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神奈川県 -藤沢市

「海に178万人」その裏で「出動20件」藤沢市が誇る「水難救助隊」その知られざる日常と伝えたいこと

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ころんころ

夏になると、年間100万人(2025年178万人)以上が訪れる、江の島・片瀬西浜・鵠沼海水浴場。日本一の集客を誇る藤沢市の人気スポットですが、その一方で、今年も水難事故がいくつか報道されました。

そこで今回は、この夏の海を振り返りながら、藤沢市で活動する「鵠沼水難救助隊」(以下「水難救助隊」)を取材。日々の活動のようすや思いをお届けします。

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藤沢市が誇る水難救助隊とは

夏の海や川で、「誰かが溺れている」といった場面に居合わせたことはあるでしょうか。そうした緊急事態において、水難事故の最前線で活動する専門部隊が「水難救助隊」。

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「南消防署鵠沼出張所」水難救助隊のみなさん

この部隊は、2000年4月に発足。現在は、「南消防署鵠沼出張所」を拠点に、16人の隊員が2班に分かれて24時間体制で待機。海や河川での事故対応に特化した知識と技術を備え、消防組織内でも特別な位置づけを持つ精鋭部隊として知られています。

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実際の稼働としては、海での事故が発生した場合、まずはライフセーバーや周囲の人々が救助を試みます。それでも救助が困難な場合には、通報は「118番」(海上保安庁)または「119番」(消防)に行われます。

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その後、「水難救助隊」が現場に出動。要救助者を救出後、要救助者は救急隊に引き継がれ、医療機関へ搬送されます。また、事故が犯罪に関連している場合には、警察による対応が行われることになります。

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「水難救助隊」の訓練風景

このように「水難救助隊」は、事故の初期対応から救助活動、関係機関への引き継ぎまでを担う、いわば中間的な役割。その役割の特性上、現場で関わる場面は限られており、関係者との接点も限定的といいます。

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こうした任務に的確に対応するため、隊員たちは、日々、技術と判断力の向上に努めています。溺れている人を見つけて水上オートバイで駆けつける方法や、潜水器材・水難救助器材を使った捜索など、現場で必要な技能の習熟にも余念がありません。

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「水難救助隊」の訓練風景

なお、同隊は今年も全国消防救助技術大会に出場し、上位入賞を輩出。その高度な技術力は、実際の救助現場でもしっかりと活かされています。参考記事:第53回全国消防救助技術大会について(外部リンク)

藤沢市の海の特長

藤沢市消防局 南消防署 警備一課 鵠沼水難救助隊長の消防司令・春日さんにお話をうかがうと、藤沢市の海は、砂浜や磯、岩場など地形のバリエーションに富んでおり、それぞれに異なる水難リスクが存在するといいます。

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例えば、砂浜では離岸流や波の変化に注意が必要で、磯や岩場では滑落や波にさらされる危険が伴うと指摘。江の島の海の多様な地形が、事故の発生を複雑にしているのだそうです。

毎年報告される水難事故

これらは、決して机上の話ではありません。

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年間で20件前後にのぼる「水難救助隊」への出動要請。

記憶に新しい例としては、今年7月(片瀬海岸)、そして9月(稚児ケ淵)にも水難事故が発生。いずれの現場でも、「南消防署鵠沼出張所」の「水難救助隊」が出動し救助にあたっています。

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川や海は危険なだけなのか

実は今回、「地域の水辺に潜む危険を、もっと強く伝えてほしい」という読者の声がきっかけとなり「水難救助隊」への取材をお願いした筆者。しかし、実際に隊員たちに話を聞いてみると、返ってきたのは“少し意外な視点”の言葉でした。

「海は、危険なだけの場所ではありません。私たちは海が好きです。だからこそ、海を安心して楽しむための知識を身につけてほしいと願っています」

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事故の現場に立ち続ける彼らが語るのは、“恐れるだけでは守れない”という視点。

たしかに、報道や数字だけを見れば、海や川は「近づいてはいけない場所」と感じるかもしれません。しかし、「水難救助隊」の目に映る海は、楽しさと危険が同居する場所。正しい知識と準備があればリスクを抑えて楽しめるといいます。

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具体的には、地形のバリエーションに応じた危険性の把握、ライフジャケットの着用、無理のない行動(飲酒後の入水など)、溺れた際に沈まないこと(大きな声を出さず、落ち着いて体を浮かせること)の大切さを語る隊員たち。

いずれも一般的で単純な内容に聞こえますが、現場を知る隊員たちは、この基本の心がけこそが海や川を気持ちよく楽しむためにとても重要と強く訴えます。

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近年の水難事故の傾向とこれから

ここ数年の水難事故について、「救助対象や事故現場に共通点があるわけではなく、一瞬の出来事で救助が必要になるのが海です。ただし、マリンスポーツ中の事故が増えているのは事実です」と話す隊員たち。

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サーフィン、SUP(スタンドアップパドルボード)、カヤック、水上バイクなど、活動の幅が広がるほど、伴う事故も増えるといいます。

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夏の海だけでなく、年間を通じて地域の水辺を見守る「水難救助隊」。

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「私たちは海が好き」と話す「水難救助隊」の表情

今回、隊員の活動や視点に触れることで、藤沢市の水辺の魅力と向き合い方を改めて考える機会となりました。ぜひ今夜は、この夏の記憶を、身近な誰かと分かち合ってみませんか?

基本情報
南消防署鵠沼出張所
公式 ホームページ(外部リンク)
藤沢市 水難救助隊 特集(外部リンク)
※詳細は公式サイトをご確認ください。

取材・撮影・校正協力
藤沢市消防局 南消防署 警備一課 鵠沼水難救助隊長 春日様
藤沢市消防局 南消防署 鵠沼出張所 水難救助隊のみなさま
藤沢市消防局 消防総務課 相馬様

この記事を書いた人

ころんころ
ライター

ころんころ

神奈川県を中心に活動するライター。
「読まずにいられない記事タイトル」を信条に、地域の魅力や出来事を伝える。

2021年~2026年まで Yahoo!ニュース エキスパート 地域クリエイターとして活動。
2024年には ベストエキスパート2024 を受賞。

このほか、昭文社「まっぷるトラベルガイド」をはじめ、複数媒体・紙面で執筆。現在は「湘南経済新聞」などで執筆する。

元証券会社人事部出身。
年金アドバイザー資格(最上位2級)を持ち、キャリアや生活に関するテーマにも強みを持つ。

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