【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
先日、さんばし広場で開催された「七夕まつり」で、偶然目にした一枚の幟(のぼり)。そこにはこう書かれていました。
「たった0.1%の流通量 魚沼産コシヒカリ」(塩沢産)
その言葉に心を掴まれ、気づけばキッチンカー「こびり」さんのおにぎりを手にしていました。
そして一口…
あまりの美味しさに、即・ファン認定!
その味が忘れられず、再びやって来たのが千葉市中央区問屋町、海苔問屋「大野商店」さんの前。山岸さん夫妻に取材をさせていただきました。
ちょうどこの日は、近くの千葉ポートアリーナで世界最高峰のバレーボール大会「ネーションズリーグ」が開幕。街の熱気とともに、おにぎりの味がより特別なものに感じられました。(2025年7月)
まずはこちらの「こびり」という一風変わった店名。お尋ねしたところ、ご夫婦の故郷である新潟地方の方言で「こびり」とは「軽食」「おやつ」「小腹を満たすごはん」といった意味があるのだそうです。「そろそろ、こびりにしようか」なんて言うそうですよ。
日々の暮らしの中でほっと一息つける、そんな“こびり(小さなごはん)”を届けたいという思いが込められていると話してくれました。
ご主人は新潟県魚沼のご出身で、小さい頃から魚沼産コシヒカリを食べて育ったそうです。「本当に美味しいお米なんです」とご主人。現在は奥様とともに千葉で暮らしており、「この美味しいお米をぜひ千葉の皆さんにも味わってほしい」との思いから、キッチンカーでおにぎりの販売を始められました。
実はご夫婦の出会いの場も新潟でした。奥様のお父様が新潟でスキースクールを経営されており、お二人はそこで出会ったのだそうです。そんなご縁もあって、冬の間は地元・新潟に戻り、ご夫婦そろってスキーのインストラクターとして活動されています。
そのため、キッチンカー「こびり」の営業は毎年11月頃まで。12月からは雪山で、今度はスキーを通じて人とふれあう生活が始まります。おにぎりとスキー、どちらにも「人に何かを伝えたい」という温かい思いが感じられます。

こちらで使用されているお米は、なんと流通量わずか0.1%という希少なもの。魚沼産コシヒカリの名は全国的にも広く知られていますが、その中でも特に評価が高いのが「南魚沼・塩沢産コシヒカリ」。
“魚沼産の中の魚沼産”とも称されるその味わいは、まさに米の頂点を極めた存在と言えるでしょう。
そんな最高級のお米で握られたおにぎりが、千葉で食べられるとは——もはや奇跡としか言いようがありません。

このような高級なお米は品質を保つために玄米庫に入れて保管されています。そしてお米を味を引き立てるに大事なのはお水です。八海山からの湧き水(軟水)を使われています。これによりお米の柔らかさやふっくらさが増すそうです。「やはり地元のお米は、地元の水で炊きたいんです」とご主人。コストはかかっても、素材に合った最良の水を選ぶその姿勢から、おにぎりに込められた深い愛情とこだわりが感じられます。
※玄米庫とは
玄米を低温で保存するための専用の保管庫のことです。一般の冷蔵庫とは異なり、玄米の品質と鮮度を長期間維持するために開発されました。温度を一定に保ち、湿度を管理することで、玄米の酸化やカビ、害虫の発生を防ぎ、新米のような美味しさを保つことができます。
そしてこのように種類もたくさんあります。シャケは市場から仕入れて一番甘みの乗っているものを選ばれています。肉そぼろやおかかも手作りで一から作られているんです。
一番の売れ筋は卵黄とかぐら南蛮みそだそうです。また、地産地消にも力を入れており、千葉の土気(とけ)産のからし菜も使われています。春の時期には、旬の香りとピリッとした辛味が楽しめる人気の具材です。
しかしご主人が言われたのは「しかし一番食べていただきたいのは塩むすびです。」私もこちらをいただきお米本来の味がよくわかりました。

