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WRITTEN BY 佐原ねお
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。記念すべき100カ所目は藤沢市川名の『神光寺(じんこうじ)』です。
鎌倉市まで車で数分の住宅街に佇む、高野山真言宗のお寺『神光寺』(正式名称は『高野山真言宗稲荷山神光寺』)。

明応元年(1492年)の創建と伝えられ、ご本尊は「不動明王」。植木がきれいに剪定された境内には、弘法大師の銅像などが安置されています。

そんな『神光寺』は、模国準四国八十八箇所第74番札所として知られるほか、「横穴墓群(おうけつぼぐん/死者を埋葬する墓)」でも有名ですよね。

お寺の駐車場付近にある「横穴墓群」は、市の史跡に指定されています。


発掘調査の際は、比較的柔らかく赤っぽい色をした土器「土師器(はじき)」や、硬く黒っぽい色をした土器「須恵器(すえき)」などが確認されたと残されています。

実は、この「横穴墓群」とは別に、庫裏(くり)の裏手にも岩窟がある『神光寺』。

今回はお寺の方のご案内で、岩窟を拝観させていただきました(見たい方は、お寺の方にお声がけ下さい)。
するとそこには、想像を超える驚きのものが…。


ここに祀られているのは、2体の「生き仏(即身仏/そくしんぶつ)」と、それに仕えた家族4人の仏様とのこと。

発掘時には着衣をまとったままの2体の「生き仏」が発見されたそう。しかし『神光寺』は一度全焼した過去があるため、その当時の詳しい記録は残されていないとのことでした。

さらに、本殿へ案内された筆者。

そこに大切に保管されていたものは…

立ったままの姿で土の中に埋まっていたという、藤沢市最古の「木造虚空蔵菩薩立像」(文化財・市・市指定重要文化財(彫刻))。
電子博物館「みゆネットふじさわ」の解説は以下の通り。
解説
平成9年(1997)2月12日指定/像高:108.7センチ、頭長28.5センチ、裾張24.5センチ、胸厚14.5センチ、腹厚17.5センチ、一木造、彫眼/表面剥落、右腕・左肘先・両足先欠失(本来は右手に宝剣、左手に宝珠を持っていたと推定されます)。損傷が甚だしいものの、古様の作風から、制作年代は平安中期頃まで遡る可能性が指摘される市内最古の彫像です。本像は『新編相模国風土記稿』の記述等から、嘉永4年(1851)に神光寺に合併された旧大勝寺の本尊と推定されています。立像の虚空蔵菩薩は、全国的にも非常に稀少な存在でもあります。所有管理者:神光寺

これまで藤沢市内のさまざまな仏像や石仏を見てきましたが、ここまで古く、稀少なものに出会うのは初めて。このような姿でありながら、土中で朽ちることなく形を残していたことに、驚きを禁じ得ません。
さらにさらに…

境内の一角(本殿の脇)には「木食観正(もくじきかんしょう)」の名号碑も建てられています(ここに立ち寄ったのか…?)。
「木食観正」とは…
「木食行(肉や穀物を断ち、木の実や草の根、木の皮などで生計を立てる)」という厳しい修行を実践したことで知られる修行僧。小田原を拠点に活動していたともいわれる。
「横穴墓群」のほか、岩窟の「生き仏」、本殿に祀られる「木造虚空蔵菩薩立像」、境内の「木食観正」の名号碑etc…、極めて貴重な歴史的遺産が数多く残されている『神光寺』。
これらの情報や写真はネット上でほとんど確認できず、今回の訪問は特別な体験となりました。

なお、2025年1月2日(11時頃~)は、本堂にて護摩法要が執り行われる予定です。その後、準備が整い次第、同じく本堂で伝統芸能の獅子舞や甘酒の振る舞いも予定されています。
檀家さん以外の方も楽しめる内容とのことですので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
基本情報
『神光寺』
住所:藤沢市川名584
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。
取材・撮影協力 宗教法人 神光寺 瀬戸様
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ころんころ
神奈川県を中心に活動するライター。
「読まずにいられない記事タイトル」を信条に、地域の魅力や出来事を伝える。
2021年~2026年まで Yahoo!ニュース エキスパート 地域クリエイターとして活動。
2024年には ベストエキスパート2024 を受賞。
このほか、昭文社「まっぷるトラベルガイド」をはじめ、複数媒体・紙面で執筆。現在は「湘南経済新聞」などで執筆する。
元証券会社人事部出身。
年金アドバイザー資格(最上位2級)を持ち、キャリアや生活に関するテーマにも強みを持つ。