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神奈川県 -横浜市

横浜市|パイプオルガンの音色が宿る横浜みなとみらいホール夏恒例イベント「みなとみらい遊音地」体験レポ

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WRITER
佐原ねお

1998年に開館し、2022年にリニューアルオープンした「横浜みなとみらいホール」。夏休み時期には子どもから大人まで楽しめる音楽の遊園地イベント「みなとみらい遊音地(ゆうおんち)」が開催されます。

2025年の開催は既に終了していますが、今回はその一部を体験した様子をご紹介。実はこちらのイベント以外でも、横浜みなとみらいホールでは子どもも大人も気軽に楽しめるイベントが多いのです。

気軽に行って楽しめる「オルガン&ホール探検!」

筆者が今年参加したのは、「オルガン&ホール探検!」。去年、パイプオルガン演奏体験「はじめてのパイプオルガン」に参加して感動し、今年は日程が合わなかったため、前者のみの参加となりました。

東急東横線直通/みなとみらい線「みなとみらい駅」から、傘要らずでアクセスできる横浜みなとみらいホール。まずは受付でもらった探検ブック片手に、スタンプラリーに参加しながらホール探検です。

スタンプラリーの様子

事前受付不要・無料で参加できるこちらのイベント。アクティビティが行列になることはあっても、ホール全体としては大きくそんなに混雑しないため、来年開催される時は気軽に遊びに行って欲しいです。

大ホールは全部で2,020席あります。

まずは10時半開始のオルガン説明とミニコンサートを見逃さないよう、大ホールへ向かいます。

内部も合わせて4,632本ものパイプを持つオルガン“ルーシー”が主役となった大ホールは、天井スピーカーもまるで巨大なオブジェ。初めて目にする子には圧巻の光景です。

見上げて撮影した状態の天井スピーカー

“ルーシー”という名前は、ラテン語で「光」という意味から生まれました。みなとみらいでの波間の光を思わせる、輝かしくて華やかな音色がホール中に響き渡り、聴いている人の心に広がって優しく溶け込んでいきます。

アメリカで作られてから、27年前に船で運ばれ、横浜のホールで組み立てられました。横浜の港の景色を思わせるカモメの彫刻や、日本らしい格子の装飾。さらに切り込み口を繋げていくと、大きなカモメが羽ばたいていくシルエットが浮かび上がります。

パイプの上に目をやると、帆の形のデザインも。

ホールオルガニスト近藤岳さんにより、オルガン説明の後にミニコンサートが開催されました。この間は撮影NGとなっています。

オルガン説明前に登場してくれたホールマスコットキャラクターのみなトラくん。オルガン説明の時には手話通訳の方も入っていました。

パイプオルガンは足の部分も含めると4つの鍵盤を持つ鍵盤楽器です。パイプに風をそそぐと音が出る仕組みは、管楽器に似ているところも。

2階席の真正面から見たルーシー

演奏曲はJ.S.バッハの有名な作品2曲に続き、近藤さん編曲のディズニー・メドレーも。教会などではあまり耳にすることのない、手拍子とパイプオルガンの重なり合う音が心地いいです。

ホールに響くルーシーの音色は、いつも自分を遠い日の記憶へと誘います。それは、まだ幼い自分が初めてパイプオルガンの音を聴いた時のこと。

頭上から降り注ぐ不思議な響きを耳にして、「天使が奏でる音のカーテンのようだ」と胸を躍らせた記憶が、今も鮮やかに蘇ります。

2階席の斜め横から見たルーシー

ルーシーからは、バラエティ豊かな音色が聞こえてきます。両手も足も使ってほぼ全身で演奏するパイプオルガンは、奏者自体も楽器の一部になったかのように、一体化しているようにも見えてくるのです。

オルガン説明と演奏は20分ほど。演奏が終わると、そこまでクラシック音楽に興味がなさそうな子どもも「楽しかった!」と笑顔で目をキラキラさせていたのが印象的でした。

ホール見学では舞台にあがって、指揮台に立つこともできます。2階客席からはオルガンの間近にいくことも。オルガンの近くはパイプオルガンを背にして座る席があり、ホールの壁に跳ね返ってくる音も楽しめます。

ホールは楽器の音や歌声が良く響くように設計されていて、響きの残る時間は満席時で2.1秒あるのだとか。

ミニコンサートは時間を空けて2回あったのですが、1回目と2回目で聴く場所を変えて、聴こえてくる音を楽しむ方も少なくありませんでした。

音響室

ホール探検は普段見られない舞台裏が観られるのも楽しいところ。舞台の操作盤・照明室・音響室も楽しいですが、意外に子ども達が盛り上がっていたのは楽屋。

照明室

部屋の中にグランドピアノがあったり、シャワー室があったり。「ホテルみたい!」とはしゃいでいる子も。フルコンサートグランドピアノが入るサイズのエレベーターでは「すごい!」と感嘆の声が聞こえました。

