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千葉県 -南房総市

地元食材×野菜ソムリエ×シェフの技。1日限定ホテルランチイベントで早春を味わおう【南房総市】

1日限定メニュー ※仕入れ状況によりメニューの内容は変わることがあります
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鍋田ゆかり

都内から車で約90分、富浦インターチェンジから8分の場所にある「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」で、新春の1日限定ランチイベントが開催されます。提供予定のフレンチコース料理を試食した感想を交え、イベントの魅力を紹介します。

大房岬に佇むリゾートで、シェフと野菜ソムリエが共演

グランドメルキュール南房総リゾート&スパの外観
グランドメルキュール南房総リゾート&スパの外観

ホテルは、標高約80メートルの台地状の岬にある大房(たいぶさ)岬自然公園に隣接し、海や森に囲まれた自然豊かな環境にあります。青い空と、海が見える食堂で提供されるフレンチコース料理は、地元の野菜や食材を取り入れた春のイメージ。開催されるのは1月ですが、南房総エリアは1月頃から花が咲き誇る早春の地なので、一足早く春を楽しめます。


料理を提供するのは、中田伊佐雄総料理長。30年以上、フレンチのコース料理を作り続けてきたシェフです。ホテルを経営しているアコー(Accor)グループ内で今年開かれたコンテストでは、グランプリを受賞しました。

中田伊佐雄総料理長と野菜ソムリエ安西理栄さん 写真提供:グランドメルキュール南房総リゾート&スパ
中田伊佐雄総料理長と野菜ソムリエ安西理栄さん 写真提供:グランドメルキュール南房総リゾート&スパ

中田シェフとタッグを組んだのは、館山市在住の野菜ソムリエ安西理栄さんです。実は、お二人がタッグを組むのは今回が2回目。今年の6月、トウモロコシの収穫体験後に料理を食べてもらい、自宅でもおいしく食べられるように安西さんが料理の楽しみ方を伝授して、トウモロコシのレシピとともに持ち帰ってもらうというイベントを開催しました。家族や女性のグループなど、幅広い年齢層の方が参加して好評だったため、第二弾が開催されることになりました。

おいしい野菜の生産者たち

料理に使われる「かんべレタス」は、神戸(かんべ)地区で6代続く農家の安西農園産です。温暖で砂地の土壌は良質なレタス栽培に適しているため、戦後いち早くレタス栽培が行われ、安西農園は半世紀以上レタス栽培を続けています。


料理に使われる春菊は、館山市と南房総市にまたがって有機栽培を行っているオンザファームが栽培したもの。30代の若者2人が2018年に会社を設立し、20~30代の若手スタッフが中心となって野菜作りに励んでいます。

野菜ソムリエの安西さんは、南房総の農産物を中心に、季節の野菜や果物を使ったレシピ、商品開発を行いながら、旬野菜の楽しみ方を伝えています。安西農園やオンザファームなど、地元生産者が育てた野菜をセレクトし、オリジナルレシピを添えて宅配するサービス「リエビン」を実施しています。

フレンチコース料理実食レポート

南房総産季節の野菜を使った1日限定フレンチコース料理
南房総産季節の野菜を使った1日限定フレンチコース料理

食前に提供されるアミューズは、安西農園のかんべレタスを使った冷製スープの中心に、キャビアが添えられた甘えびが置かれ、レタスを連想させるグリーンのお皿に盛られていました。黒光りするキャビアの上で違う輝きを放つのは、金粉でした。

かんべレタスを使ったアミューズ
かんべレタスを使ったアミューズ

スープをいただくと、濃厚なレタス味でレタスの主張がすごいと思いましたが、ねっとりとした甘エビや、ほど良い塩気のキャビアと一緒に食べるとレタスの主張が消えて、一体感が出てきました。シェフに聞いたところ、味に深みを出すために、旨み成分があるカレー粉を隠し味に入れているそうです。全くカレーを感じることがなかったのと、フレンチにカレー粉という裏技に驚かされました。

千葉県産鯵のタルタル カリフラワーのクーリ
千葉県産鯵のタルタル カリフラワーのクーリ

オードブルの1品目は「千葉県産鯵のタルタル カリフラワーのクーリ」とありました。「クーリって何?」と思って調べてみると、裏ごししたソースのことでした。カラフルなビオラの花びらが、ディル、チャービル、レッドスプラウトの上に散らされて春を感じさせます。その下に千葉県産の鰺のタルタルとワタリガニのジュレがあり、一番下に千葉県産カリフラワーのクーリが。


