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千葉県 -館山市

ダイヤモンド富士を眺めに、房総半島へ!自然が織りなす風景が見られる場所【館山市】

富津布引海岸からのダイヤモンド富士 写真提供:小宮晃
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鍋田ゆかり

朝日や夕陽が富士山の山頂に重なって、ダイヤモンドのように輝く現象をダイヤモンド富士といいます。富士山だけでも美しいのに、そこにダイヤモンドのような輝きを放つ朝日や夕陽が加わる様子は、想像しただけでわくわくします。その姿に魅了され、これまで多くのダイヤモンド富士を撮影してきたアマチュア写真家の小宮晃さんに、ダイヤモンド富士の魅力と、「ダイヤモンド富士小宮晃写真展」についてお聞きしました。

ダイヤモンド富士との出会い

小宮晃さん
小宮晃さん

館山で生まれ育った小宮さんは、高校生のころから写真が好きでしたが、ダイヤモンド富士のことは知りませんでした。定年後の2012年に館山へ戻った際、5月に北条桟橋でダイヤモンド富士が見られることを新聞で知り、早速撮影に行ってみました。しかし、途中で夕陽が雲に隠れてしまいました。


2カ月後、再び北条桟橋で撮影のチャンスが訪れ、カメラを手に出掛けた小宮さん。生まれて初めてダイヤモンド富士を目にし、写真に収めることができました。

2024年に北条桟橋で撮影したダイヤモンド富士 写真提供:小宮晃
2024年に北条桟橋で撮影したダイヤモンド富士 写真提供:小宮晃

小宮さん「一眼レフのカメラで撮影をはじめたばかりのころで、今みたいに技術はないけど、私にとったら想いが詰まった一枚です。明日への希望をもたらすような、感動的な景色でした」

その後も、房総半島の自然が織りなす美しい風景を撮り続けた小宮さんは、2014年「水 土里ネット千葉第20回農村環境写真コンテスト」会長賞、2022年「第8回安房地域ふるさと農山漁村写真コンクール」最優秀賞、2024年の第10回目は優秀賞、2024年「JMETS(海技教育機構)カレンダー2025写真コンペ」グランプリ受賞と、カメラマンとしての腕を上げていきました。

まだ間に合う?ダイヤモンド富士を見に行こう!


宮さんのように、ダイヤモンド富士を写真に収めてみたい、と思う人がいるのではないでしょうか。国土交通省関東地方整備局ウェブサイトには、「関東の富士見百景」というページがあり、こちらでおおよその場所が紹介されています。


ダイヤモンド富士だけの写真ではなく、どこで撮影されたのかがわかるような、内房の風 景を入れてダイヤモンド富士を撮るのが、小宮さん流です。房総半島で見られる美しい風 景と、感動的なダイヤモンド富士のコラボレーションはまさに、その瞬間しか見られないもの。それらの風景を閉じ込めた作品が、小宮さんの写真です。

上総湊長浜から見た、電車とダイヤモンド富士のコラボ 写真提供:小宮晃
上総湊長浜から見た、電車とダイヤモンド富士のコラボ 写真提供:小宮晃

内房で見られるダイヤモンド富士を13年間追いかけ、115カ所で267日分のダイヤモンド富士を撮影してきました。3D地図ナビゲータ「カシミール3D」や、高解像度の天気予報「GPV 気象予報」などのアプリを駆使。トライ&エラーを繰り返してきた今、いつ、どこからダイヤモンド富士が見られるかを把握しているという小宮さん。

小宮さん「内房は富士山が遠いから、富士山と夕日を一緒に撮ると、山梨で見るよりも夕 日が大きく見えるんです。洲崎神社の鳥居を入れて撮るなら、5月27、28日がねらい目 ですね」

洲崎神社の鳥居とダイヤモンド富士 写真提供:小宮晃
洲崎神社の鳥居とダイヤモンド富士 写真提供:小宮晃

6月2、3日は館山市の布良(めら)漁港、7月8、9、10日に再び布良漁港で、7月17日に洲崎灯台で見られるチャンスが訪れるそうです。

「ダイヤモンド富士の写真だけで、こんなにたくさん見たのは初めて」

通りに面したギャラリーヒロイ
通りに面したギャラリーヒロイ

厳選された30枚のダイヤモンド富士の姿が、北条桟橋から徒歩1分ほどの場所にあるギャラリーヒロイで、一堂に会した初日。13時過ぎに訪れてみると、通りに面したガラス張りから、夕焼け色の写真がたくさん目に入りました。


