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WRITTEN BY 佐原ねお

3月18日に行われた壮行会で野球部員全員が全国大会への抱負を語りました
川崎市立田島中学校野球部が、全国大会への切符を手にした。部員わずか15人、しかも全員が地元出身の公立中学校チーム。クラブチームや強豪私立がひしめく中でつかんだ快挙の裏には、地域の力強い支えがあった。
3月13日には寄付金贈呈式、18日には壮行会が行われ、学校と地域が一体となって選手たちを送り出した。15人の挑戦が、いま全国の舞台へと向かう。

3月13日、田島中学校で行われた寄付金贈呈式。川崎市立田島中学校 元木亮二校長 田島中学校野球部を支援する会 阿部勝会長
川崎市内のロータリークラブ7団体から、総額36万円超が「田島中学校野球部を支援する会」を通じて贈られた。
「地元の子どもたちが全国に出る。こんなに誇らしいことはない」
関係者の言葉には、地域全体で背中を押そうという強い意志がにじむ。
全国大会は岡山開催。遠征費や宿泊費など、1人あたり10万円以上が必要となる現実に直面する中、支援の輪は地域住民、企業、OBへと広がった。
その結果、費用面の不安は解消され、チームは“野球に集中できる環境”を手にした。
校長は「驚きと喜びでいっぱい。地域の支えに応えたい」と語り、感謝と期待をにじませた。

田島中学校野球部
田島中野球部は、2年生7人、1年生8人の計15人。
全員が地元の子どもたちで構成された、ごく普通の公立中学校のチームだ。
しかしその歩みは“普通”ではなかった。
川崎市大会優勝、神奈川県大会準優勝――
400チーム以上がひしめく中で勝ち上がり、全国大会出場を決めた。

田島中学校野球部顧問の西口聡一郎教諭
顧問の西口聡一郎先生は「技術だけでなく、挨拶や生活態度も含めて“応援されるチーム”を目指してきた」と語る。
全国大会には、強豪私立やクラブチームが多数出場する。
その中で公立中学校の出場はごくわずか。
まさに“公立の星”としての挑戦だ。

田島中学校体育館での壮行会
3月18日に行われた壮行会には、在校生約200人と地域住民約40人が集結。
体育館は熱気に包まれた。

全国大会への抱負
選手一人ひとりがマイクを握り、
「チームに貢献したい」
「必ず勝ちたい」
と力強く宣言。

応援団が一人ひとりの名前をいれた応援をすると、部員たちは照れくさそうにしながらも、どこか誇らしげで嬉しそうな表情を浮かべていました
応援団による個別コールも行われ、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
さらに、家族や地域住民も一体となってエールを送り、その光景はまさに“町ぐるみの応援”だった。

田島中学校野球部を応援する会 会長阿部勝さんと野球部員
支援する会の阿部代表は、選手たちにこう語りかけた。
「ここはゴールではない。本番はこれから。仲間と地域を信じて、悔いのない戦いを」
その言葉に、選手たちの表情が引き締まる。

岡山県の玉野市日比精錬スタジアム
開会式は3月20日、岡山・マスカットスタジアム。
初戦は21日、玉野市日比精錬スタジアムで福島代表・石川義塾中学校と対戦する。

全国大会組み合わせ
強豪相手の厳しい戦いが予想される。
それでも、選手たちは迷いなく前を向く。

当日は、教職員や保護者がそろいのTシャツと帽子でスタンドを埋める予定だ。
そして、OGでもある記者も現地でその戦いを見届ける。

15人のチームが背負うのは、勝敗だけではない。
地域の想い、支えてくれた人たちの願い、そして“公立でも戦える”という証明。
小さなチームの大きな挑戦が、いま全国の舞台で始まる。
【お問い合わせ】
川崎市立田島中学校(住所:川崎市川崎区小田2-21-7)
学校メールアドレス 88ttajima@city.kawasaki.jp
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鈴木よしえ
元山形テレビアナウンサー。フジテレビ、テレビ朝日などの情報・ワイドショー番組でリポーターを務めたほか、FMラジオのパーソナリティ、各種イベント司会として活動。
現在はこれまでの取材経験を活かし、地域のニュースや人物、文化、産業の魅力を映像と記事で発信している。カメラ・音楽・ナレーションまで一貫して手がけ、生まれ育った地域をはじめ、各地の“まだ知られていない大切な物語”を丁寧に伝えている。
かわさき産業親善大使・タレント名鑑掲載。