【善通寺市】チームラボの作品が旧偕行社に登場 「お絵かきフライト」の楽しみ方を聞いたよ
WRITTEN BY ちぃちぃ
地域活性化を目指して映画制作を続けている丸亀市在住の梅木佳子さんが、新作の長編作品「彩雲」の制作に着手しています。内密出産という社会問題を着想の契機にした作品で、家族内の孤独をテーマに描いていきます。撮影の舞台は丸亀市内で、撮影開始に向けてボランティアスタッフやエキストラが募集されています。梅木さんにお話を聞きました。
内密出産という言葉を聞いたことはありますか。予期せぬ妊娠を周囲に知られたくない女性が、病院の一部スタッフだけに身元を明かして、それ以外の場所では匿名で出産できる仕組みです。
梅木さんは2023年4月に、内密出産を報じる新聞の一面の記事を読んで、少子化の時代に女性が安心して出産できないことにショックを受け、今回の作品の着想を得ました。すぐに、内密出産を日本で初めて導入した慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長を取材。孤独な中で出産に臨む女性の実態を知りました。

「家族にも相談できない女性たちの存在に、とてもショックを受けました。もし私だったら母親に相談すると思います。それができない家族内の孤独の問題がありました。映画では、内密出産は特別なことではなく、誰にでも起こり得ることとして身近に受け止めてもらえるように台本を工夫しました」と梅木さんは話します。
梅木さんは「100年後にも見てもらえるような作品を手掛けたい」と考えています。台本を書いていく過程で、家族や親子という普遍的なテーマを描きたいと思い、台本に落とし込んでいくところに多くの時間をかけたそうです。
制作の準備を進める中で、日本には家族の中で孤独を感じている子どもが多いということを知りました。また、女性が出産にあたり、どんな思いを持っているのかもあまり知られていないことにも気づいたそうです。妊娠を知った途端、男性が逃げてしまってシングルマザーになったケースなども取材しました。
映画のストーリーは、普通に付き合っていたと思っていたけれど、妊娠をきっかけに離れてしまう無責任な彼に出会った若い女性が主人公です。簡単に中絶を選べない少女が出会った人たちの温かさによって、自分の道を探していくという内容です。

梅木さんは「理想の妊娠じゃなくても、産んでも生きる道はある。妊娠、出産しても次もあると思ってもらいたい。人生の敗者復活戦が考えられる日本であってほしい」と話します。
撮影は、丸亀市内で7月半ばから8月中旬にかけて予定されています。丸亀市市民交流活動センター「マルタス」や新しい市民会館「シアターマド」の周辺や、市内の病院、瀬戸内海の風景などが作品の中に登場するそうです。
梅木さんは「将来、見直した時に、綺麗な丸亀の風景だなと思ってもらえるような映像を撮影したい」と意気込んでいます。身近な風景が映画の中に登場するなんて、ワクワクしますね。
そして、撮影開始に向けてボランティアスタッフやエキストラを募集しています。ボランティアスタッフは、スタッフやキャストの料理や飲み物を準備したり、荷物の持ち運びなどを担当。エキストラは、通行人や病院でのシーンに登場するほか、大勢のエキストラが出るような見せ場も検討しているそうです。
ボラティアスタッフやエキストラになった人は、作品のエンドロールに名前が残るそうです。梅木さんは「撮影チームの一員になって参加してくれる人がいたら、ありがたいです」と話していました。
7月4日午後2時から4時まで、マルタスでボランティアスタッフやエキストラの説明会が予定されています。ボランティアスタッフやエキストラに応募したい人は、公式LINEに連絡してみてください。また、5月下旬からはクラウドファウンディングのホームページも開設されます。撮影資金の調達、編集の仕上げ、上映会という3段階に分かれての実施を準備中です。作品は75分の予定で、来年の春頃に完成するそうです。

梅木さんの作品を支えているのは、梅木さんの友人や知人たち。現在21人のボランティアスタッフが情報交換しながら準備を進めています。梅木さんは「10年後には変わってしまう今の風景を残すことが、自分の人生だと思えます。地域のために頑張っている高齢者の姿を見たら、今残さなければならないと強く感じました」と、今の香川や瀬戸内海への深い愛情を語ってくれました。
社会の表面に出にくい内密出産という問題を契機に、家族の関係を描いていく梅木さんの新しい作品。丸亀での撮影に皆さんも参加してみませんか。きっと、地元・丸亀への愛情がますます深くなる体験になるに違いありません。100年後に見ても色褪せない風景を一緒に残していきましょう。
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ちぃちぃ
ヘルシーなごはん、そして、雰囲気を含めた「心地よい食体験」が大好きです。時には、知的な発信も手掛けたいと思っています。香川県丸亀市・善通寺市を中心としたエリアの情報を楽しんでいただけたら嬉しいです。
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