【上田市】アスレチックと癒しのご近所冒険 山城跡をたどって奇岩の山へ!
WRITTEN BY もりのりこ
清らかでおいしいイメージがある信州の水。長野県内でも評価の高い「小諸の名水」を紹介します。

小諸市飯綱山公園麓の諸(もろ)地区に「弁天の清水」があります。驚くのが水量の多さ!

その量は毎分約2トンとも言われ、ふたつの流水口から豪快に流れ出ています。この清水を求め近隣や県外から多くの方がここへ通ってきます。
・それは恵みの霊水
水場には水神を祭る弁財天神社があり、高峯神社の御由緒には霊水としてその名が記されています。

五穀豊穣、果樹園芸畑作物生産を御守護し、水の恵みによって深い山林を育み、地下を通し「弁天の清水(諸区)」として浪浪と湧出し、霊水によって人々の健康や農業商業工業観光、生活に、無くては叶わぬ飲料水として、その御加護は大きい。

浅間山から長い年月をかけて地下を流れて浄化された小諸の水は、ミネラルを多く含んでいます。その中で「弁天の清水」は口当たりが柔らかく飲みやすいのが特徴。硬水が多い浅間山系の中で唯一の軟水とされ、和食や飲み物に使うと味わいを引き出してくれます。
コーヒーは水中のミネラルに敏感で、硬度の高い水を使うと味わいが変化してしまうこともあるとか。その点、軟水は豆本来の酸味や香りを引き出してくれます。
また、軟水はミネラル分が少なく、米の芯まで水が浸透しやすいので、炊飯に使うと、ふっくら艶やかで粒の立ったご飯が炊き上がります。
さらに、肌や髪にも優しいので、乾燥肌や敏感肌のには軟水が適しています。日本人の肌質、食文化には馴染みが深く相性のよいのが軟水です。
高峯神社の御由緒にあった通り、地域の方にとっては欠かせない存在の「弁天の清水」。生活用水として、農業の用水としても使われる、地域の大切な水源となっています。


水場には、車を停められる駐車スペースがあり、荷台に大きなタンクを載せ、慣れた手つきで淡々と水を汲む地元の農家さんの姿がありました。


持参したナルゲンボトルを手に順番を待っていると、「それだけでいいの?」と驚かれました。群馬から2週間に一度通っているというご夫婦は、「この水で淹れるコーヒーが最高」と買い物カゴいっぱいのペットボトルを車に積み込んでいかれました。

いよいよ私の番が来ました。近づくと、水の勢いが強く、服が濡れるほどです。

1リットルのボトルが、あっという間に満杯になりました。

ここは、地域の方々が保全に努めてくださっている大切な水場です。汲み終えたら、感謝の気持ちを込めて協力金を納めましょう。
ーいかがでしたか
そのまろやかさで人々を潤す霊水「弁天の清水」。歴史と信仰に守られたこの水で、信州の自然の恵みと小諸の歴史も味わってみてください。
弁天の清水
所在地:小諸市諸
<アクセス>
車:上信越自動車道 小諸ICから 約1km
電車:しなの鉄道線小諸駅徒歩20分
SHARE:
東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス