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宮崎県 -国富町

【国富町】石碑を飲み込む一本桜 大坪で見る可憐な花と奇妙な風景

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omi

大坪の一本桜が咲き始めました。現在の咲き具合を見てみましょう。そして桜の幹に建っている庚申塔についても紹介しましょう。とても奇妙な立ち方をしています。

取材日:2026年3月20日

咲き始めは緻密な美しさ

昨年2025年は例年より遅く、3月24日でも3分咲きでした。今年はもう少し早く咲くかと思いましたが、最近の寒の戻りもあってか、昨年とほとんど同じ咲き具合です。

菜の花の海の奥から伸びた一本桜。うっすらとピンクがかっています。

咲き始めの桜は、緻密なピンクの粒子。見上げた枝先には、水彩画のスパッタリングのように、ピンクの絵の具を青空のキャンバスに散らしたような景色が広がります。満開とはまた違う、美しい瞬間です。

近くで見ると、まだ固めの蕾が多いです。蕾が色づき始めているので、これから一気に咲きそうです。

あと数日でこの枝がピンクに染まります。

菜の花も忘れてはいけません。一本桜とともに、もう一つの主役です。

幹に飲み込まれた塔

桜の幹には石碑が立っています。まるで樹に飲み込まれているように見えます。この石碑は庚申塔。かつてこの桜の下で庚申待ちを行っていた証として建てられました。

大坪の庚申塔
大坪の庚申塔

庚申待ちとは

庚申(こうしん)の日は、体の中にいる虫が寝ている間に抜け出して、閻魔大王様にその人の悪事を報告すると言われています。報告された人間は寿命が縮むと言われ、それを防ぐために徹夜でみんなで酒盛りをしたとか。それが庚申待ちです。悪いことさえしなければ、徹夜の必要は無いでしょう。しかし……だれでも後ろめたいことはあるものです。あなたにも……

それにしてもこの塔、桜の木に飲み込まれているようで、ちょっと怪奇色がありますね。桜が庚申待ちを拒んでいるようにも思えて、どこか不気味です。

人を狂わせる桜を描いた、坂口安吾の「桜の森の満開の下」を連想してしまいます。

もうすぐ見頃

三分咲きの一本桜は、これから一気に見頃になるでしょう。しかし心配なのは天気。満開を待つのでなく、天気の良い日を狙って訪れたいところです。

もうすぐこれらのつぼみが一気に開くでしょう
もうすぐこれらのつぼみが一気に開くでしょう

大坪の一本桜

住所:〒880-1224 宮崎県東諸県郡国富町八代南俣2747 (マップ

駐車場:第1駐車場は狭いので、第2駐車場も設置されています。くれぐれも路肩駐車はやめましょう。

この記事を書いた人

omi
パフォーマー

omi

古墳好きの道産子。札幌で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12月、宮崎県綾町に移住。2024年から2年間、yahoo!地域クリエイターとして宮崎県綾町、国富町、西都市情報を執筆。2024年9月、古墳記事でYahoo!MVA賞受賞。

仕事の傍らバンド、タップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は活動休止中。
詳しいプロフィールはnoteにて。

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