【京都市】右京区『太秦』の「太秦キネマ・ストリート」&「大映通り商店街」で日本映画の歴史を体験!
WRITTEN BY RICA
京都市東山区では1月18日、法住寺で冬の恒例行事「大根だき」が行われます。
私も毎年、お世話になっている法住寺。
ご住職の直筆の特別御朱印のファンも多く、私も大好きなお寺さんです。
同日には、法住寺からほど近い三十三間堂(蓮華王院)で「柳のお加持」も執り行われ、無病息災を願う二つの伝統行事が重なる一日となります。

法住寺の「大根だき」は、江戸時代から続くとされる行事で、厄除けや健康長寿を祈願する冬の風物詩として親しまれてきました。

寺伝によると、寒中に大根を炊いて参拝者に振る舞うことで、体の内側から清め、病を遠ざけると考えられてきたと伝わります。

大根は古来より、消化を助け、体を温める野菜として民間信仰とも結びついてきました。
法住寺では、余計な味付けを施さず、素材の滋味を生かした形で振る舞われる予定で、参拝者は本堂で手を合わせた後、湯気の立つ大根を受け取り、一年の無事を祈ることになります。
ほっこほこでクタクタに炊かれた柔らかい大根です。

法住寺は、後白河法皇が晩年を過ごした法住寺殿を起源とする由緒ある寺院で、平安末期から鎌倉期にかけての歴史と深く結びついています。
動乱の時代を生きた人々の祈りを今に伝える場として、こうした年中行事が現代まで大切に受け継がれてきました。
「今様の会」なども行われており、私も「高津商会」も刀剣や烏帽子などのメンテナンスをさせていただく関係で、今様の方々にはお世話になっております!

一方、同日に行われる三十三間堂の「楊枝のお加持」も、古くから疫病退散と無病息災を願う行事として知られます。
平清盛によって創建された三十三間堂は、千体千手観音立像を安置することで知られるが、1月18日の「楊枝のお加持」は、観音信仰と結びついた民間信仰の色合いが濃い行事。

「楊枝のお加持」では、僧侶が読経の後、加持祈祷を施した柳の枝で参拝者の肩や体を軽くたたく。
柳は生命力が強く、再生や回復の象徴とされており、その力を分けてもらうことで一年を健やかに過ごせると信じられてきました。
例年、早朝から多くの参拝者が列を作り、家族の健康や自身の無事を祈る姿が見られます。

東山区ではこの日、法住寺の「大根だき」と三十三間堂の「楊枝のお加持」という、食と祈りという異なる形で無病息災を願う行事が同時に行われ、華やかな観光行事とは一線を画し、静かに季節と向き合う京都らしい信仰文化を体感できる一日となりそうです。

冷え込みが厳しさを増す中、都の寺院に受け継がれてきた祈りが、今年も人々の心と体を温めることになります♪
法住寺(ほうじゅうじ)
〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻り町655
三十三間堂(蓮華王院/れんげおういん)
〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻り町657
(Yahoo!ニュース掲載2026年1月17日)
SHARE:
RICA
京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。
フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。
日本映画の発祥時より美術装飾や小道具、祭などに携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術、伝統工芸、伝統産業や教育まで幅広く活躍中。
『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。