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千葉県 -千葉市中央区

900年の歴史を未来へつなぐ―光の芸術とともに歩む『千葉開府900年記念 御浜下り』

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トラッキー

令和8(2026)年、千葉市は「千葉開府900年」という大きな節目を迎えます。

千葉のまちの始まりは、今から900年前の1126年6月1日。平安時代後期に、千葉氏の祖である常重(つねしげ)が現在の緑区大椎町から中央区亥鼻付近へ本拠地を移し、初めて「千葉」を名乗ったことが、千葉のまちの始まりとされています。

このことから、千葉市では6月1日を「千葉開府の日」と定めています。

私たちが暮らす千葉のまちは、長い歴史の中で多くの人々によって築かれてきました。開府900年という記念の年に、改めて千葉の歴史や文化に触れ、その魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。未来へとつながる新たな一歩を感じられる一年になりそうです。

そして、千葉市地域文化財「御浜下り」は、開府900年を迎える千葉の海の玄関である「海ちば」の象徴的祝祭であります。

御浜下りは、約900年前の千葉開府に由来すると伝えられる伝統行事で、毎年7月の海の日頃に行われる寒川神社の祭礼です。神輿や行列が海辺へ向かい、海の持つ浄化と再生の力にあやかって無病息災や地域の繁栄を祈願します。(無形 民俗文化財)

 2023年 筆者撮影 千葉ポートパークの浜

2023年筆者撮影

かつては海岸の埋め立てにより約40年間途絶えていましたが、その後復活し、現在では千葉市を代表する海の文化として受け継がれています。

2026年は千葉開府900年の特別開催

2026年は千葉開府900年の記念の年にあたり、「みんなでつなぐ御浜下り」をテーマに開催されます。光の芸術と連携したライトアップ演出も行われ、地域住民が制作したランタンが会場を彩ります。

今回はライトアップイベントの主催者である 矢島優子 さんにお話を伺いました。

矢島さんとは、昨年開催された 千葉国際芸術祭(ちばげい)を通じて知り合いました。矢島さんは照明デザイナー・照明コンサルタントとして活躍されており、千葉市のアートやまちづくりにも深く関わっていらっしゃいます。

―そもそも、矢島さんが御浜下りに関わることになったきっかけは何だったのでしょうか。―

 今から1年前、「光を通して人や地域がつながる場を千葉でつくりたい」という思いを抱いていました。そんな中、千葉市海まつり協議会会長・鈴木年樹さんと出会い、御浜下りの存在を知りました。一年の穢れを海へ流し、無病息災や地域の安寧を祈る御浜下り。その歴史と人々の祈りに深く心を動かされこの貴重な伝統文化をより多くの人に知ってもらいたいと考え、本事業に参加することになりました。「開府900年の記念事業として、御浜下りをライトアップで演出したいんです。」と思いを伝えると、鈴木さんは「あ! それいいね!」と快く賛同。こうして、伝統行事と光のアートを融合させるプロジェクトが動き始めました。(笑)

―本事業のテーマは「みんなでつなぐ」だそうですが。―

 はい。「900年の夜に、灯りを。この夏、あなたと。」をキャッチフレーズに、「光」という芸術の力を通して、人と人、人と地域、そして、過去と未来をつなぐことを目指しています。御浜下り当日は、地域の皆さんが制作したランタンの灯りが一堂に集まり、一人ひとりの想いがひとつの風景となることで、新たな地域のつながりが生まれることを願っています。

―素敵な光景が目に浮かびますね。もう少し具体的に教えていただけますか?―

 会場には地域の皆さんが制作したランタンを展示し、御浜下りへ向かう道を光で彩ります。また、かつて房総の地を目指して海を渡った先人たちの眼差しや希望に想いを馳せるライトアップも行います。主役である御浜下りと人々の祈りを引き立てながら、地域の歴史や記憶を未来へつなぐ光の風景を創出します。

 今回は多くの皆さんの協力を得て、400個のランタンを制作するそうです。すでにアフタースクールなどで制作が始まっていますが、直近では矢島さん指導の下、6月20日(土)にアリオ蘇我で紙袋ランタン作りのワークショップが開催されます。(参加費無料・どなたでも参加可能)

自分で作ったランタンが御浜下りの会場を彩り、夜の海辺を照らす――。そんな特別な体験ができるのも、このイベントの大きな魅力です。

開府900年という記念の年に、自分の作品が歴史ある御浜下りの風景の一部になるなんて、とても素敵なことですね。 ↓詳細はこちらをご覧下さい。

900年の歴史を受け継ぐ御浜下り。その伝統に、光のアートという新たな魅力が加わろうとしています。

矢島さんをはじめ、多くの人々の思いと協力によって進められている今回のプロジェクト。会場を彩る400個のランタンには、一つひとつに参加者の願いや地域への思いが込められています。

伝統を守りながら新しい形で未来へつないでいく――。開府900年という節目の年に開催される特別な御浜下りは、多くの人の記憶に残る一夜となりそうです。7月20日、幻想的な光に包まれる海辺で、千葉の歴史と文化を感じてみてはいかがでしょうか。

取材にご協力いただいた矢島優子さん(左)と協力者 佐々木美佐子さん(右)

▇御浜下り詳細

【日時】
2026年7月20日(月・祝) ←例年と開催日が違います。
【会場】
千葉ポートパーク ビーチプラザ
【観覧】
無料
【当日スケジュール(予定)】
18:30頃 行列到着
18:45頃 こども御浜下り
19:00頃 御浜下り・ライトアップ演出

ランタン設置ボランティアも募集しています。https://chibaumimachi.com/article.php?id=58

千葉市海まつり協議会instagram https://www.instagram.com/chibaumimachi900/?hl=ja

矢島優子さん instagram https://www.instagram.com/p/DW7pXviDwI_/

この記事を書いた人

トラッキー
ライター、ガイド、

トラッキー

千葉市の名所旧跡の見学や美味しいもの食べ歩きを趣味としています。健康のために主にウォーキング、自転車で巡っています。Facebook,instagramでの投稿も積極的に行っています。写真も趣味なので是非御覧ください。

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