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宮崎県 -国富町

【国富町】古墳も削られ削られ……小さくなった32号墳の姿

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omi

《本庄古墳群》

(30)32号墳

六日町市街地広場のすぐ近くに小さな古墳があるのをご存じですか?この古墳、実は大きな古墳だったと言われています。

32号墳:元の大きさは謎のまま

高さ約2m、東西に約12m、南北に約16mの小さな円墳です。

民家に挟まれ、ブロック塀に囲まれているため、他の小型古墳同様、どこか窮屈な印象を受けます。

しかし、ふんわりと土が盛り上がっているので、抹茶の台湾カステラやマドレーヌのようにも見えてきます。古墳としては小さいですが、焼き菓子としては巨大です。

この32号墳は、かつてはかなり大きな古墳だったと考えられています。しかし畑として利用される中で削られ、昭和9年(1934年)の国指定時にはすでに今の規模になっていました。元の形や大きさは不明です。

墳丘に石標が立っていますが、ほとんど地面に沈み込んでいます。

かつては大きな古墳。どれくらい大きかったのでしょう。どんな形をしていたのでしょう。今の住宅地にあっては想像が難しいかもしれません。しかし、太古の草原であることを想像してみると……本来の姿が見えてきそうですね。

民家に挟まれ小さくなった32号墳は、標柱とともにささやかな存在を伝えています。

限りなく古墳に近い土盛り

ところで24号墳に行く道に下のような土盛りがありました。本庄古墳群にありそうな、円墳が好き勝手に削られた感じの形です。ひょっとして本物の古墳でしょうか。それともただの土盛りでしょうか。

標柱は見つかりませんでした。本庄古墳群の資料を調べてみても、この場所に古墳はありませんでした。いわばフェイク古墳とでも言いましょうか。ただ、形としては本庄古墳群にありそうで、面白い形をしています。

広場に行ったら古墳もみよう

子供たちの遊び場として人気の市街地広場。

冬にはイルミネーションも灯ります。日本古来の古墳の近くで、西洋風のイルミネーション。和洋折衷です。

古墳近くに駐車場がありませんが、六日町の市街地広場にはあります。広場で遊んでその後古墳を見て、はるか昔の世界に思いをはせてみてください。

取材協力:中野正裕様(くにとみ史跡・文化ガイドの会会長)

参考資料:「日向国諸県郡本荘村古陵墓図説」

32号墳

住所:〒880-1101 宮崎県東諸県郡国富町本庄(地図

この記事を書いた人

omi
パフォーマー

omi

古墳好きの道産子。札幌で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12月、宮崎県綾町に移住。2024年から2年間、yahoo!地域クリエイターとして宮崎県綾町、国富町、西都市情報を執筆。2024年9月、古墳記事でYahoo!MVA賞受賞。

仕事の傍らバンド、タップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は活動休止中。
詳しいプロフィールはnoteにて。

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