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千葉県 -千葉市中央区

工事用フェンスがアートに変身! 千葉公園・芝庭に色鮮やかな壁画が登場

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トラッキー

 千葉市民の憩いの場として親しまれている千葉公園。その芝庭広場を訪れると、工事用フェンスに描かれた色鮮やかな壁画が目に留まります。

黒を基調とした背景に、鮮やかなピンク色のハスの花。そして、力強く泳ぐように描かれた大きな鯉。白や青の流れるような模様が作品全体に動きを与え、思わず足を止めて眺めたくなる迫力があります。

隣のフェンスにも、水辺の風景やハスの花をモチーフにした作品が続きます。

 工事中の景観を彩るだけでなく、千葉公園らしい自然の魅力を感じさせてくれる壁画。普段何気なく通り過ぎてしまう場所も、アートが加わることで新たな発見の場へと変わります。

 

 

公園を訪れた際には、ぜひ足を止めて、作品に込められた思いや細かな描写にも注目してみてはいかがでしょうか。

壁画プロジェクトの経緯

 今回は、壁画プロジェクトの経緯や制作に込められた思いについて、千葉公園芝庭を管理する大和リース株式会社 横山さんにお話を伺いました。

―そもそもこの壁画が誕生するきっかけは何だったのですか?―

「壁画制作のきっかけとなったのは、千葉公園のグラウンドで進められている浸水被害対策工事です。

大雨による浸水被害を軽減するための重要な工事ですが、工事現場には大きなクレーンが設置され、周囲には安全確保のためのフェンスが必要になり、また工事期間も長期の工事となります。

そこで、工事用フェンスの無機質で冷たい印象を少しでも変え、訪れる人たちに楽しんでもらおうと、壁画の制作を企画しました。

発案したのは、弊社大和リース株式会社千葉支店の近藤孝憲所長。工事を担当する飛島・杉田建設共同企業体様などと相談し、千葉市の許可も得ながらプロジェクトが進められました。

千葉公園の浸水被害軽減対策工事とは(解説)

 ここで少し千葉公園の「浸水被害対策工事」について解説いたします。大雨が降ったときに千葉駅周辺や弁天地区周辺などで発生する浸水被害を軽減するため、千葉公園のグラウンド地下に大規模な貯留施設を整備する工事のことです。ケーソンと言われる高さ約4メートルのコンクリートリングを地中に埋めていき巨大な貯水施設を造ります。内径27メートル、深さ22メートルで、9,700㎥もの雨水をためることができます。そして天気の良い日にこの水はポンプで汲み出されます。25メートルプール(約400立方メートル)に換算すると、約24杯分だそうです。

  その工事用フェンスをキャンバスに変えたのが、今回の壁画プロジェクトです。

千葉市にゆかりのある人たちが制作

 そしてせっかくなら、専門家の作品を並べるだけでなく、さまざまな人が参加できる場にしたい。そんな思いも、このプロジェクトの大きな特徴です。制作には、千葉市に住んでいる人や、千葉市を拠点に活動しているグラフィックデザイナー、千葉大学の学生、福祉作業所の皆さんなどが参加しました。

 当初は関係者に声をかけ、季節をテーマにした作品づくりからスタート。その後、制作の様子を見た人たちから「自分も描いてみたい」「一般公募はしていないのですか」といった声が寄せられるようになりました。

大賀ハスが咲き誇る千葉公園も素敵です。

 そこで、途中から一般公募も実施。募集期間は1か月に満たない短い期間でしたが、約14組から応募があったそうです。特に多かったのが、小学生のお子さんや小さな子どもと保護者の皆さんからの応募でした。大きな壁面をそのまま家族で描くのは大変です。そこで、一つの面を複数の小さな区画に分け、家族でも参加しやすい形に工夫しました。こうして、プロのデザイナーや学生、福祉作業所の皆さんに加え、地域の家族も参加するプロジェクトへと広がっていきました。

完成した壁画は全部で15作品。それぞれに異なる個性があり、フェンス沿いを歩きながら作品を見比べる楽しさがあります。

 ↑こちらは芝庭広場内にあるスターバックススタッフと地域の方々が描かれた作品です。

 写真に写る大きな鯉の作品は、黒を基調とした背景に黄色や金色が映え、ピンク色のハスの花とともに強い存在感を放っています。隣には、水辺の風景やハスを描いた作品も続きます。

作品全体に共通するのは、訪れる人が見て楽しい気分になれること。細かなテーマを一つに統一するのではなく、描き手それぞれの発想や個性を大切にしています。

一つひとつの作品をじっくり眺めてみると、色使いや描かれたモチーフの違いに気づきます。お気に入りの作品を探してみるのも、この壁画ならではの楽しみ方です。

 こちらで紹介させていただいたのは、作品のごく一部ですが、全部で15点の作品があります。

壁画の横には制作者の紹介説明がありますので、これを読むのも楽しいです。

制作を通して生まれた、人と人との交流

 制作中には、通りかかった人たちが足を止め、「何を描いているのですか」「今度はどんな絵になるのですか」と声をかけてくれることもあったそうです。

実際に絵を描いている人に話しかけるなど、壁画をきっかけに自然なコミュニケーションが生まれました。

参加者からは、子どものころから遊びに来ていた思い出のある千葉公園に、自分の絵を描けることがうれしいという声も聞かれたといいます。

また、動物の作品については「優しいライオンさんが見守っているので暗い道が怖くなくなりました」という感想も寄せられたそうです。

壁画は、ただ景色を彩るだけのものではありません。描く人にとっては思い出の場所に作品を残す機会となり、見る人にとっては、いつもの公園で新たな発見をするきっかけにもなっています。

専門家から子どもたちまで、さまざまな人が参加したからこそ生まれた、地域とのつながりを感じさせる取り組みです。

最後に

 千葉公園の芝庭広場に登場した、15作品の壁画。

工事のために設置されたフェンスを、地域の人たちが楽しめるアートの空間へと変えた今回の取り組みには、さまざまな人の思いや工夫が詰まっています。

大賀ハスや鯉、動物たち。それぞれの作品に込められた個性を楽しみながら歩けば、いつもの千葉公園に新しい発見があるかもしれません。

公園を訪れた際には、ぜひフェンスに描かれた期間限定のアートにも目を向けてみてください。

【千葉公園壁画プロジェクト】

千葉公園芝庭 

千葉県千葉市中央区弁天3丁目1-1
問い合わせ:043-251-5103

HP https://chiba-park.com/

取材協力 大和リース株式会社 横山亜希子様

この記事を書いた人

トラッキー
ライター、ガイド、

トラッキー

千葉市の名所旧跡の見学や美味しいもの食べ歩きを趣味としています。健康のために主にウォーキング、自転車で巡っています。Facebook,instagramでの投稿も積極的に行っています。写真も趣味なので是非御覧ください。

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