【綾町・国富町】バスにのってGO!GO!GO! 車では見えない町・畑・古墳の景色
WRITTEN BY omi
レッスンは鏡のない公民館。大々的な宣伝もしていません。それでも20年以上続き、レッスンには毎回10人以上の生徒が集まります。素晴らしいと思いませんか。今回紹介するのはそんなダンススクール、KOOL.GANG.DSです。
まずはレッスンの様子を見てみましょう。
夕方。宮王丸公民館に集まってきた10人近くのキッズ。レッスンの始まりです。ダンスはヒップホップ。まずはリズムに合わせて基本の動き。

みなさん集中力が途切れることなく、動きとビートがシンクロしています。こういう時、見ている側もグルーブを感じるものです。

体がほぐれたところで、振り付けに入ります。MCN宮崎ケーブルテレビでのPV撮影用の振り付けということです。

すでに振りだけでなく、フォーメーションにも入っている段階です。

レッスンは1時間。ヒップホップのほかにはロッキンのクラスもあり、大人向けのクラスもあります。また、レベルに応じたクラス分けになっているので、未経験でも全く問題はないでしょう。
現在のレッスン場所は以下の公民館
公民館はダンススタジオとは違う開放感があります。そして敷居も低いです。場所って心に影響を与えるものですよね。

21年前、西都のガソリンスタンド。閉店後、そこにダンス好きな子どもたちが集まってきました。ダンスを教えていたのは、スタンドの経営者であり、現KOOL.GANG.DSの代表、緒方さん。ここからすべてが始まりました。
やがて、国富に拠点を移し、公民館を借りて本格的にレッスンを行うようになりました。

力を入れた宣伝をしていないにも関わらず、生徒数は徐々に増えていき、現在は生徒が70人ほどいます。常にレッスンには10人近く集まると言います。生徒は国富はもちろん、高岡や綾から来ている人もいるとか。

スタジオを持たず、鏡のない公民館で20年以上続け、これだけ生徒が集まるというのは、生徒たちを引き寄せる何かがあるということです。インストラクターは4人。その中にはここを卒業して、教える側として戻ってきた方もいます。

レッスン中は皆さん笑顔。和気あいあいとしています。もちろん、真剣にダンスに取り組んでいます。ダンスが好きな人間なら、少しでもうまくなりたいと思うもの。自然と真剣になるものです。
そしてインストラクターの魅力、親御さんたちの支えも、このスクールを支える大きな力になっています。まさに全員が一枚岩です。

ダンス業界に関わらず、アーティストは社会保障や年収の面で生活していくのが大変だと思います。ここのインストラクターの方々も他に仕事を持ちながら、教え続けています。

そんな状況の中、緒方さんはダンサーだけでやっていけるような環境を作りたいと言っています。具体例の一つとして、法人化し、社員としてインストラクターを雇用するという構想もあります。こうした、人を思う緒方さんの気持ちも、人が集まる理由の一つなのでしょう。では、そのためには何が必要なのでしょうか。

まず、ダンス文化の普及がカギとなるでしょう。子どもから大人まで、音楽を聴くと自然と体が動く。ダンス好きが多くなれば間違いなく状況は変わるでしょう。

今習っている子たちが、おじいちゃん、おばあちゃんになっても町中で踊り続けていたら。散歩中に、買い物中にステップ踏んでいたら……なんて素敵な町の光景でしょう。そうなって初めてダンスは流行りから文化になるのでしょう。

子どもたちがこれから生きていく時代は、どうなるのか誰にも分かりません。今、世界は激動の時代に入っています。
「そんな中、ダンスの経験がどんな時代になっても、生きる上で自信となってくれれば……」
緒方さんは言います。全く同感です。将来どのような道に進むかはそれぞれでしょう。しかし、自分の中にできたダンサーという小さく大きな歴史。これが困難にぶつかっても心の支えになれば。

そしてダンスであれ音楽であれ、自分を表現する方法を持っていることは大きな強みになるでしょう。
でもそれは、大人にも言えることかもしれないですね。何事も、覚悟さえあればいつ始めても遅くはないですから。
ダンススクール KOOL.GANG.DS

問い合わせは下記インスタにて
Instagram:@kool.gang_danceschool
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omi
古墳好きの道産子。札幌で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12月、宮崎県綾町に移住。2024年から2年間、yahoo!地域クリエイターとして宮崎県綾町、国富町、西都市情報を執筆。2024年9月、古墳記事でYahoo!MVA賞受賞。
仕事の傍らバンド、タップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は活動休止中。
詳しいプロフィールはnoteにて。