【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
早朝の柔らかな光を浴びて、色とりどりのハスが静かに花を開いていました。年に一度だけ一般公開される東京大学旧緑地植物実験所の観蓮会。今年も多くの人が美しいハスを楽しみに訪れました。今日18日は初日で開会式があると聞いて取材にうかがいました。
大賀ハスは、約2,000年前の地層から発見された種子から開花した古代ハスです。
1951年、植物学者の大賀一郎博士が千葉市検見川で発掘された種子の発芽・開花に成功したことから、その功績をたたえて「大賀ハス」と名付けられました。
淡いピンク色の大輪の花が特徴で、「世界最古の花」とも呼ばれています。現在では千葉市の花に制定され、市内各地で大切に育てられているほか、国内外にも株分けされ、多くの地域でその美しい花を咲かせています。
古代から現代へと命をつないできた大賀ハスは、千葉市を代表する貴重な自然遺産であり、多くの人々に親しまれています。

東京大学旧緑地植物実験所は、その名のとおり東京大学の所有地です。約40年にわたり「観蓮会」が開催され、多くの人々に親しまれてきました。しかし、実験所の機能が西東京市田無へ移転することになった際、この地での観蓮会の継続は難しい状況に直面しました。
そこで立ち上がったのが地域の人々です。存続を願う署名活動が行われ、その思いが実を結び、千葉市と花見川区が土地を借り受ける形で、ハス園を残すことができました。
現在は、「大賀ハスのふるさとの会」をはじめとするボランティアの皆さんが丹精込めてハスを育て、観蓮会を支えています。地域の熱意と努力によって、この貴重なハス園と観蓮会は今日まで受け継がれてきたのです。
お話を伺ったのは、「大賀ハスのふるさとの会」で活動されているボランティアの七五三野正子さんです。
七五三野さんは6年前からボランティアとして、ハスの植え替えや手入れなど、日頃からハス園の維持管理に携わっています。観蓮会当日は、園内ガイドや駐車場の誘導、受付など、多くのボランティアがそれぞれの役割を担い、来場者を温かく迎えていました。美しく咲き誇るハスの陰には、一年を通して活動するボランティアの皆さんの地道な努力があります。観蓮会が長年にわたり親しまれてきたのは、多くの人々の支えがあってこそなのだと実感しました。
―こちらはどのくらいのハスが咲いているのですか?
会場では約110種類のハスが育成されており、先週の時点で123輪が開花していました。今年の観蓮会は、この日を含めて全5回開催されます。ハスは品種によって開花時期が異なるため、訪れる日によって見られる花の種類や景色が変わるのも魅力の一つですよ。
美しく咲き誇るハスの陰には、一年を通して活動するボランティアの皆さんの地道な努力があります。観蓮会が長年にわたり親しまれてきたのは、多くの人々の支えがあってこそなのだと実感しました。


熱心に解説を見入る人たち。
観蓮会初日には開会式が行われ、多くの来場者が見守る中、開幕を迎えました。
式典には、自民党政務調査会長の小林鷹之衆議院議員も出席し、「多くの皆さんのご尽力によって、この素晴らしいハス園が守られていることに感謝します」と祝辞を述べました。
地域や関係者、そしてボランティアの皆さんの長年の努力によって受け継がれてきた観蓮会は、今年も多くの人々を美しいハスで迎えています。





ボランティアの方が作られたハスのお茶も楽しめます。本日は舞妃蓮のお茶でした。香りも良く美味しくいただきました。
観蓮会では、ハスの鑑賞だけでなく、演奏会などのイベントも開催されます。
この日はオカリナの演奏が行われ、美しい音色が園内に響き渡りました。咲き誇るハスと心地よい音楽が調和し、訪れた人たちはゆったりとした時間を楽しんでいました。演奏会などのイベントも。本日はオカリナの演奏でした。

「大賀ハスのふるさとの会」の皆さんは、ハス園の維持管理や観蓮会の運営だけでなく、地域の小学校へ出向いて大賀ハスの歴史や魅力を伝える「出前授業」にも取り組んでいます。
子どもたちに大賀ハスの価値や自然を大切にする心を伝え、次の世代へ受け継いでいくことも、同会の大切な活動の一つです。

最後にボランティアの七五三野さんに観覧会の楽しみ方などをおたずねしました。
会場には約100種類のハスが植えられており、それぞれに異なる花色や咲き方、表情があります。
数あるハスの中から「自分だけのお気に入り」を見つけてみるのも、観蓮会の楽しみ方の一つです。「今年は咲いているかな」「今日はどんな表情を見せてくれるかな」と、お気に入りの一輪に会いに何度も足を運ぶ楽しみもあります。
現在、この土地は売却が予定されており、「大賀ハスのふるさとの会」は一年ごとに賃貸契約を更新しながらハス園を維持しています。そのため、今後の運営については不透明な状況が続いています。
会では観蓮会やハス園の継続を願い、署名活動にも取り組んでいます。
地域の人々やボランティアの皆さんが長年守り育ててきた貴重な場所だからこそ、これからも多くの人が美しいハスを楽しめる場として、この観蓮会が末永く続いていくことを願わずにはいられません。
約100種類のハスが織りなす美しい景観はもちろん、その陰には一年を通してハスを育て、観蓮会を支える多くのボランティアの皆さんの存在があります。地域の人々の思いによって受け継がれてきたこの場所は、花を鑑賞するだけでなく、大賀ハスの歴史や命のつながり、自然を守る大切さを感じられる貴重な場所です。
これからも多くの人に愛され、この美しい風景が未来へ受け継がれていくことを願いながら、ぜひ一度、お気に入りの一輪を見つけに足を運んでみてはいかがでしょうか。
【鑑蓮会】
開催日:7月18日 19日 26日 8月2日 9日
時間:6時~10時
取材協力 大賀ハスのふるさとの会事務局長 佐藤幸雄 さん
ボランティア 七五三野正子 さん
https://ohgahasu.hatenablog.com (大賀ハスのふるさとの会HP)
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トラッキー
千葉市の名所旧跡の見学や美味しいもの食べ歩きを趣味としています。健康のために主にウォーキング、自転車で巡っています。Facebook,instagramでの投稿も積極的に行っています。写真も趣味なので是非御覧ください。
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