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栃木県 -日光市

【日光市】笑顔はじける感動のステージ「今市少年少女合唱団定期演奏会」ミマス氏伴奏の地球星歌も!

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フルリーナYOC

日光市の「今市少年少女合唱団」が2026年3月22日、作曲家のミマス氏をゲストに迎え定期演奏会を開催しました。第1部は少年少女による合唱。第2部ではミマス氏の「COSMOS」弾き語りとトーク、ミマス氏のピアノ伴奏で「地球星歌」などを披露。第3部では地球へのメッセージを込めたオペレッタを上演。団員たちのはじけるような笑顔と楽しい演技、歌声に観客は笑ったり涙したり…。大きな拍手に包まれた感動のステージをレポートします。

子どもたちの笑顔があふれる「今市少年少女合唱団」

今市少年少女合唱団」は1979年、国際児童年を記念して結成されました。以来47年にわたり、音楽を通じて地域とつながりながら、子どもたちの心を育む活動を楽しく続けています。

長い歴史の中では、さまざまな背景を持つ子どももいました。苦しみを抱えている子や学校に足が向かない子がいたこともありました。でも合唱の練習にはやってきて、みんなと声を合わせ歌う。子どもたちにとって、この合唱団は音楽をする場所であると同時に、大切な居場所でもあるのです。

この温かな合唱団を企画、指導・指揮するのは小林芳枝さん。小林さんは音大卒業後から通算約30年にわたり、今市少年少女合唱団で指導を続けています。小林さんは現在、地域コーディネーターとして、また、誰でも利用できる食を通した居場所「地域食堂 四つ葉のクローバー」を運営しています。

さらに仲間と共に「歌声四つ葉のクローバー」を結成し、福祉施設への慰問や歌声喫茶を開いて地域と音楽を繋ぐ活動も行っています。ピアノは武蔵野音大卒業の手塚絵理子さん。手塚さんもまた音楽家としての活動の他に、日光市の地域コーディネーターとしても様々な働きを担っています。

そしていよいよ、2026年の演奏会の日。会場の日光市「ニコニコホール」には、緊張することもなく、楽しそうに演奏会を待ちわびる子どもたちの姿がありました。

第1部:団員6名が響かせた、豊かな歌声

2026年の今市少年少女合唱団は、合唱団史上最少の団員数6名でスタート。しかし、一人一人の歌声は伸びやかで、美しい歌声とハーモニーを聞かせてくれました。

第1部では、谷川賢作作曲「Make A Wish~ねがいごと」、弓削田健介作曲「手をつなごう」「しあわせになあれ」を6人の団員で演奏。

しあわせになあれ」は、名前に込められた願いを歌った曲。その歌に先立ち、子どもたちは親に聞いた自分の名前の由来や思いを、一人ひとり語りました。

続いての2曲は、団員のお母さんやお祖母さん、OGを含む大人の合唱団「仲間たち」も加わって、富澤裕作曲「いっぱいの明日」、橋本祥路作曲「心の中できらめいて」を披露。アットホームで温かなステージが繰り広げられました。

第2部:ミマスさん弾き語り「COSMOS」に始まる感動のステージ

第2部は、全国の小中学校で歌い継がれる名曲を数多く生み出している作詞家・作曲家、そして音楽ユニット「アクアマリン」のメンバーでもあるミマスさんを迎えてのステージ。

幕開けは、今や合唱のスタンダードナンバーとなった「COSMOS」の弾き語りです。誰もが一度は耳にしたことのあるあのメロディが、ミマスさん本人の温かなピアノと歌声で流れる……。何と贅沢な時間でしょう。

その後のトークコーナーでは、ミマスさんが子どもたち一人一人からの質問を受けました。名前の由来は、大好きな土星の衛星(ミマス)であることなど、興味深い話もたくさん。中でも印象的だったのが、作曲をすることになったきっかけが、楽譜が読めなくて既成の曲を弾けなかったから、自分でキーボードをたたいて曲を作ったという話。自分の中からあふれる音を形にしたいという一途な思いが、ミマスさんという作曲家を生んだのだなと、胸を打たれました。

