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大阪府 -泉南郡

【泉南郡】隠れた名店。地元民が足繁く通う「ピンクの喫茶店」46年愛された『おとなのお子様ランチ』

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旅する日々の記憶と記録。matka08

半世紀近い歳月の中で、時の流れに寄り添いながら温かいおもてなしと変わらぬ味を守り続けてきた喫茶店が岬町にあります。
場所は、南海多奈川線「深日町」駅から徒歩2分、深日ロータリーのすぐそば。

可愛らしいピンクの外観が目印の「喫茶 ロータリー」です。

創業46年。クラシカルな店内

ロマンチックな外観からイメージはガラリと変わって、店内は過去の時代を思わせるようなクラシカルな雰囲気。吹き抜けの壁に設けられたアーチ窓から陽光が降り注ぎ、この空間全体をやさしく包みこんでいます。

可愛いアーチ窓とレトロな照明に萌える
可愛いアーチ窓とレトロな照明に萌える
カーテン越しのやわらかな光もムード満点。 机は創業(1979年)当時から、椅子は1989年から使用
カーテン越しのやわらかな光もムード満点。 机は創業(1979年)当時から、椅子は1989年から使用

ここは、店主 日野 和代さんの義理のお母様が46年前に開業した喫茶店。
オープン後6年間はふたりで切り盛りしていましたが、お母様のご病気を機に、和代さんが店を受け継ぐことに。当時は常連客に恵まれ、賑わっていたものの客層は70歳前後とすこしお高め。

現在は、娘の山形 静香さん、婿の和夫さんの若いパワーも加わり、インスタグラムの発信を中心に若い世代へのブランディングを進めています。その結果、足繁く通う常連さんに加え、遠方からも多くの若者が訪れるようになり、「ピンクの喫茶店」は “エモい喫茶店” として、注目を集めています。

毎朝、小学生の子どもを送り出してから店に立つ静香さん
毎朝、小学生の子どもを送り出してから店に立つ静香さん
和代さんのご主人が考案した「マッチ箱」のデザインを素敵なグッズに生まれ変わらせた和夫さん(Tシャツ2500円、通常シール250円、キラキラシール大350円、キラキラシール小150円/すべて税込)
和代さんのご主人が考案した「マッチ箱」のデザインを素敵なグッズに生まれ変わらせた和夫さん(Tシャツ2500円、通常シール250円、キラキラシール大350円、キラキラシール小150円/すべて税込)
想い出の「マッチ箱」は、残りあとひとつに
想い出の「マッチ箱」は、残りあとひとつに

メニューは王道の「ザ・喫茶店」

モーニングや日替わりランチ、クリームソーダ、プリンアラモードなど、昔懐かしい「ザ・喫茶店」なメニューが勢ぞろい。

モーニングAセット(トースト&玉子&サラダ)+コーヒーor紅茶、Bセット(ホットサンド&玉子)+コーヒーor紅茶 各550円(税込)
モーニングAセット(トースト&玉子&サラダ)+コーヒーor紅茶、Bセット(ホットサンド&玉子)+コーヒーor紅茶 各550円(税込)

日替わりランチはなんと650円(税込)! トンカツやエビフライが特に人気で、その日は満席になることもあるそうです。

「日替わりランチ」 650円(税込) 手づくりのエビフライが3尾も! (画像提供 「喫茶 ロータリー」)
「日替わりランチ」 650円(税込) 手づくりのエビフライが3尾も! (画像提供 「喫茶 ロータリー」)

そんな魅力的なメニューが揃う中、今回は創業当時から根強い人気の「ロータリー定食」を注文します。

聞くところによると、このメニューはファンも多く、これしか食べないお客さんもいるのだとか。
先日、訪れたとき、「ロータリー定食」をサーブされた“おとな”から歓声があがっていて、大人を子どものようにはしゃがせる、この存在がずっと気になっていました。

46年愛された『おとなのお子様ランチ』です。

創業当時からのこだわり「熱々サクサク」

「ロータリー定食」750円(税込)
「ロータリー定食」750円(税込)

料理を一目見て、歓声をあげたくなる気持ちがわかりました。
わたしも声には出さないものの、そのボリュームと佇まいに感動し、心の中で静かにはしゃいでいます。
“46年選手”の銀のプレートが最高にいかしてる。

