【長崎市】歴史ある南山手で過ごす贅沢なひととき。夏限定のアフタヌーンティーやディナーを満喫!
WRITTEN BY misahana
こんにちは!misahanaです。
本日は、連休のお出かけにぴったりな情報をお届けします。
みなさんは、「響写真館」をご存じでしょうか?昭和2年~18年まで、長崎市片淵(現:バプテスト教会)にあった写真館です。創業者・井手傳次郎の高度な技術とセンスは、皇室関係者の長崎訪問時に撮影を担当するほどだったとか。

バラのアーチやツタが絡まるモダンな洋館「ヒビキ」での記念撮影は、当時のステイタスでもありました。しかし終戦前、「響写真館」は長崎から忽然と姿を消し、いつしか“伝説の写真館”と呼ばれるようになりました。

そんな響写真館が、「幻の響写真展〜井手傳次郎と八人兄妹物語~」として、長崎の町に帰ってきます。
展示は、11月22日(土)~24日(月祝)10:00~18:00の3日間の開催です。会場は月光スタジオ(桜馬場1-2-28-4F)入場無料です。
これまで東京や京都など各地で開催されてきた展示で、今回が長崎初開催となります。

会場には、傳次郎が残した、美しい長崎の情景、家族や弟子たちの何気ない日常など、約70点が展示されます。写真はすべてガラス乾板から焼き付けてプリントされたものです。

「ガラス乾板写真」とは、透明なガラスに撮影した像を焼き付ける、高精細な写真技法。フィルムが普及する前の手法で、現在では非常に貴重なものです。会場では、一部のガラス乾板も展示されます。ガラス乾板写真特有のぬめり感をぜひ、会場でご覧ください。

響写真館が現代に蘇ったのは、傳次郎の孫にあたる根本千絵さんのブログがきっかけでした。根本さんは、母である井手家の次女・夏木さんのご逝去を機に、これまで語られてこなかった長崎での暮らしや響写真館について調べ始めます。

母の兄弟である叔父叔母たちに当時の話を聞くと、遠い記憶を手繰り寄せながら、懐かしそうに語ってくれたそうです。誰もが戦争、そして原爆に翻弄されてきた時代です。井手家も例外ではありませんでした。

長崎での暮らし、響写真館の閉館に至った経緯、長崎を離れた井手家のその後が、少しずつ明らかになっていきます。また、井手家で長崎に残ったのは、夏木さん一人だけでした。その理由とは…?

こうしたリサーチを進める中で、傳次郎が残した段ボール5箱分のガラス乾板が見つかります。当時の暮らしぶりが、聞き取りの記録と重なり、鮮明に浮かび上がってきました。

根本さんは2007年から、この取材過程をブログで発信。写真の投稿は大きな反響を呼び、2年間で20万アクセスにも到達したそうです。

この内容をまとめたのが、2016年に出版された「幻の響写真館~井手傳次郎と八人兄妹物語~」です。
傳次郎の愛弟子である山崎喬さんの娘で、長崎市在住のグラフィックデザイナーの山崎加代子さんとの出会いを経て、約9年の歳月をかけて出版に至りました。

ユニークな井手家の人々の物語に引き込まれます。激動の時代を生きた切なさや儚さ、さまざまな感情が胸に沸き上がる一方で、今の私たちと同じように、長崎の町で響写真館を中心に家族の日常や人々の暮らしが、確かにあったことを感じさせてくれます。
会期中には、根本さんとキュレーターの菊田樹子さんによるトークショーも開催されます。なぜ響写真館は閉館したのか?その後、井手家はどうなったのか?そして、なぜ夏木は一人で長崎に残ったのか…。この真相をぜひトークショーで確かめてみてください。
トークショー 根本千絵×菊田樹子(入場無料・予約不要)
①11/22(土)16:00~17:30
②11/24(月祝)13:00~14:30

井手家の物語に触れるうちに、自分自身のルーツも辿ってみたくなるかも…。ぜひみなさんも、この週末は「ヒビキ」へ足を運んでみてください。
幻の響写真展〜井手傳次郎と八人兄妹物語~
会期:2025年11月22日(土)~24日(月祝)
時間:10:00~18:00
入場:無料
場所:月光スタジオ4F(長崎市桜馬場1-2-28)
アクセス:新大工町駅電停、新大工町バス停徒歩1分
問合せ先:根本kankarakan114@gmail.com、山崎:yamakayo@hehe2.jp
取材協力・写真提供:根本千絵様・山崎加代子様
SHARE:
長崎を拠点にライターとして活動中。
取材先のみなさんの人柄や、熱い思いが伝わる文章を心がけています。
2024年~2026年までYahoo!ニュースエキスパート地域クリエイター(長崎市担当)として活動。
月間MVA受賞歴あり。
その他の活動
・『ながさきプレス』 外部ライター
・DEKIRU!47都道府県ニュース特派員 長崎県担当