【千葉市】小さなパン屋、モワティエさん
WRITTEN BY 格さん
南房総エリアには、築100年を超すかや葺き屋根の古民家が残っています。古民家では、かや葺き屋根の葺き替えが必要になりますが、それを学生たちとともにワークショップ形式で毎年行い、経験と技術を受け継いでいるのが「かやぶきゴンジロウ」です。今年もかやぶきワークショップと、研究者を招いた「かや談議」が開催されます。
館山市塩見にある築100年を越える古民家「かやぶきゴンジロウ(以下ゴンジロウ)」は、東京大学大学院の岡部明子教授の研究室の学生と地域の人たちが交流しながら蘇らせている場所です。
130坪あるかや葺き屋根を6等分して少しずつ葺き替えを行い、6年かけて一周しています。かや葺きの指導にあたっているのはかや葺き職人の野村泰三さん。公共工事として行われるかやの葺き替えは保存目的のため、家に生活感はありませんが、暮らしの音や匂いがあるゴンジロウの屋根は生きていて、そこで作業ができるのは楽しさがまた違うそうです。

ゴンジロウで使うかやも、南房総のかや場でワークショップを開いてみんなで刈り取っていて、昨年は180束ほど収穫しました。使用する竹も、裏にある竹を切り出しているので、まさに地産地消です。
ゴンジロウでは毎年「かや談義」と題してゲスト、地域の人、学生や研究者を招いて語り合う場を設けています。今年のテーマは「『物としての建築』と『行為としての建築』のあいだ」で、ゲストはインド、神奈川、福島の複数の拠点を往還しながら建築とその周辺の制作活動に取り組む建築家の佐藤研吾さんです。

かや葺き屋根の家に暮らす人、古民家に住む地域の人、かや職人、学生たちなど、さまざまな人がゴンジロウに集まってかや談義に花を咲かせたあとは、夕食会で水餃子を食べながら再び盛り上がりそうです。
92世帯の地区に1軒だけ残るかや葺きの家。学生たちは積極的に地区に関わり、地区の人 たちもまた、うれしそうにゴンジロウに足を運びます。国土交通省の地域交通の実験場に採択されたこともあり、学生たちが裏山の木の皮を剥いで乾燥させ、その材料で壊れたバス停を再建し、地域の足の確保と集まれる場にする実験を行ったこともあります。

あなたも地域と学生たちが一緒に関わる「かやぶきワークショップ」に参加して、ゴンジロウの生きた屋根をともにつくってみませんか。かやの葺き方以上の収穫が、きっと得られると思います。
【イベント情報】
名称:かやぶきワークショップ2026
日程:2月23日~3月4日 スポットでの参加可能
場所:かやぶきゴンジロウ(千葉県館山市塩見349)
※詳細・申込はFacebookを確認してください
公式Facebook(外部リンク)
【イベント情報】
名称:かや談義
日程:2月28日16時~
場所:かやぶきゴンジロウ(千葉県館山市塩見349)
参加費:夕食会込み:社会人3000円/学生1500円
かや談義のみ:社会人1500円/学生500円
※詳細・申込はFacebookを確認してください
公式Facebook(外部リンク)
取材協力:かやぶきゴンジロウに関わるみなさま
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バックパッカーで世界を旅して漂着したのは、千葉県房総半島の安房(あわ)。ボロボロ古民家を仲間と改修しながら、犬猫ヤギと暮らしはじめる。安房の自然にどっぷり浸かりながら、アウトドアや暮らしを堪能しつつ、魅力ある人や場所を紹介している。
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