【上田市】アスレチックと癒しのご近所冒険 山城跡をたどって奇岩の山へ!
WRITTEN BY もりのりこ
目の前に広がる塩田平の風景と、薪ストーブの温もりが心を癒す「上田紬 藤本塩田店」。



訪れる人をやさしく包み込むこの空間で、本格的な織機を使った手織りを体験することができます。今回は、手織りの楽しさや上田紬の魅力について、店長の岩下朝香さんにお話を伺いました。
県内で初めて蚕種の製造販売を行った初代から350年以上。昭和の時代に、塩田店が店を構えてからも、時代は目まぐるしく変化してきました。
そして今、藤本が目指すのは「誰かのため」の手織りもの。
織り手の個性と愛情が伝わる紬には、特別な温かみがあります。



商品価値が低かったくず繭を使い家族の着物のために布を織ったのが紬のはじまりです。真綿から紬糸をつむぐのは手間のかかる作業ですが、蚕の命を無駄にしたくないという昔の人の思いを感じます。

手仕事へのリスペクトが高まる現代では、手間をかけて作られた上田紬の価値が高まり、海外からも注目をされています。

3回裏地を変えても破れないとされるほど丈夫な上田紬。
糸を染めるところから、生地を織り上げるまでの工程すべてをひとつの工房で行うことも大きな特徴です。

「次はこういうものをつくりたい」
織れば織るほど、紬への情熱が高まり興味が広がると語るのは、藤本塩田店の店主・岩下朝香さん。


一度は紬の世界から距離を置き、東京で生活していた岩下さんですが、家業に戻り職人の技を間近で学ぶ中で、その魅力に引き込まれたといいます。

「子どもの頃から当たり前に見ていたものが、こんなにも価値あるものだったなんて」
かつては近づこうともしなかったという織機を前に「織り始めると無心になってしまう」と朗らかに笑います。
藤本塩田店では、手織り体験を通じてその魅力を知ることができます。
所要時間:90分
料金:5,000円/人
申込方法:電話または公式ウェブサイトから

織り機に張られた経(たて)糸に、1段ずつ緯(よこ)糸を通していくと、糸と糸が織り合わさり、それが重なり新しい色が生まれていきます。




実際に体験してみると、糸の引き具合や力加減が繊細で苦労しましたが、岩下さんからの優しい声掛けと的確なアドバイスのおかげで、花瓶敷きを完成させることができました。
気づくと時間が過ぎていて、織り上げた達成感と集中した後の心地よい余韻が残っていました。
【詳しい情報】機織り体験プラン(外部リンク)
ーいかがでしたか
塩田平の美しい風景の中で、手織りに没頭するひととき。手仕事にかける手間というのは、その作業に没頭し無心になる喜びもあるのかもしれないと気付きました。藤本が紡ぎ続ける伝統と未来。その一端を、ぜひ体験してみてください。
SHARE:
東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス