【横浜市】の歴史を語る上で欠かせない“美しい博物館”のようなクラシックホテル「ホテルニューグランド」
WRITTEN BY 佐原ねお
1995年1月17日、兵庫県南部を中心に発生した「阪神・淡路大震災」。
淡路島北部を震源とする地震で、マグニチュードは7.3、最大震度7を記録し、死者・行方不明者6,434名、負傷者43,792名にのぼる甚大な被害をもたらしました。

あの日から今日でちょうど30年。ひとつの節目を迎える本日は、『大災害に学ぶ防災キャンプ』(全3部作)の最終回。
キャンプコミュニティ「キャンプサイコー協会」を運営し、キャンパーならではの視点から、最近は防災キャンプにも力を入れ始めている柳井 隆宏さん(愛称:キャンプサイコーおじさん)指導のもと、『聖園子供の家』の子どもたちが実施した「防災キャンプ(集団での防災訓練)」のようすをレポートします(一部抜粋してお伝えします)。
過去2回の『大災害に学ぶ防災キャンプ』参考記事
第1回(2025年1月5日配信/おうちでできる防災キャンプ)
第2回(2025年1月11日配信/災害時に活用できる最新キャンプギア)

『聖園子供の家』とは…
藤沢市みその台にある、東京ドーム約3個分の広大な敷地内に建つ児童養護施設。子ども達が健全な社会の一員となり、自立した生活を送れるよう、家庭に代わる環境を提供。社会的養護を必要とする児童の受け入れをはじめ、藤沢市より子育て短期支援事業を受託しています。

この日の「防災キャンプ」に参加したのは、中学生から高校生までの男女6人。
内容は、『子どもたちが災害時に自分の安全を確保し、周囲と協力して困難を乗り越える力を楽しく養う』ことを目的とし、「知る」「考える」「行動する」の3ステップを軸に、防災意識を楽しみながら高める2日間のプログラムです。
『聖園子供の家』2日間の防災キャンプ・プログラム内容(一部抜粋)
◆1日目: 防災基礎を知る座学&アクティビティ◆
・災害のメカニズムと防災対策など(座学)
・施設内の危険ポイント&安全ポイント探し(アクティビティ)
・段ボールベッド作り体験(アクティビティ)
・非常食の調理体験/夕食(アクティビティ)
◆2日目: より実践的なスキル習得◆
・非常食の調理体験/朝食(アクティビティ)
・段ボールトイレ作り体験(アクティビティ)
・2日間の振り返り

1日目は、スライドを用いて、災害のメカニズムや過去の災害事例から見る事前準備の重要性など、災害の基礎知識を学習するところからスタート。
その後、学んだ内容を活用し、グループごと、日常的に過ごしている施設内の「危険ポイント」と「安全ポイント」を調査。各班が発見した内容を発表し、情報を共有します。

発表の場では、普段の生活では見過ごされがちな施設内の「危険ポイント」が、子どもたちの鋭い観察力によって次々と明らかに。

『聖園子供の家』職業指導員の市川さんは、「子ども達と一緒に行った、施設内の『危険ポイント』調査を通じて、職員内の委員会である『防犯・防災プロジェクト』に活用すべき多くの課題が見つかりました」と驚きを見せます。

次のアクティビティは、避難所での生活を疑似体験するプログラム。
「避難所体験」では、段ボールベッド作り(2日目は段ボールトイレ作り)を通じて実際の避難生活への理解を深め、「非常食の調理体験」では、電気・ガス・水道を使用せずに調理を行うことで、災害時の食生活を学びます。

