【上田市】アスレチックと癒しのご近所冒険 山城跡をたどって奇岩の山へ!
WRITTEN BY もりのりこ
独鈷山(とっこさん)の山麓にある前山寺(ぜんざんじ)へ春を探しにいってきました。前山寺は三重塔が有名ですが花の寺としても知られています。サクラの時期は例年4月中頃からのようですが、今年はどうでしょうか。

参道東側の庭園ではソメイヨシノ、シダレザクラやヤエザクラがほんのり色づいていました。

「サクラは二分から三分咲きといったところですが、今週末の陽気で開花がすすみそうです。」(お話:前山寺さん)
見逃したくないという方は、この週末が良いタイミングかもしれません。
三重塔の裏手にある茶室。このあたりにカタクリ群生地があります。

行ってみるとちょうど見頃で、山の中などで見るよりも色が濃く立派な花が咲いていました。これから咲き出す場所もあるそうなので、しばらくは楽しめそう。

花が咲くまで、8~9年もかかると言われるカタクリの可憐な花。見ごろを逃さずにお楽しみください。

本堂の池のほとりでは、フクジュソウの黄色い花が春の訪れをつげていました。
でも、なんとなくほっそりとした印象がします。実は、これがフクジュソウの原種なのだそうです。一重の花が特徴で、野山が似合うシュッとした立ち姿でした。

参道には、園芸種のフクジュソウも咲いているので、ふたつの違いにも注目してみてください。
境内では、スイセンやアセビが甘い香りを漂わせ、春の訪れを感じさせてくれます。庭園のシダレザクラが咲き、しばらくするとアンズや牡丹の花が一斉に開くそうです。そしてツツジやアヤメが咲き出す頃には初夏を迎え半袖の陽気になるでしょう。
花の寺では花々が季節をリレーするように一つの花から次の花へとバトンタッチしていきます。
室町時代の後半。戦国の世へと変わりつつあるころに建てられたという前山寺。


国の重要文化財に指定されている三重塔が有名です。

とても立派に見えますがまだ完成していないそうです。
「未完成だからこその美しさに惹かれます。」
そう魅力を語ってくれたのは、東京から移住してきたNさん。この前山寺を紹介してくれた人物です。東京からのゲストを案内して何気なく訪れた前山寺に、すっかり魅了されてしまったそうです。
未完成のまま残された三重塔の姿は見る人の想像をかきたてます。

最後に立ち寄ったのがこちら。参道の脇に立つ石碑です。
かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め
右は極楽左は地獄、心ひとつが道しるべ
人は生まれによって尊からずその行いによって尊し
どれも胸にズンと刺さる言葉です。
自分なりの生きる術として何ごとも水に流すうちに、人から受けた恩も忘れがちだったかもしれないとハッとさせられました。
訪れる人それぞれに深い教訓を得ることができるでしょう。
信州の鎌倉と呼ばれる塩田平。


信州の鎌倉と呼ばれる理由はわかりませんが、その美しい景色は神々しいものです。周囲を丘陵に囲まれたこの地域では、広大な田園が一面にひろがっています。日本の田舎の原風景ともいえる眺めは、どこか懐かしく、遺伝子に刻まれた過去の記憶を呼び起こすようです。
これから田植えの季節を迎えると、その美しさはさらに増していくことでしょう。
いかがでしたか?満開のサクラもいいですが、咲きはじめや散り際も美しいものです。この週末の上田市は晴れ予報!今だけの景色を集めに出かけてみてください。
真言宗智山派 獨股山 前山寺
住所 上田市前山300
参拝時間 9:00~16:00
入山料 大人200円
駐車場 あり
アクセス
・車でのアクセス
上田菅平I.C.から上田バイパス・県道65号線経由30分
・電車でのアクセス
上田交通別所線「下之郷駅」からシャトルバス 15分
SHARE:
東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス