【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
千葉市稲毛区轟町にある千葉経済大学。そのキャンパス内に、明治時代に建てられた貴重なレンガ建築が残されていることをご存じでしょうか。
今回注目したのは、千葉県指定有形文化財「旧鉄道聯隊材料廠煉瓦建築(きゅうてつどうれんたいざいりょうしょうれんがけんちく)」。通称「レンガ棟」と呼ばれる建物です。「鉄道の日」の日の10月14日、普段は公開されていない内部の一般公開が行われたので参加してきました。


千葉県指定有形文化財です。

当日は約30名が参加。安全のためヘルメットを着用し、普段なかなか見ることのできない歴史的建造物の内部を見学しました。今回、詳しく説明してくださったのは、千葉経済大学地域経済博物館の学芸員、渡辺直子さんです。

専門的な視点から建物の歴史や特徴について解説していただき、普段何気なく見ている建築物も、その背景を知ることで違った姿に見えてくることを実感しました。
この建物が建てられたのは1908(明治41)年。旧陸軍の鉄道連隊に関わる施設として使用されていました。
鉄道連隊は、鉄道の建設や修理などを担った部隊です。鉄道が人や物資を運ぶ重要な交通手段だった時代、この建物も鉄道に関わる仕事を支えていました。
建物の内部に入ると、まず目を引くのが、奥まで連なるレンガ造りのアーチです。
赤茶色のレンガと、天井を支える黒い鉄骨。高い位置に並ぶ窓から光が差し込み、歴史を感じさせる空間が広がっています。

写真では伝えきれない建物の大きさや奥行き。実際にその場に立つと、100年以上前の建築が今も残されていることの貴重さを感じます。赤茶色のレンガと、天井を支える黒い鉄骨のようなものはよく観察すると木の節も見え木造のようです。高い位置に並ぶ窓から光が差し込み、歴史を感じさせる空間が広がっています。
現在、床はコンクリートで覆われていますが、かつては軽便鉄道車が倉庫の中まで入れるように線路が敷かれていました。鉄道に関わる施設として使われていた当時、物資や資材を運び込むために、この建物が活用されていたことがうかがえます。シャッターで閉じられたところから車両が進入します。中に引き込まれていた線路は基本1,067mmで一部もしくは1,067mmの間に軽便鉄道用の線路を敷いていたものと思われます。
この写真を見ていただくとよくわかります。(キャンパス内の地域経済博物館に展示してあります。)

※軽便鉄道とは線路の幅(軌間)が762mmという狭い鉄道で、JRなどの狭軌(1067mm)よりもはるかに狭い線路幅です。
そして、建物内を見学していると、部材などを運ぶためのクレーンが、当時の姿をとどめたまま保存されていることにも気づきます。このクレーンは、倉庫内を平行に移動しながら、資材や部材などを運搬するための設備です。


現在の姿からは想像しにくいものの、線路が建物の内部まで延びていたと知ると、当時の作業風景が目に浮かぶようです。
中には当時の様子をうかがえる貴重な写真、資料も展示されています。


煉瓦の積み方は「オランダ積み」という方式です。現在の煉瓦と比べやや扁平の形をしており、明治期の煉瓦の特徴を示しています。

見学当日はあいにくの雨模様。それでも、途中で雨が少しやんだため、建物の外も見て回ることができました。
そこで目に留まったのが、雑草の中に残されていた線路の一部です。解説によると一般的な軽便鉄道の狭軌の線路幅より更に狭い600mmだったようです。
建物の内部には、かつて軽便車が出入りするための線路が敷かれていましたが、屋外にも当時の鉄道施設の面影が残っていました。
普段は見過ごしてしまいそうな場所にも、かつての歴史を伝えるものがひっそりと残されています。


今回の見学会では、千葉経済大学地域経済博物館の学芸員・渡辺直子さんの詳しい解説を通じて、旧鉄道聯隊材料廠煉瓦建築の歴史や役割について学ぶことができました。
美しい10基のレンガ造りのアーチ、倉庫内に敷かれていた軽便車の線路、今も保存されているクレーン。そして、雨の合間に外を歩いて見つけた、雑草の中に残る線路の一部。
建物だけでなく、当時の設備や周辺に残された痕跡からも、ここで営まれていた仕事や、鉄道が活躍した時代の姿を想像することができます。
普段の生活では気づかない身近な場所にも、私たちのまちの歴史を伝える貴重な遺産が残されています。
実際に足を運び、自分の目で見て、話を聞くことで得られる発見は、歴史をより身近なものにしてくれます。
皆さんも、千葉に残る歴史を訪ね、いつものまちの新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
帰りは普段何気なく車で通っていた車道を運転して帰りました。当時は写真のように線路があったそうです。(S字カーブの部分)千葉駅から延びていて天台から宮野木の方に向かって延びる道路で今でも軽便道路と呼ばれ、戦時中はここを軌間600mmの軽便鉄道が習志野に向けて敷かれていたようです。

※普段は一般公開されていません。個別に見学をご希望の方がいらっしゃいましたら、大学 職員が同行のうえ対応させていただけるそうなので、事前にご連絡をしてください。
(連絡先:学園法人本部事務局 レンガ棟見学担当宛 043-251-7221)
また、11月14日、15日に開催される千葉経済大学大学祭にあわせてレンガ棟の一般公開があります。
11月14日(土) 12:00~12:40、14:00~14:40
11月15日(日) 10:00~10:40、14:00~14:40
【旧鉄道聯隊材料廠】
住所:〒263-0021 千葉県千葉市稲毛区轟町3-59-5
アクセス:JR総武線 西千葉駅:徒歩約13分、または西千葉駅からちばシティバス「轟町循環線」で約5分、料金150円
千葉都市モノレール 作草部駅:徒歩約5分
京成千葉線 みどり台駅:徒歩約18分
千葉経済大学HP https://www.cku.ac.jp/
取材協力:千葉経済大学地域経済博物館の学芸員、渡辺直子様
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トラッキー
千葉市の名所旧跡の見学や美味しいもの食べ歩きを趣味としています。健康のために主にウォーキング、自転車で巡っています。Facebook,instagramでの投稿も積極的に行っています。写真も趣味なので是非御覧ください。
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