地面からの寒さや湿気を防ぐ段ボールベッドは、簡単に作れて移動も可能のため、覚えておきたい防災必須アイテム。

作り方は簡単で、段ボールを適切なサイズにカットしたあと、強度を高めるために対角線上に格子を組むか、2〜3層に段ボールを重ねて組み立てていきます。

約30分で、各チーム、形や大きさ、強度が異なる段ボールベッドができあがりました。

完成後は、柳井さんが実際にベッドに横たわり使用感をチェック。どのチームのベッドも、大人が寝ても崩れることなく、しっかりとした仕上がりを見せていました。


そして、最大の盛り上がりを見せた「非常食の調理体験」。この日は、カセットボンベを使い以下の4品をメインに挑戦しました。
「『アイラップ(ポリ袋)』で炊くご飯」
ご飯と水をポリ袋に入れ、空気を抜いて湯煎する。
「缶詰&トマト缶カレー」
カレールー、トマト缶、焼き鳥缶などを鍋で混ぜて温める。
「じゃがりこDeポテトサラダ」
じゃがりこにお湯を注ぎ、かき混ぜる。
「焼き鳥缶ラーメン」
カップ麺やインスタントラーメンに焼き鳥缶を加えて調理。
※災害時に電気やガスが止まった場合、最低限の生活を支えるためのエネルギー源として備えたいカセットボンベ。温かい料理は、不安を和らげたり低体温症を防いだりするのに役立つほか、衛生用品の煮沸消毒にも使えるので、1台用意しておくと安心です。
まずはガス缶のセット方法や換気の重要性、注意点などを子どもたちと確認。その後調理に入ります。

焼き鳥の缶詰を加えて作った「缶詰&トマト缶カレー」は、比較的スムーズに完成しましたが、難航したのは「『アイラップ(ポリ袋)』で炊くご飯」。

水の加減やコツがつかめず大苦戦。袋からお米が漏れ出すハプニングもあり、食べられるようになるまでおそらく1時間半ほどかかりました。
その待ち時間には、カードゲームなどを楽しみながら(スマホの使用は控えるルール)、「じゃがりこDeポテトサラダ」の試食も行いました。


じゃがいもを主原料としたスナック菓子「じゃがりこ(カルビー株式会社)」に、お湯を注いで混ぜるだけで手軽に作れる「じゃがりこDeポテトサラダ」は、馴染み深い美味しさに加え、温かさが小腹を満たしてくれるため、子どもも大人も「美味しい!」と大絶賛(お湯を少なく注げば“ポテトサラダ風”、多めに注げば“とろみのついたポタージュ風”の仕上がりに)。
このようすに、筆者も思わず「帰ったら『じゃがりこ』をストックしよう!」と心に決めたほど(そして買いました。笑)。味やサイズにバリエーションもあるので、いくつか買い置きたいアイテムです。

そうこうしているうちに、ようやくご飯も炊け、カレーも実食。
カレールーは、トマトの風味が豊かでお肉の食感も楽しめると好評。調理体験では、子どもたちが「やってみたい!」「私がやる!」と積極的に動くようすが印象的でした。

こうした災害時のシミュレーションと実践を通じ、多くの気づきと知識が得られる2日間の「防災キャンプ」。
“形式的な”「防災訓練」と比べ、“実際の災害シナリオに基づいて行われる”「防災キャンプ」は、訓練への関心を高め、行動できる力を育むために非常に有意義であると感じました。
3回にわたりお届けした『大災害に学ぶ防災キャンプ』特集。これを機に、家庭・学校・地域・企業などでの備蓄や防災訓練が見直され、「防災キャンプ」の普及が進むことを切に願います。

※柳井さんが主宰する「防災キャンプ体験」に関心のある方は、公式 ホームページ(外部リンク)もしくは、yanai@camp3150.comまでご連絡をお願いいたします。
基本情報
「キャンプサイコー合同会社」
柳井 隆宏さん(愛称:キャンプサイコーおじさん)
公式 ホームページ(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
公式 X/Twitter(外部リンク)
※詳細は「キャンプサイコー合同会社」の公式サイトをご確認ください。
取材・撮影・校正協力
キャンプサイコー合同会社 柳井様
社会福祉法人 みその 児童養護施設『聖園子供の家』職業指導員 市川様
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ころんころ
神奈川県を中心に活動するライター。
「読まずにいられない記事タイトル」を信条に、地域の魅力や出来事を伝える。
2021年~2026年まで Yahoo!ニュース エキスパート 地域クリエイターとして活動。
2024年には ベストエキスパート2024 を受賞。
このほか、昭文社「まっぷるトラベルガイド」をはじめ、複数媒体・紙面で執筆。現在は「湘南経済新聞」などで執筆する。
元証券会社人事部出身。
年金アドバイザー資格(最上位2級)を持ち、キャリアや生活に関するテーマにも強みを持つ。