【綾町・国富町】バスにのってGO!GO!GO! 車では見えない町・畑・古墳の景色
WRITTEN BY omi
鬼が作った古墳「鬼の窟」。その石の一枚を山の神が放り投げ、落ちた場所が「石貫神社」。鬼の窟近くには、山の神オオヤマツミノカミが眠る古墳「大山祇塚」もあり、古墳と神社を「石貫階段」がつないでいます。
石貫神社と鬼の窟には、娘に恋した鬼の切ない神話が伝わっています。娘への愛を貫こうとした鬼に対し、父である山の神が仕掛けた仕打ちとは……物語の全貌については、以前の記事で詳しく紹介しています。ぜひ鬼の純情に触れてみてください。
関連記事:【西都市】神話の婚活、切ない鬼の純情…投げられた石は古墳を越えて石貫神社へ

石貫神社には駐車場がありません。なので車で来る方の多くは、西都原古墳群の駐車場に車を停めて、古墳群から階段を降りる形になると思います。第二古墳群を歩いていくと、石貫階段の案内板が見えてきます。進んでいきましょう。

この辺は散歩道として、のどかで良いですね。階段の降口に到着しました(マップ)。

案内板を読んでみましょう。階段にも何か物語があるはず。

信仰心の篤い方々からの寄付金で作られたようですね。もともとは山の神オオヤマツミノカミが眠る、大山祇塚へ行くための参拝階段みたいです。一段一段に寄付された方々の思いが宿っているのでしょう。それにしても、これほど人々に敬われている神様が、なぜ鬼にあのような仕打ちを……何か理由があったのでしょうか?

階段は思ったより急ですが、横には階段を歩く際の杖が置かれています。使いたい人はご自由に。上り下り両方に設置されています。使い終えたら杖入れに返却してください。では、降りてみましょう。

この日は雨上がりだったので、滑らないように注意です。

階段を降りると、今度は緩やかな階段があります。ここを降りてまっすぐ進むと石貫神社です。

鳥居では、鬼が歓迎してくれます。

ここまで来たらぜひ拝殿まで行き、参拝することをお勧めします。神社としては珍しく、とても開放感あります。石貫神社については以前の記事で紹介したので、ここでは省略させてもらいます。

参拝後は来た道を戻り、今度は階段の上りを体験してみましょう。

トレーニングにはうってつけかもしれません。ここをダッシュするプロのスポーツチームもあるそうです。

169段の階段を数えながら進んでいきましょう……と思ったのですが、階段脇にはたくさんの小さな花が咲いていて、目が行ってしまいます。

花を観賞しているうちに、何段登ったか忘れてしまいました……
ここで目についた花を、いくつか紹介しましょう。
カタバミ

雨や曇りの日には、花がうつむくことがあるそうです。この日は、少し前まで大雨でした。うつむいた花に、雫が一粒。まるで、そっと涙をこぼしているようです。何か、哀しいことがあったのでしょうか?
キンポウゲ

別名、ウマノアシガタですが、キンポウゲの方が花のイメージに合っている気がします。漢字で書くと金鳳花。光を浴びて、黄金の輝きを放つことからこの名前が付いたそう。曇り空でも存在感を示しています。
アザミ

花の下にトゲがあります。花を摘もうとしてトゲが刺さり、「可憐な花だと思ったのに、あざむかれた!」そこからアザミになったという説があります。スコットランドでは敵の侵入を知らせて国を守ってくれた国花です。
169段登り切りました。若い方は余裕でしょう。私も余裕でした……ということにしておきましょうか。上り下りしたあとで見ると、同じ風景も少し違う気がします。

この階段を登ると、大山祇塚(90号墳)と鬼の窟(206号墳)があります。
階段では神話をかみしめるもよし、季節の息吹を感じるもよし。途中で足を休めながら、花も堪能してください。勾配が急なので、無理をせず自分のペースで楽しんでくださいね。
石貫階段
住所:〒881-0005 宮崎県西都市三宅 (地図)
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omi
古墳好きの道産子。札幌で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12月、宮崎県綾町に移住。2024年から2年間、yahoo!地域クリエイターとして宮崎県綾町、国富町、西都市情報を執筆。2024年9月、古墳記事でYahoo!MVA賞受賞。
仕事の傍らバンド、タップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は活動休止中。
詳しいプロフィールはnoteにて。