【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
館山駅近くの複合施設「YANE TATEYAMA」にて、勝浦在住の写真家・飯田裕子さんによる写真展「Cross-i Ocean 〜太平洋・黒潮文化の広がりと海洋のフィロソフィー〜」が開催されています。太平洋の島々を巡り、南房総に漂着した飯田さんの写真と、YANETATEYAMAに入っている書店「北条文庫」がクロスしたような写真展を紹介します。

ガラス張りのドアを開けると、まず目に入るのは新刊や古書を扱う書店「北条文庫」。隣接する「Roastery & Cafe ALRIGHT COFFEE ROASTERS」からコーヒーのいい香りが漂います。カフェへとつながる入り口手前の階段を上がると、ゆったりと寛げる飲食スペースが広がり、そこに飯田さんの写真が展示されています。

展示されている額入り写真は13点。額に入っていない作品も含めると、20点以上が並びます。これらの写真は、2022年に東京「ニコンプラザ東京 THE GALLERY」、2023年に大阪「ニコンプラザ大阪 THE GALLERY」で開催された「THE GALLERY セレクション展 飯田裕子 写真展『海からの便り II』」で展示されたもの。ドイツのハーネミュラー社の紙を使用し、アトリエマツダイラの最高品質インクジェットプリントで印刷しています。

ギャラリーではないものの、この素敵な空間で微細な空気感や海の表情を感じられるこだわりのプリントを、生で見てほしいという飯田さんの想いから、YANE TATEYAMAでの展示が実現しました。「満の部」と「干の部」の2期制で、作品を入れ替えて展示することになっています。
飯田さんの初めての写真展は、大学卒業後の1982年。そのときのタイトルが「海からの便り」でした。これは師匠が名付けたもので、冒険家の妻アン・モロウ・リンドバーグが貝をモチーフに女性の生き方を綴った『海からの贈物』に着想を得たものです。

今回のタイトル「Cross-i Ocean」には、飯田さんと海との関わりが交差し、交わるイメージが込められています。
飯田さん「“黒潮”という響きは、子どもの頃に社会の授業で初めて聞いてドキドキしました。外房の海で遊んだ体験と重なっていて、私の源流です。黒潮は、運んで行くものもあれば運ばれて来るものもある。オン・オフや動・不動の象徴のような存在です」

ハワイやタヒチと聞くとリゾートのイメージが強いですが、そこには私たちが知らない独特の暮らしや文化、考え方、サバイバル術があります。会場には、そうした文化に触れられる関連書籍も用意。南太平洋の伝統的な装い「タパ(樹皮布)」に関する書籍や、実物のタパもあり、実際に触れることができます。
タパについては全く知らない世界だったので、個人的にとても興味深かったです。現地へ赴き、人々と交流した飯田さんの体験を直に聞ける時間がグンと満足度を上げるので、飯田さんの公式Instagramで、在廊日時を確認することをお勧めします。
初日に鎌倉から訪れた女性は、ハワイ島が舞台の小説『サウスポイント』(著:よしもとばなな)を読み終え、たまたま訪れた館山で太平洋の島々の写真に出会いました。読み物と写真展が偶然リンクした体験に感動したそうです。
飯田さん「本と本屋のリンク。見るだけでなく、読み物も楽しんでもらえたら」
8月29日には、「トーク&ウクレレライブ オセアニア世界、体感イベント」が開かれ、飯田さんと、館山市在住のフラダンサー、クリス・アンさんによるオセアニア文化にまつわるトークが繰り広げられます。
ちなみに、私が最も惹かれたのは、クリスさんが館山の海岸でフラ・カヒコ(古典的なフラ)を踊っている写真です。ハワイにはまだ訪れたことがありませんが、その写真からは、まるでハワイで撮影されたかのような雰囲気が感じられました。
そして、ハワイアンユニット”ALOHA ‘AINA(=Love for the land=ハワイ語で地域愛) のギター&ボーカルとして活躍しているフランク遠藤さんによるライブも開催。参加には予約が必要なので、イベントサイトから予約・お問合せください。
【ライブイベント詳細】
名称:トーク&ウクレレライブ オセアニア世界、体感イベント
日時:8月29日 13:00~15:30
参加費:3000円(税込・ワンドリンク付)定員40名 ※要予約
場所:YANE TATEYAMA
〒294-0045 千葉県館山市北条1625-25
公式イベントページ(外部リンク)
【写真展詳細】
名称:飯田裕子写真展 Cross -i- Ocean
〜太平洋・黒潮文化の広がりと海洋のフィロソフィー〜
日時:【満の部】8/13(水) 〜 9/3(水)
【干の部】9/7(日) 〜 9/30(火)
場所:YANE TATEYAMA
〒294-0045 千葉県館山市北条1625-25
公式イベントページ(外部リンク)
飯田裕子instagram(外部リンク)
取材協力:飯田裕子、YANE TATEYAMA
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バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。
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