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神奈川県 -横浜市

【横浜市】海の公園一の美しい“奇祭”であり“喜祭”であり“希祭”でもある「金沢文庫芸術祭」レポート

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佐原ねお

2025年の三連休の中日である9月14日(日)、晴れ渡る青空の下で「第25回 金沢文庫芸術祭」(以下、「芸術祭」)が無事に開催されました。荒天の場合は延期でなく中止、1日のみの開催、という天候に大きく左右されるイベントでしたが、地元の人たちの熱い想いが天に届いてか、気持ちがいいほどの快晴。

今回はそんな芸術祭と、同時開催されたサンドアートフェスティバルの当日にお伺いした様子を紹介させてもらいます。

海の公園一の“美しい奇祭”たる所以

「海の公園で一番不思議で賑やかなイベント。地元の人が特色を出せるイベントはなかなかないので、伸ばせていけるといい」

開会式でそう挨拶されたのは、海の公園の園長、松岡さん。確かにエコイベントや地元の恒例行事が多い海の公園のイベントの中でも、極めて異色を放つのがこちらの芸術祭。

芸術祭の当日は砂浜でサンドアートフェスティバルも開催。左は海の公園 園長の松岡さんと右がサンドアートフェスティバルの砂像制作者であり体験教室の講師も務められた佐藤圭吾さん

伝統も風習も無関係。なんのお祝いでも記念日でもない。企業がプロモーションのために企画しているわけでもない。なので10年以上住んでいるような金沢区民でも、芸術祭の存在すら知らなかったという人も珍しくはありません。

開会式の様子。左が金沢文庫芸術祭実行委員長の井出航平さん、右が実行委員でアサバアートスクエア主宰の一人である浅葉弾さん。

それでもこの独特な雰囲気に包まれる芸術祭に魅了される人が多く、毎年この時期になると金沢区だけでなく、市外からも県外からも多くの人が足を運ぶほどのイベントです。訪れる人は3万人ほどという規模。

筆者はこのイベント自体が横浜市金沢区を表現しているかのように思える時があります。

芸術祭はどこかの企業に所属している人ではなく、このイベントとこの土地を愛してやまない人が中心となって集まって実行委員となり開催されるのが一番不思議なところ。

サンドアートフェスティバルが開催された海の公園ビーチ。サンドアートフェスティバルは芸術祭のタイミングにあわせて、海の公園が主催になって開催されています。

その昔、穏やかな海辺の景色に心惹かれて浮世絵にもなった風光明媚な金沢区。地元では「この地を盛り上げたい」と地域イベントが活発的に行われています。その際たるものがこの芸術祭なのでは。

実行委員は報酬も求めず、スキルとネットワークで芸術祭を盛り上げようと、芸術祭が終わって一段落着くと翌年の芸術祭開催の話し合いを始めていきます。

子供向けのかわいらしいアートを楽しむワークショップや遊び場もあれば、アイヌ・ネイティブアメリカン・中南米・アフリカなどでの先住民族文化に触れる先住民族ひろばもあり。

開会の前でまだ人が少ない時間帯に撮影した写真です。

食べ物・音楽・ダンス・宗教を超えた祈りなどがいっせいに、たった一日自然豊かな海の公園に集まり、交流が繰り広げられるのです。

その日は先住民族のように派手な仮装も珍しくはなく、クライマックスは陽気でにぎやかな音楽でリードされたパレードで締めくくられます。

パレードで使えるいしょうづくりワークショップや楽器を販売しているお店もありました。

芸術祭といっても秋が深まった時期でもなく、晩夏ともいえる9月の三連休。夏の終わりを惜しむように音楽とアートで彩られます。

それが大きな喜びに包まれた宴のようでもあり、まるで横浜市金沢区にとって特別な日であるかのようなお祝いのようでもあり。

芸術祭の発祥であるアサバアートスクエア主宰の一人、浅葉弾さん。

希少であり、子供の未来を紡いでいく希望の祭りでもある金沢文庫芸術祭。このイベントが海の公園で “美しい奇祭”のままずっと開催され続けていくことを願います。

ステージを固定する部分もアートっぽく仕上げられていました。こんな見えないところにも遊び心とアートが施されています。

思いがけない人に会える場所

開会前の朝の様子 こちらのストリートにキッチンカーが並んでいました。

人が集まる芸術祭では、地元の人と会える場所でもあります。特に約束していなくても、キッチンカーが並ぶストリートを歩いていると、誰かに遭遇することもしばしば。

金沢文庫芸術祭実行委員長の井出航平さんと多田亜沙美さん

久しぶりにお会いしたのは、地域活動家の二見翼さん(以下、ツンさん)。午後にもう一度お見かけした時は横浜テクノタワーホテルでお世話になっている大谷さんにもお会いしました。

お二人でゴミステーションのボランティアをしていたのだとか。

地域活動家で金沢文庫芸術祭実行委員の一人でもある二見翼さん

実行委員の一人であるツンさんは、「以前に関東学院で講師をしていた時の生徒と会えたり、芸術祭の実行委員として関わってくれたり、懐かしい人との再会の場にもなっている」とお話してくれました。

また芸術祭ではサンドアートフェスティバルも同時開催。金沢区長の齋藤真美奈さんにもお会いしました。

金沢区長の齋藤真美奈さん(左)。佐藤圭吾さん(右)作の大型砂像前で。

筆者にとっても久しぶりに会う子供が大きくなっている姿を見て驚くことも。また知り合いがワークショップ開催やステージでパフォーマンスをしている姿を見ることもありました。

知るも知らぬも金沢文庫芸術祭。共有した思い出は、いつか金沢区あるあるとして語り継がれていくことになるのでは。

金沢文庫芸術祭実行委員のみなさま、今年も奇跡のように美しく楽しい金沢文庫芸術祭を開催していただき、ありがとうございました。

みなさんの想いが子供の未来にも繋がっていきますように。

※今回は関係各者の許可をいただいた上で記事の内容はお任せで書かせてもらっており、筆者の個人的な意見や感想が入っています。

金沢文庫芸術祭

公式サイト:金沢文庫芸術祭

インスタグラム:kanazawabunko.artfes_official

金沢文庫芸術祭は例年9月中旬に海の公園で開催されます。

海の公園

公式サイト:海の公園

住所:横浜市金沢区海の公園10番

アクセス:シーサイドライン「海の公園南口」駅、「海の公園柴口」駅または「八景島」駅からすぐ

この記事を書いた人

佐原ねお
「横浜市」の街で出会った誰かの想いと感動を、拾い集めています

佐原ねお

Website: https://holidaytalk.net/

毎日を旅するように生活することを意識し、地域ならではの魅力を探索しています。歴史あるスポット巡りに興味がある一方、流行りモノにも目がありません。

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