【横浜市】の歴史を語る上で欠かせない“美しい博物館”のようなクラシックホテル「ホテルニューグランド」
WRITTEN BY 佐原ねお
※記事の内容は2022年9月取材時のものです。お店の公式Instagram(外部リンク)などで最新情報をご確認ください。
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『湘南藤沢地方卸売市場』に「生ハム」工場ができている。
そんな話を耳にし、移転間もない「有限会社NORMA」直営店舗の『Shoko-Tei(ショウコウテイ)』に取材のお願いをしたのは、約半年前のこと。
その念願がようやくかない、先日取材に訪れました。


直営店舗の『Shoko-Tei』は、1階がショップとイートインスペース、そして2階が「ふじさわ生豚(なまはむ)」(以下、生ハム)の製造工場となっています。まずは2階の工場から、オーナーの高橋さん一家に案内していただきました。
階段をあがると、そこには数十本の「生ハム」が吊るされています。

そもそも「生ハム」は、文字を使用する前の先史時代からあったと言われる食べ物。当時は「豚もも肉」と「塩」の2つの材料だけで作られていました。
その「生ハム」の要ともなる「豚肉」。
実は、神奈川県で最も養豚が盛んな「藤沢市」。高橋さんは藤沢市畜産会と日本大学に協力を依頼し、藤沢市で育まれた豚肉を使ったこだわりの「生ハム」作りに挑戦します。

「寒冷地などで多く作られる『生ハム』ですが、温暖な湘南藤沢の気候でも製造は可能です」と話す高橋さん。
添加物や着色料は一切使わず、歴史に基づいた伝統の生ハム製法を用いた「生ハム」作りにこだわりました。温度・湿度の変化を見ながら、水分量(熟成具合い)を微調整。高橋さんはさまざまな歴史的文献史料にも目を通しながら、藤沢産の「豚肉」と豊富なミネラル分を含む「自然海塩」の2つだけで「長期熟成生ハム(16カ月以上熟成の原木生ハム)」の製造に成功しました。
こうして作られた「生ハム」は、近隣のレストラン(茅ヶ崎市の『MOKICHI全店(熊澤酒造)』や藤沢本町の『3+3CAFE (サンタスサンカフェ)』)など、神奈川県内広域に卸されるほか、1階のショーケースで小売り販売(一般の方でも少量から購入できます)。

「生ハム」以外にも『打戻(うちもどり)』『羽鳥(はとり)』『大庭城南(おおばじょうなん)』『葛原(くずはら)』という藤沢市の地名がついた、フレーバーの異なる「藤澤之腸詰(サラミ)」や…

「イワシ」に塩を加えて発酵させ、うま味成分を凝縮した「鵠沼魚醤(1本850円)」、また「藤沢産にんにくダレ(1本1,200円)」「本返し(1本1,000円)」「自家製ピクルス液(1本1,000円)」といったこだわりの調味料も販売しています。

さらに、メニューは限られるものの「切り立てふわふわスライス生ハム(10月末までの夏季限定/25g500円)」や「フレッシュトマトの冷製パスタ(1,100円)」「自家製ツナのトマトパスタ(1,100円)」などのランチメニューも用意されています(パスタには切り立て生ハムとピクルスの前菜が付きます)。※記事の内容は2022年9月取材時のものです。お店の公式Instagram(外部リンク)などで最新情報をご確認ください。


取材後、切り立ての「牛の盲腸詰め生ハム」(以下、生ハム)と「長期熟成生ハム(16ヶ月熟成の原木生ハム)」を試食させていただきました。

まずは「生ハム」。

「生ハム」は、口に運ぶととろけてしまう「極薄切り」と、歯ごたえを感じる厚みの「薄切り」があります(夏場は脂が溶け出してしまうため「薄切り」のみの販売です)。


軽やかな「生ハム」は、ナチュラルな塩気でしっとりとした食感。スーパーなどで販売されるパック商品とは異なり、自然本来のふくよかな香りを楽しめます。サラダはもちろん、バゲットに乗せてカナッペに、またパスタにあわせても美味しさが増します。
続いて「長期熟成生ハム」。16ヶ月熟成された「豚肉」は、水分が抜け、本物の原木のような質感。口にする前から、濃縮された味わいが伝わってくるほどです。

2センチ角ほどの小さなカットでも、噛むごとにまるで味噌のような味わいを醸し出す「長期熟成生ハム」。一般的な「生ハム」とは段違いの熟成度合いで、普段は口にすることない濃厚な旨みに圧倒されます(取材中にもかかわらず「今すぐワインで流し込みたい!」と感じました。笑)。「先人の知恵」と「自然の恵み」に本当に感謝したい食べ物ですね…。
「生ハム」と「長期熟成生ハム」の味わいの違いについて、高橋さんは「わかりやすく表現すると『生ハム』はカマンベールチーズのような軽さ、そして『長期熟成生ハム』はブルーチーズのような深みですね」と教えてくれました。私は「長期熟成生ハム」が好みかな…。

私が購入したのは「3種盛り合わせパック(70g2,000円)」です。「極薄切り」の「生ハム」と「藤澤之腸詰(サラミ)」が入っています。


「生豚(生ハム)」は赤身と脂身のバランスが良くマイルドな塩味。わずかに唐辛子が含まれた「藤澤之腸詰」の「打戻」サラミは、泡のお酒にもよく合いました。

高橋さんも「一般のお客様には、まだまだ知られていないと思います」と話す『Shoko-Tei』の貴重な「生ハム」。秋の夜長を楽しむちょっとした贅沢に、地域に根付いた「本物の生ハム」を味わってみませんか?
《ギフト用やパーティ用に》
大きめの特注ブロックカットや、生ハム原木の注文も承っています。ご注文はお電話で。
※記事の内容は2022年9月取材時のものです。お店の公式Instagram(外部リンク)などで最新情報をご確認ください。
基本情報
店名:NORMA直営店舗 Shoko-Tei(ショウコウテイ)
住所:藤沢市稲荷520「湘南藤沢地方卸売市場」内
アクセス:JR「辻堂駅」から車で10分
電話:090-8504-9835
駐車場:有り
公式 ホームページ(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
公式 Facebook(鵠沼魚醤/外部リンク)
公式 Facebook(ふじさわ生豚/外部リンク)
※詳細は『有限会社NORMA』の公式サイトをご確認ください。
取材・撮影協力 NORMA直営店舗 Shoko-Tei 高橋 様
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ころんころ
神奈川県を中心に活動するライター。
「読まずにいられない記事タイトル」を信条に、地域の魅力や出来事を伝える。
2021年~2026年まで Yahoo!ニュース エキスパート 地域クリエイターとして活動。
2024年には ベストエキスパート2024 を受賞。
このほか、昭文社「まっぷるトラベルガイド」をはじめ、複数媒体・紙面で執筆。現在は「湘南経済新聞」などで執筆する。
元証券会社人事部出身。
年金アドバイザー資格(最上位2級)を持ち、キャリアや生活に関するテーマにも強みを持つ。