先に言ってしまうと、個人的にはこの品が一番気に入りました。見た目が美しかったのと、ディルの香りの良さ、濃厚なワタリガニのジュレとクリーミーなカリフラワーソースに、程よく刻まれたキュウリと赤ピーマンのシャキシャキ感が素晴らしかったです。シェフによると、千葉県の郷土料理「なめろう」をフレンチ風に再構築して、ショウガドレッシングを使用しているそうです。


オードブルの2品目は、千葉県産のきのこがたっぷり入ったコンソメスープ。きのこのいい香りがする優しい味わいですが、飲み進めて行くとブラックペッパーが効いていました。コンソメは丸鶏を100度で8時間蒸して、あえて野菜の甘味を加えずに仕上げたそうです。

真鯛のポワレ
真鯛のポワレ

魚料理は、香ばしく焼かれたポワレでした。真鯛の上には、オンザファームの春菊が。真鯛のいい香りが漂い、蒸された春キャベツの甘味とアンチョビソースの塩加減がマッチしていました。


肉料理のメインは、和牛ロースの藁焼きです。ストウブの鍋に藁を入れて焼かれた肉が一 度登場し、蓋が開けられました。燻製の匂いとともに、藁の上にドーンと鎮座した和牛ロースの塊が。

和牛ロースの藁焼き
和牛ロースの藁焼き

後ほど、千葉県産のナバナとコシヒカリを使ったリゾットと、キクイモのピューレ、こんがりと焼き色がついたカブ、レンコンチップ、味変用の金山寺味噌、トリュフが入ったソースヴァンルージュの上に、厚みのあるロースが置かれた一皿が運ばれてきました。

繊細なレンコンチップは驚くほどサクサクで、ロースは柔らかくて口の中でとろける食 感。ソースと一緒に食べたり、金山寺味噌で食べたりと、色々な味を楽しめる一皿でした。

和牛ロースの藁焼き
和牛ロースの藁焼き

ソース類は、テーブルに用意されていたパンできれいにさらいながら食べていたので、もうこの時点で満腹状態でしたが、この後にはデザートが控えていました。“デザートは別腹”とはよく言ったもので、館山市にある須藤牧場の牛乳を使ったみかんのクリーム、ヨーグルトとアールグレイ添えはさっぱりしていて、中からジューシーなみかんが出てきたり、アールグレイの味がほんのりしたりして、あっという間に食べてしまいました。


そして、ブルターニュ地方のお菓子「ガレットブルトンヌ」のサクサク感と塩気がたまらなくおいしくて、コーヒーとの相性も抜群。「あぁ、これでもう終わってしまうのか」と、寂しい気持ちにもなりましたが、お腹はパンパンでした。

「毎日食べても飽きないフレンチ」

中田シェフは、フレンチ料理に和食素材を取り入れた「毎日食べても飽きないフレンチ」をコンセプトにしています。見た目はフレンチですが、和出汁をベースに使ったり日本酒を使ったり。確かに、胃もたれせずにすっと体に入ってくるコース料理になっていました。料理について「しゃべり出したら止まらない」と話す中田シェフ。それだけ一品一品にアイデアや想いが込められているのでしょう。


イベントではただ料理を味わうだけでなく、自宅に帰ってもまた楽しめるように、野菜ソムリエの安西さんが厳選した野菜BOXのお土産と、レシピが付いています。これを機に慌ただしい日常から離れ、赤ちゃん連れや愛犬同伴でも安心の“ウェルカムベビー&ドッグフレンドリー”なグランドメルキュール南房総リゾート&スパへ、新春の味覚を堪能しに訪れてみませんか?

【イベント詳細】
日時:2026年1月18日(日)
   12:00~14:00ごろ
定員:30名
料金:8,000円
予約:ホテル代表電話: 0470ー33ー3811
場所:グランドメルキュール南房総リゾート&スパ
   千葉県南房総市富浦町多田良1212
公式webサイト(外部リンク)


取材協力:グランドメルキュール南房総リゾート&スパ
グランドメルキュール南房総リゾート&スパのご協力により、料理を無償でご提供いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

この記事を書いた人

鍋田ゆかり
ライター

鍋田ゆかり

Website: https://awaawalife.com/

バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。

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