その皿にモリモリに盛られているのは、和代さんお手製のトンカツをはじめ、メンチカツやコロッケなど。さらに上からたっぷりの特製ミートソースも。
トンカツを一口食べると、熱々な上にサクサクも健在で、これが不思議でずっと最後までサクサク。
すこし甘めのデミグラスソースのような味わいが、ボリュームたっぷりの揚げ物を品よくレベルアップさせていて、洋食屋さながらのクオリティーに幸せが広がります。

「熱々サクサク」を提供することが、創業当時から守り続けている和代さんのこだわり。
美味しく食べてほしいと願うメッセージです。

ちょっと甘めのコロッケや、ちゃんと顔をのぞかせるナポリタンなど、懐かしさ全開の定食が750円。
多くを語らない和代さんの想いが、この『おとなのお子様ランチ』にすべて詰め込まれています。

これが大切
これが大切

食後に自家製の「プリンアラモード」とサイフォンで淹れた「コーヒー」もいただきましたが、どちらも妥協のない味わいで、「喫茶 ロータリー」は“隠れた名店”だと確信しました。

「プリンアラモード」650円(税込)
「プリンアラモード」650円(税込)
「コーヒー」400円(税込)*定食・軽食・デザートとセットで150円オフ
「コーヒー」400円(税込)*定食・軽食・デザートとセットで150円オフ
コーヒーの抽出方法は、今では珍しい「サイフォン式」。すっきりとした味わいが特徴
コーヒーの抽出方法は、今では珍しい「サイフォン式」。すっきりとした味わいが特徴

“エモい”が点在する店内

古くからそこにあるものは、歴史を背負い独特の雰囲気を醸し出します。
同店にも、感情を揺さぶる “エモい”が点在していました。

時を経た渋みが味わい深いライト
時を経た渋みが味わい深いライト
ブルーの丸タイルがキュートなお手洗い
ブルーの丸タイルがキュートなお手洗い
もはや天然記念物。ピンクの螺旋階段
もはや天然記念物。ピンクの螺旋階段
30年大切に使い込まれたコーヒーミル
30年大切に使い込まれたコーヒーミル

決して新しいお店には存在しないモノたち。
このお店には、タイムスリップしたかのような既視感と静かなメロディーが流れています。
若い世代がブラッシュアップした今も、これらのモノたちは存在感を放ち未来に生き続けます。

ピンクの理由

写真左から、和夫さん、和代さん、静香さん。静香さんの「いらっしゃいませ~」は、春を告げる鶯のさえずりのよう。和夫さんは仕事終わりに立ち寄り、インスタの発信などをおこなう
写真左から、和夫さん、和代さん、静香さん。静香さんの「いらっしゃいませ~」は、春を告げる鶯のさえずりのよう。和夫さんは仕事終わりに立ち寄り、インスタの発信などをおこなう

最後に気になっていたことを尋ねてみました。

―店の壁をなぜ「ピンク色」に?

「開業当時は、ベージュ色でした。目の前がロータリーで車通りも多いのに目立たないから素通りされてたんです(笑)。ただ、目立ちたくて15年前に思い切って壁の色と店内の一部をピンク色にしました。

お客さんからは『わかりやすくてええわ!』とお喜びの声をいただいています。エモさも出て、ちょうど良かったかな?」と和代さん。
近頃の悩みは、物価高。「安いと喜んでくれているから」と値上げに踏み切れない想いを吐露します。「わたし一人では続けられなかった」とふたりへの感謝の想いも。

古き良き時代の面影とフレッシュなパワーが交錯する「喫茶 ロータリー」。
その不思議な空間で『おとなのお子様ランチ』を味わいたい方は、こちらの入口からどうぞ。

【基本情報】

店名:「喫茶 ロータリー」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:大阪府泉南郡岬町深日1431-2(Googleマップ参照)
Tel:072-492-1521
営業時間:6:00~15:00(L.O.14:30)
定休日:土曜・日曜・祝日
駐車場:あり(店前8台)
取材協力 「喫茶 ロータリー」店主 日野 和代 様、山形 和夫 様、山形 静香 様
*記事内容は取材当時のものです。

この記事を書いた人

旅する日々の記憶と記録。matka08
ライター

旅する日々の記憶と記録。matka08

大阪・泉州在住。
7年の広告制作ディレクションを経て、2022年から4年間、Yahoo!ニュースにて地域記事を執筆。
計8回の最優秀記事賞(MVA)を受賞。
2026年春、同メディアの筆を置き、現在はウェブメディア等での執筆を続けながら、自身のマガジン『Blank.』の創刊に向けて、日々奮闘中。
フィルムカメラとノートが相棒。

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