定ザクザク食感×甘酸っぱい摘果ミカンジャムのクッキー【鋸南町】

摘果ミカンジャムがサンドされたクッキー
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鍋田ゆかり

栗やサツマイモなど、おいしいものがたくさん出回る秋。南房総エリアのイベントを中心に活動しているお店「藁珈琲洞(わらこーひーどう)」には、この季節に販売がスタートする“ジャムサンドクッキー”があります。筆者の大好物でもあるこのジャムサンドクッキーにスポットを当て、その魅力を紹介します。

摘果ミカンとの出会いから生まれたクッキー

藁珈琲洞は、ふだん南房総エリアのイベントに出店し、水仙の咲くころから桜の散るころまでは、鋸南町(きょなんまち)にある佐久間ダム湖畔で店舗営業をしている、コーヒーと季節のおいしいものを提供するお店です。コーヒー豆の焙煎と抽出を担当するのは、生田茂之さん。季節のおいしいものを手がけるのは、奥さんのつかささんです。

佐久間ダム湖畔にある藁珈琲洞の店内
佐久間ダム湖畔にある藁珈琲洞の店内

南房総でミカンを栽培している農家さんたちは、大きくておいしいミカンが育つように、摘果(てきか)という作業を行い、まだ小さな緑色のミカンを摘み取ります。


今から8年ほど前、知り合いの農家さんから大量に摘果ミカンをもらったつかささんは、お店で出していたかき氷用のシロップを作ろうと思い立ちます。けれど、摘果ミカンが手 に入る時期は夏の終わりで、かき氷の季節とはずれていたため、日持ちがするジャムを作りました。

手作業で皮と実を分けてジャムに
手作業で皮と実を分けてジャムに

毎年、春にはイチゴジャムを使ったロシアンクッキーを作っているつかささんは、生地にジャムを練り込むのではなく、ジャムが見えるクッキーを作りたいと考えます。少しずつ配合を変え、ジャムとクッキーのバランスをみながら試作を重ねました。

おいしくできたと思っても、「噛むとジャムがべチャッと出てきて、食べにくい」という感想があったので、ジャムが飛び出さず、ほど良い硬さに仕上げるために苦労しながら、こだわり抜いて完成したのが、藁珈琲洞のジャムサンドクッキーです。

ファンが待ち望む、秋の風物詩

毎年秋になると、「そろそろジャムサンドの季節だな」とそわそわし始める筆者。このクッキーの魅力は、分厚くてザクザクとした歯ごたえに、優しい甘味と酸味を与える摘果ミカンジャム。そして、クッキーに付いた岩塩が旨味を引き立て、後を引く美味しさに輪をかけます。


ジャムサンドクッキーが店頭に並ぶと、“待ってました!”とばかりに、まとめ買いをするファンがいるというのも納得です。

出来たてほやほやのジャムサンドクッキー
出来たてほやほやのジャムサンドクッキー

毎年楽しみにしているという、ジャムサンドクッキーのファンは言います。


「甘すぎないけどほど良く甘くて、朝ごはんにもなる。ジャムが美味しいのはもちろん、他のクッキーよりも焼き加減が強くなっていて、香ばしさが際立っているところが大好き。この時期になると、間違いなく食べます!」

「みんなのセーターになりたかった」

摘果ミカンはサイズが小さいので、果肉のみを取り出してジャムを作るのはとても手間暇がかかります。

イベント出店時にお客さんとの会話を楽しむ生田夫妻
イベント出店時にお客さんとの会話を楽しむ生田夫妻

つかささんにジャムサンドクッキーのコンセプトを聞いてみると、「セーターみたいな感じ」と答えました。


「秋冬になると恋しくて出したくなる、セーターのような存在。みんなのセーターになりたかった」


つかささんのコンセプト通り、この時期恋しくなるお菓子として、胃袋をつかまれた人は筆者だけではないはず。


ジャムサンドクッキーが出来上がると、「いいクリスマスや年末を迎えられる気持ちになる」と、つかささんは言います。


「みんながこのクッキーを待ち遠しくしてくれていて、みんなが温かい気持ちになるものを作れたと思うとうれしい。ジャムサンドクッキーが写っている写真をSNSで見かけると、私もその場にいるような気持ちになります」

摘果ミカンの皮を使ったエコ酵素と砂糖漬け
摘果ミカンの皮を使ったエコ酵素と砂糖漬け

つかささんが大切にしているのは、廃棄物を出さないこと。ジャムに使わない皮は、砂糖漬けやエコ酵素を作って洗剤として掃除に使ったり、肥料にして利用しているそうです。

ジャムサンドクッキーに出会える場所

今季初のジャムサンドクッキーが登場するのは、たいてい10月に開催される「鴨川自然王国秋の大収穫祭」です。そして、11月開催の「あわぶっく市」。どちらも、南房総で毎年開かれている人気のイベントで、藁珈琲洞も出店しています。今年のあわぶっく市は、11月16日に開催されます。


12月から翌年4月までは、佐久間ダムの湖畔にある店舗で提供します。店では、季節のおいしいものを取り入れたランチや、パフェなどのスイーツもあるので、美しく咲く花を眺めながら、味わってみてください。

店舗で提供された「冬のパフェ」は、いくつもの層になっていた
店舗で提供された「冬のパフェ」は、いくつもの層になっていた

【店舗情報】
藁珈琲洞~コーヒーと季節のおいしいもの~
住所:〒299-2111 千葉県安房郡鋸南町大崩50 をくずれ水仙郷 佐久間ダム公園内
時間:11:00〜16:00
オープン期間:水仙の咲くころから桜の散るころまで 
今季は2025年12月13日~4月3週目か4週目辺りを予定
休み:不定休のため、instagramで確認してください
※数に限りがあるため、ランチは特に予約をお勧めします
藁珈琲洞 公式instagram(外部リンク)
取材協力:藁珈琲洞


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この記事を書いた人

鍋田ゆかり
ライター

鍋田ゆかり

Website: https://awaawalife.com/

バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。

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