さらにアクアマリンが大好きな「仲間たち」も加わって、ミマスさんのピアノ伴奏で「明日の空へ」「地球星歌〜笑顔のために」を演奏。

「そう、誰にでも愛する人がいる(中略)この星をぜんぶ ふるさとと言おう(「地球星歌〜笑顔のために」作詞作曲:ミマス/教育芸術社 )……そんな思いが込められた歌詞と歌声が、いま世界を覆う闇の中で、沈みがちな心を優しく慰めてくれました。一生懸命歌う子どもたち、そしてその歌声は、本当に希望です。

第3部:オペレッタ「空から見た地球」〜空から届ける希望と笑顔〜

第3部では、震災への祈りや地球へのメッセージを込めたオペレッタ「空から見た地球」を上演。空で雨を作る子どもたちが、透明な姿で地上に降り立つ物語です。「虹の彼方へ」をはじめとする歌やダンスを交えながら、楽しい舞台は進みます。

ここで、流れ星に乗って地上の人々の願いが届く「ねがいごとボックス」の登場。空の子どもたちが、地上の人々の願いを叶えていくシーンでは、ユーモラスなやりとりもあり、会場から笑い声がこぼれる場面も。

空の子どもたちは1年に1度だけ、透明人間になり地球に降りることができます。今年は「願い事ボックス」の中にあった「青い鯉のぼりをあげられますように」という願いを叶えてあげた子どもたちが、東日本大震災の被災地・東松島市に降り立ちます。

実はこのオペレッタ、長い年月をかけて合唱団が育んできた物語。初演は2010年の定期演奏会。その後、2013年の定期演奏会で上演され、その都度、現実の社会課題とリンクさせながら進化を遂げてきました。1回目はフィリピンのゴミ山で生きる子どもたちの所へ、2回目は東日本大震災の被災地・南三陸町にボランティアの手で建てられた「迎賓館 鍵」へ、空の子どもたちが舞い降りました。

3回目となる今回は、震災で亡くなった子どもたちのために空へ鯉のぼりを揚げる「青い鯉のぼりプロジェクト」(東松島市)が舞台に。

地上に降り立ち「青い鯉のぼり」プロジェクトを行う人々の心に触れ、大空を舞う青い鯉のぼりを見た空の子どもたちは、感動を胸に空へ帰ります。

最後は、子どもたちからのメッセージ

「怖がらずに、何でもチャレンジしていくんだよ」
「辛いことはいつまでも続かない。そんな時は空を見上げて!」

子どもたちの可愛い、真っ直ぐなメッセージに、思わず涙をぬぐう観客の姿もありました。

オペレッタが終わると、出演者全員に「ニコニコ合唱団(日光市)」も加わり、ミマスさんと共に「いつかこの海をこえて(作詞作曲:ミマス / 音楽之友社)」を演奏。

この曲はミマスさんが、東日本大震災で大きな被害をうけた岩手県・釜石市立釜石東中学校の生徒の皆さんと一緒に作った歌。「いつかこの海をこえて 僕たちは舟をだそう……」苦しみの中でも、なお、響き渡る未来への希望の歌です。

感動に包まれたエンディングは、観客も一緒に「ふるさと」を合唱。会場も一体になっての歌声に、会場は大きな拍手に包まれました。

地域と繋がり、地域の子どもたちの居場所としての役割も果たす、この温かな今市少年少女合唱団。来年もまた、どんな音楽と物語に出会えるのか、今から楽しみです。


今市少年少女合唱団(日光市公式HP)
今市少年少女合唱団Instagram

この記事を書いた人

フルリーナYOC
トラベル・グルメライター、作詞家、音楽講師

フルリーナYOC

Website: http://blog.livedoor.jp/fururina_yoc/

自然と美味しいものが大好きな介護人ライター。93歳のばばちゃまをのせた車いすを押し、心に響く風景や美味しいものを求めて、あちこち出没しています。「旅は元気のもと!車いすでも介護中でも子育て中でも、旅をあきらめない!」がモットー。 日光市観光協会公式WEB「日光旅ナビ」、「トラベル.jp」、「いちご大学」その他多数の旅行・グルメ情報webサイトに寄稿しています。

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