「60年振りに館山に帰って来たけど、今日は富士山が見えないから、『ここから富士山 が見えるんだよ』って話しながら歩いていたらこの写真展に出会った」という方も、写真を堪能していきました。

小宮さんは、「話したことがなかった同級生が来て声をかけてくれて、こういう機会があったから話せた。心配していたけど、初日でこれだけ来てくれてうれしい限り」と、満面 の笑み。127カ所の店舗や施設に、ポスター掲示のお願いをした甲斐があったと、満足げです。

小
宮さんの説明を熱心に聞きながら鑑賞する来場者
小宮さんの説明を熱心に聞きながら鑑賞する来場者

館山在住で、店舗に貼られたポスターや房日(ぼうにち)新聞の記事を見て来たという男性は、「ダイヤモンド富士の写真だけで、こんなにたくさん見たのは初めてです。雪景色 の富士山はよく見るけど、ダイヤモンド富士は実際に見たことがない」と、興味深げに写真を眺めていました。


毎日、海岸沿いを一緒に散歩しているという女性の2人連れは、「うちのベランダから、このダイヤモンド富士が見られるのよ」と、小宮さんの写真を指しながら言います。房日 新聞にときおり掲載される小宮さんの写真を見て感動していたけれど、この日は実際に目 の前で写真を眺められて、「それはそれは感動です。世界の小宮さんになっちゃうわ」とうれしそうに話し、小宮さんとの3ショット撮影を楽しんでいました。

「友だちに送りたい」と、小宮さんの絵葉書を選ぶ来場者
「友だちに送りたい」と、小宮さんの絵葉書を選ぶ来場者

すでに、種はまかれていた!?

初個展の事前準備中に取材をしたとき、「13年間撮ってきた写真の整理ができて、お披露目できる」と、作成した資料を見せてくれました。できることを自分なりに考え、告知活動のために動いていた小宮さんが口にした言葉は、「またやりたい」でした。

小
宮さんが用意した撮影ポイントマップ 写真提供:小宮晃
小宮さんが用意した撮影ポイントマップ 写真提供:小宮晃

初めての個展を、まだ開催もしていないのにその言葉が出てきたことに驚きながら「次は何の写真を展示しますか?」と質問。


小宮さん「船と月、夕日とか。10年くらい撮りためている。一つ一つ学びながら個展の準備を進めることで、いい勉強になった。次にどう生かすか。初めてだけど、始まりとしたい」

館山湾を行き来する帆船や、船と月とのコラボ写真などを撮りためている小宮さんの頭の中には、既に次の構想案がしっかりと芽吹いていました。次への架け橋となるような、月 と練習船の写真も今回の展示に並んでいます。富士山山頂に満月が重なる、パール富士の写真など、ダイヤモンド富士以外の4点の作品は、もしかしたら「またやりたい」につながるコーナーなのかもしれません。


小宮さん「雨もあがって、みなさんにお越しいただけて、うれしい限りです。6月6日まで館山でダイヤモンド富士が見られるので、本当は『今日この場所で見られますよ』って案内したかったんですけど、残念ながら1週間天気が悪そうで」


ダイヤモンド富士が見られる日程に合わせて写真展を行ったので、生のダイヤモンド富士 を案内できないことに残念そうな表情を浮かべる小宮さん。それでも、これだけのダイヤモンド富士の風景を一度に見られる機会はそうそうありません。いろいろな表情のダイヤモンド富士を眺めながら、小宮さんの貴重な体験談を聞くひととき。天候に恵まれて、次のチャンスが到来したときは、ダイヤモンド富士の撮影現場で小宮さんと再会する人がいるかもしれませんね。

写真展のフライヤーと、作品リスト 写真提供:小宮晃
写真展のフライヤーと、作品リスト 写真提供:小宮晃

【展示会詳細】
名称:ダイヤモンド富士小宮晃写真展
日時:2025年5月22日(木)~6月4日(水)  
  11:00~17:00
休廊:日曜日
入場:無料
場所:ギャラリーヒロイ
   〒294-0045 千葉県館山市北条2576

取材協力:小宮晃さん、ギャラリーヒロイ

この記事を書いた人

鍋田ゆかり
ライター

鍋田ゆかり

Website: https://awaawalife.com/

バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。

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