【取手市】夕日に浮かぶ富士山を発見!冬の利根川河川敷で楽しむ絶景
WRITTEN BY みかん
藤代駅前に、人が歩けないほどの人だかりができた日がありました。
その中心にあったのが、地域発のモータースポーツイベント「取手GP」です。
ナンバーのないレーシングカーやスーパーカーが公道に集まる、国内でも珍しい取り組みとして注目を集めています。
なぜ、取手でこのようなイベントが開催されることになったのでしょうか。
今回は、取手GPというイベントの現在地と、描かれている未来について紹介します。


取手GPは、茨城県取手市・藤代エリアで開催される、モータースポーツ系イベントです。スーパーカーやスポーツカーなど、普段間近で見られない車両が街中に集まり、実際のサーキットのレース前の雰囲気を味わえます。
取手GP最大の特徴は、サーキットではなく市街地の公道で開催される点です。
現在は、公道レースの開催を目指し、徐々に規模の拡大を重ねています。
レース界ではハードルが高いとされる公道使用の許可取得自体に、大きな価値があります。「走ることよりも、許可を得ることのほうが難しい」のだそう。
地域住民や商店、行政と連携し、モータースポーツ文化の普及と地域活性化の両立を目指したイベントです。
スーパーカーが公道を走るという、これまで前例の少なかったこのイベント。始まりのきっかけは、地域活性化の手段を模索していた関係者がスーパーGTを観戦したことだったといいます。
その翌日、「公道レース」というアイデアが浮かび、企画が動き出しました。
ナンバーのない競技用車両を公道で走らせるという発想は、当時としては挑戦的な試みでした。

当初は理解が得られず、反対の声も多かったといいます。そんな中、守谷市が手を差し伸べる形で動き始めましたが、そこでも許可取得には長い時間を要しました。
最初の開催は、商業施設での車両展示のみ。そこから規模拡大を目指す中で最大の課題となったのが地域住民への説明でした。駅前の事業者や一般家庭を一軒一軒訪問し、約98%の賛同を得て、2023年には守谷駅前でグリッドウォークイベントを実現しました。そして、2024年には公道を封鎖し、スーパーカー展示・車両紹介イベントを行う「守谷GP」への開催につながりました。
ここから、本格的な公道レース開催が計画へと発展。しかし調整の難しさなどから、開催の舞台を守谷市から藤代(取手市)へ舞台を移すことになります。
県道を封鎖してレーシングカーを走らせる許可は国内でも珍しいケースでしたが、約2か月という短期間で準備が進められました。行政の公式後援がない中での決断でしたが、住民の方への説明も並行し、反対や騒音クレームはなかったといいます。
そして、2025年5月10日に「公道デモランフェスティバル」という形で取手GPが開催され、全国各地から人が集まり、大盛況のイベントとなりました。

取手GP開催によって期待されるのが大きな経済効果です。外部からの来訪者による宿泊、飲食、交通利用の増加などをはじめ、将来的には数十億円規模の経済波及効果を見込んでいるといいます。
また、地元商店街や福祉団体への寄付実績もあり、地域還元の取り組みも進められています。
藤代は祭りの減少や商店街が縮小しているという現状がある一方で、宿場町として栄えた歴史を持つ地域でもあります。「取手GP」では、イベントを通じて街の復興を目指したいという思いが込められています。
GP開催によって期待される効果は、モータースポーツを軸にした観光地化や関連施設の整備構想、若い世代への影響など多岐にわたります。
既存インフラを活用し、税金に頼らない運営も特徴の一つです。規模が拡大していくことで、経済効果につながり、地域の活気を取り戻し、さらに発展させていくことのできる可能性が期待されています。
今後は、フォーミュラカーやGTカーの出走、さらには国際的なレースシリーズの誘致も視野に入れているといいます。目指すのは、世界的な最高峰クラスのレースである「GT World Challenge」の開催。2030年までに、日本初の完全公道でのGT3公道レースを、藤代・桑原地区にて開催することを目指し、地域活性化を構想しています。
今年10月には「藤代デモラン」という形での開催も予定されているそうです。

取手GPは、単なるイベントではなく、街の未来を描く挑戦です。
公道にレーシングカーが走る日常外の風景は、この街の可能性そのものなのかもしれません。
Instagram:toridegp
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地方創生に興味がある社会人です。本業の傍らYahoo!ニュースで地域クリエイターとして発信をしていました。珈琲とお酒や喫茶店巡り、旅行、音楽が大好きです。歩いていろんな地域の魅力を発見します。
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