一部の楽屋が開放され、見学できるようになっていました。

実は11時20分から小ホールで、ハマのJACKの公演に向けたリハーサル見学が特別に開催されたのですが、ホール見学に夢中になってしまい、行った時には既に定員になっていました。

ほか、1階席ホワイエではタブレットを使った「無人オーケストラ」VR体験もできました。指揮者になったイメージで、ソロやパート別に演奏を聴くことができます。

また常に行列が絶えなかったのは、だれでもピアノ(R)体験。右手で演奏するだけで伴奏がついてくる不思議な演奏体験です。1本指でも本格的な演奏が実現できます。

パイプオルガンに触れられる貴重な機会!「はじめてのパイプオルガン」

「はじめてのパイプオルガン」では、ポルタティフオルガンのスージーに触れてみる機会もあります。

「みなとみらい遊音地」はほかにもまだまだイベントがあるのですが、特にご紹介したいのが、別日で開催されているパイプオルガン演奏体験「はじめてのパイプオルガン」。

有料で事前申込制(抽選)となっており、限られた人数とはなってしまいますが、ピアノなどを習っている子も習っていない子も楽しめるような内容。

2025年の参加費は小・中・高校生:1,000円、大学生以上:2,000円 保護者・同伴者の見学は参加者1人あたり2人まで可能となっていました。

「いつか触れてみたい」と憧れていたパイプオルガン。筆者の場合はあまりにパイプオルガンへの思いが強く、参加する子どもと相談して、初めて聴いた時のイメージだった天使のような白いドレスを着てもらっています。

ただほとんどドレスで演奏する子はいなかったので、普段着で全く問題ありません。男の子も何人か参加していました。

参加した子は「大きな音が苦手だからドキドキしたけど、弾いているとそこまで音が大きくないから不思議だった。またやってみたい」という感想。

演奏する曲を決めておいて、前もって楽譜を提出し、当日オルガニストの方に音をつくってもらいながら演奏することができます。鍵盤に触れたことがないという子でも大丈夫。触れてみるだけで音を楽しめるようになっています。

付き添いの保護者はオルガンに触れられませんが、ほとんど人のいない大ホールで、音が響くのを聴くのは贅沢な時間です。

こんなに気軽にパイプオルガンに近づける機会にあふれた横浜は、地元自慢してもいいレベル。

筆者がパイプオルガンの音色を懐かしいと感じるように、できればホールで一緒に聴いていた子ども達にも懐かしい音になってほしい。大人になった時に「パイプオルガン見に行ったよね」と、横浜あるあるとして語り合えるようになったらいいのに、と思ったりもします。

ホール近くにある帆船日本丸で実際に港を出る時に鳴らされていた銅鑼。ホールができた頃は開演前の合図として鳴らされていました。銅鑼越しに見えるみなとみらいの景色が爽やかです。

「みなとみらい遊音地」の開催は、夏になったら公式サイトやSNSなどで公表されます。来年は行きたいという方で、特にパイプオルガン演奏体験に興味がある方は5月か6月頃にチェックしてみては。

取材にあたり、横浜みなとみらいホール広報の方からメッセージをいただきました。

「2025年11月開催の2つのコンサートでは、小学生~18歳以下のお子様 無料ご招待企画(限定枚数)を実施します!同伴の19歳以上の方は、お子様の人数に応じて通常の一般料金の半額でご購入いただけます。この機会にぜひ横浜みなとみらいホールへ足をお運びください」

横浜みなとみらいホールでのイベントについては、記事の最後に案内されている公式サイトをご覧ください。

気軽に演奏会に参加できるプログラムがあるので、気になる方はぜひ横浜みなとみらいホール公式サイトやSNSをチェックしてみては。

※2025年開催時点での内容となります。

横浜みなとみらいホール

公式サイト:横浜みなとみらいホール

住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-6

アクセス:みなとみらい駅(東急東横線直通/みなとみらい線)下車、「クイーンズスクエア横浜連絡口」より歩いて 3 分ほど

X:yokohamammh

Instagram: yokohamammh

YouTube: 横浜みなとみらいホール

*こちらの記事は、2025年8月23日にYahoo!ニュースにも掲載された内容です。

この記事を書いた人

佐原ねお
「横浜市」の街で出会った誰かの想いと感動を、拾い集めています

佐原ねお

Website: https://holidaytalk.net/

毎日を旅するように生活することを意識し、地域ならではの魅力を探索しています。歴史あるスポット巡りに興味がある一方、流行りモノにも目がありません。

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