かぐら南蛮みそは新潟伝統のもので唐辛子を味噌であえたもの。こちらではなかなか手に入らないもので新潟から取り寄せされています。購入もできますよ。


かぐら南蛮味噌

そして海苔にもこだわりがあり、いろいろ食べ比べ有明産と千葉産を使われています。その時期に美味しい海苔を選んでいます。今日の取材は中央区問屋町の大野商店の店頭でこちらの美味しい海苔を利用されています。(こちらでの出店も多いですよ。)
塩もコシヒカリに合う長崎産のものだそうです。最初に食べた時のじゃりっという食感や後味が良いそうです。
取材中にお客様がいらっしゃいました「幟をみて気になって!」お酒も販売しているんです。新潟の八海山は有名ですね。(新潟でしか買えないお酒も販売されています。)

そして、新潟の和菓子も地元から取り寄せされています。これがめちゃくちゃ美味しかったです。

焼売も販売されています。前述したなんばん味噌を乗せてピリ辛がたまりません。お子様用に辛くない焼売もあります。

キッチンカーならでこその喜びがあるそうです。購入されてその場で「美味しいです!」と言ってもらえたり、購入後また戻ってきて「美味しかった!もう一つ下さい。」などお客様の喜ぶ声を聞けるそうです。
現在は千葉市を中心にした出店で、スケジュールは最後に記載されたInstagramで情報発信されていますので、ご確認下さい。
先日のさんばし広場「七夕まつり」の模様です。大人気でした。

今年(2026年)7月に開催された大賀ハスまつりでも大人気でした。

握りたて!!!なんと言っても注文後に握るほかほかあったかいおにぎりです。!!

そして最後に、この忘れられないエピソードをぜひご紹介させてください。
昨年9月に上映された三谷幸喜監督の映画『スオミの話をしよう』をご存じでしょうか?
実はこの作品、一部のシーンが千葉で撮影されているのです。
ご近所でロケが行われると聞いたご夫婦は、なんと頼まれてもいないのにおにぎりを差し入れされたそうです(笑)。
ところがこれが思わぬ展開に──。三谷監督をはじめ、長澤まさみさん、松坂桃李さん、西島秀俊さんら出演者に大好評!
なんと、次の撮影日にロケ弁として200個の大量注文が入ったのです。
スタッフの方からは、「三谷監督、こういうこと普段はあまりされない方なんですよ。本当に珍しいことなんです。」という言葉もあったそうで、ご夫婦にとっても思い出深い出来事となりました。キッチンカーの横にサイン色紙が飾られていますので、ぜひご覧下さい。

素敵な笑顔で取材に応じていただいた山岸夫妻です。人のぬくもりと、素材へのこだわりが詰まったおにぎり。
その味が心に残るのは、美味しさだけでなく、作り手のまっすぐな想いが伝わってくるからかもしれません。
今日もどこかで、ふと立ち寄ったキッチンカーから、笑顔とともに「おいしい!」の声が響いていることでしょう。

【こびり(おにぎり専門移動販売)】
取材協力 山岸夫妻
出店情報はInstagramをご覧下さい。是非フォローして下さい。
https://www.instagram.com/onigiri.kobiri
<過去出店実績>
2024年9月公開『スオミの話をしよう』ロケのケータリング・幕張ビーチフェスタ(千葉市民花火大会)・ZOZOの広場・ワールドビジネスガーデン・ペリエ千葉駅ロータリー・幕張メッセワンダーフェスティバル2024・大漁まつり・若葉区民まつり・船橋競馬場・JFEちばまつり・企業様ケータリングなど
2025年7月にYahooニュースに掲載させていただきました。(一部改変いたしました。)
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トラッキー
千葉市の名所旧跡の見学や美味しいもの食べ歩きを趣味としています。健康のために主にウォーキング、自転車で巡っています。Facebook,instagramでの投稿も積極的に行っています。写真も趣味なので是非御覧ください。
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